言わせてもらいますが

言わせてもらいますが

2023.06.28
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少子化対策が政府の骨太の方針というが、そもそもなんで少子化対策が最優先課題になっているのか、どこを着地点としているのかのゴール設定がそもそも正しいのかが気になる。
国力がGDPを基準としていてGDPの最大化を目標にするのであれば、GDPが国内居住者x1人当たりの生産性なので、生産性を上げるのが出来ないから居住者を増やそうとしているのだろうか。
自民党のやっていることを見ると、国内居住者を増やすために技能労働者という名の移民政策を進めてきていている一方、純日本人(この定義もどうかと思うけれど)を増やさなくてはならないと考えているようだ。
ここで、生産性を上げろという議論もあるだろうけれど、別の視点での見方を提示したい。

それは、日本の適正人口バランスはどうあるべきかということだ。
食料自給率とエネルギー自給率からの日本の国土に合った適正人口はどれくらいなのかという視点である。
農水産業地域、工業地域、商業集積地域での適切な人口バランスと各種公共サービス供給の合理性の観点から適正な都市、地域の人口密度に応じたバランスとそれぞれの面積を乗ずることで快適な上限人口という観点ができないのだろうかと思う。
明治維新の頃は3,000万人くらいの人口であり、幕末までは鎖国(限定された貿易)で食料自給率が100%に近かった(自然災害による豊作、凶作での人口増減があった)ので、その人口以上であることが間違いないだろうが(農水産での生産性向上があるので)どこまでが適切なのか。
エネルギーでいえば、自然エネルギーと、原子力(小型核融合炉の実用化)の進展や、日本海にあるメタンハイドレートの活用で自給率を高められないのだろうか。

要は対処療法ではなく、適正人口バランスに収束するように政策を打てないかということなんだ。
その意味で単純に豊かになることが目標であった高度成長時代の所得倍増政策とは趣が大きく異なるのだけれど、資産所得倍増とかの新資本主義ってその視点から言うと時代遅れや勘違いも甚だしくて飽きれてしまう。

また、そもそも国力という点においてGDPではなく、ジェンダー平等性や報道の自由度などの指標がなぜ政策目標とならないのか、あるいは労働者の就労所得の中央値をどう上げるかとならないのか、何をもって日本に住むことが素晴らしいと自身だけでなく世界からも評価されるのかという点も気になる。

将来的に日本居住者による出生率が2を上回るまでは、移民による社会増によるバランス化が必須であり、それを踏まえた社会の在り様として、LGBTは超えるべき一里塚なんだろうなぁ。





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最終更新日  2023.06.28 10:28:05
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