つれづれなるままに―日本一学歴の高い掃除夫だった不具のブログ―

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2018.07.16
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カテゴリ: 伝記・歴史・地理
​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​ 東西冷戦。
鉄のカーテン はなぜできたか。 スターリン がドイツの占領から解放した地域で自由選挙を実施するという ヤルタ協定 の約束を反古にしたからである。スターリンはソ連の勢力拡大をもくろんでいた。ソ連の敵国となりうる国と国境を接していると、いつ侵略されるかわからない。そf連の言うことを聞く 衛星国家 で周囲を固めておこうというわけである。

強いドイツの復活を恐れたスターリンはドイツを分割した。東ドイツはソ連の傀儡国家である。 かつて日本が満州国を立ち上げたように、同じことをソ連もやったのだ。

転機は ゴルバチョフ 。東欧諸国の民主化を認められて、ハンガリーがオーストリアとの国境の鉄条網を撤去。東ドイツの国民がオーストリア経由で西ドイツに亡命できるようになった。流出はやまず、ついに東ドイツは消滅。

背景には衛星放送の発達があった。他国の放送を聞くことで情報統制が崩壊。これがソ連をはじめとするユーラシアの社会主義国の民主化運動につながった。

ソ連崩壊。
ソビエト= 評議会 。だが実際は言論の自由のない牢獄国家だった。スターリン=鉄の男の意味。レーニンの後釜として 粛清 を含め辣腕を振るったが、農業集団化によってサラリーマン農家ばかりになり、生産性が著しく落ちた。しかしそれを隠して、周辺国家にはいかにも大成功したかのように喧伝した。

これを真に受けた中国も 人民公社 を導入、失敗を隠すために粛清、成功を喧伝。北朝鮮もまたこれを真に受けて…バカの連鎖。スターリンが亡くなると フルシチョフ によるスターリン批判が起こったが、毛沢東批判に飛び火するのを恐れた中国はこれを認めなかった。これにより中ソ対立が生まれた。

社会主義国家が独裁制になりやすいのは、国民が選んだ指導者がトップに就いて、国民の目線で語る<太陽>政策が成り立たないからである。となればあとは<北風>しかないではないか。

国民や衛星国に対しての締め付けはともかく、ソ連の内情は火の車だった。 計画経済 なので、消費者のニーズにこたえて商品を開発することがない。民間企業がなく、社員は国家公務員。競争がないから技術進歩もなく、不良品が横行。テレビが火を噴くことも少なくなかった。

重い腰を上げたのがゴルバチョフ。秘密主義を改め情報公開( グラスノチ )でソ連の立て直し( ペレストロイカ )を図ろうとしたが、かえってソ連の国の人々の自信を失わせる結果になり、社会は不安定になっていく。ゴルバチョフに責任を取らせようと共産党幹部がクーデターを起こすが、ソ連の共和国のひとつであったロシアの エリツィン 大統領が阻止。救出されたゴルバチョフは共産党の活動停止を命令、 ソ連崩壊 と相成り候。

ソ連崩壊に伴い、構成国の15の共和国も独立。ロシア国内からも分離独立の機運が高まるが、エリツィンはこれを弾圧。その時の右腕が現大統領 プーチン 。強い指導者ではあるが強権的で、彼に異議を唱えるジャーナリストが次々に亡くなるなど、まるでスターリン政権のよう。

台湾と中国。
誰も言わない分断国家。 尖閣諸島 をめぐっての対立は、
・日本…尖閣は沖縄だ。沖縄は日本だ。だから尖閣は日本だ。
・台湾…尖閣は台湾だ。
・中国…台湾は中国だ。その台湾が尖閣は台湾のものだと言っている。だから尖閣は中国だ。
という論理に帰結する(それだけではないと思うが、ここでは池上さんの見解を紹介するにとどめる)

台湾( 中華民国 )の親日については、日本の領土だった時代よりも、 国民党 ​​ 政権になってからの方が弾圧が激しかったため、また、台湾が近代国家として今日あるは日本の設備投資によるものだという認識が教科書によって教えられているためでもある。

毛沢東 は台湾を併合したかった。しかし 朝鮮戦争 が勃発し、中国にそんな余裕はなくなった。おかげで台湾は助かったが、中国は広い国土を理由に国連にわれこそは「中国」であると国連に認めさせた。これにより一気に台湾は国際社会から孤立した。残った友好国との関係も、中国の札束外交により揺らぎつつある。

アメリカは台湾が中国に併合されることを好まない。さりとて独立を積極的に後押しするわけでもない。現状維持である。しかし中国はアメリカの介入に屈さず台湾の独立をあくまで阻止するために、海軍力の増強に力を入れ始めた。尖閣問題も、その余波である。


第二次世界大戦 末期、ソ連は 日ソ中立条約 を破って日本に侵攻した。朝鮮半島にも侵攻した。日本の領土だったからでもあるが、衛星国家にしたかったためでもあった。これに危機感を抱いたアメリカが半島に上陸、とりあえず38度線で米ソの折り合いがついた。スターリンはあくまで衛星国家にこだわったので、統一総選挙を勧告した国連の意向を無視して、北朝鮮と韓国という 分断国家 が生まれた。

金日成 はソ連と中国の極秘の許可を得て、日曜日に韓国を侵攻。 朝鮮戦争 が勃発。韓国軍は釜山まで追い込まれるが、アメリカ軍の介入により、逆に北朝鮮を中国国境付近まで追い詰める。これに危機感を抱いた中国が義勇軍を派遣、毛沢東の息子も戦死。中国もまた緩衝地帯としての北朝鮮を確保したかったのである。北朝鮮もそれを知っているから強気な一方、アメリカの本気を恐れてもいる。だから大陸間弾道ミサイルと核の開発にこだわるのだ…

ちなみに、この時の 特需景気 で、日本経済は復活ののろしを上げた。また、日本の非武装化を進めていたアメリカも、独立後の日本が軍事的真空地帯となりソ連や中国の傀儡国家となることを恐れて、 警察予備隊 が結成されることになった。その後、 保安隊 、自衛隊と名称を変えて今日に至る。

北朝鮮は朝鮮戦争終結後も韓国の大統領の暗殺を謀るなどテロ活動を行っていた。たまたま 大韓航空機事件 で爆弾を仕掛けた 金賢姫 容疑者が逮捕されたことで、彼女に日本語を教えた日本人の存在が明らかになり、 日本人拉致事件 が発覚した。

つづきはあとで。


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Last updated  2018.10.28 14:23:27
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