『一休さん』最終回に思う | つれづれなるままに―日本一学歴の高い掃除夫だった不具のブログ―

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GrahamはFrankfaterの夢を見るか？その13

2019.11.30

期間限定の無料視聴『一休さん』がもうじき終わる。
296話も続いた長寿番組だが、後半はろくに見もしなかった。
いつの間にか終わってしまったという感じだった。

今回、最終回を初めて見た。
噂には聞いていたが、本当に旅に出たとは。
でも確かに、そういう最終回しかありえない。区切りをつけるためには。
そう考えると、直前の話は伏線になっているものが多い。

288話では、自分のとんちの浅はかさを母に諭され、また目の当たりにする。
では、自分のために外観和尚が借金の保証人として厳しい立場に追い込まれる。
291話では、桔梗屋の悪知恵で新右衛門さんと仲たがいするだけでなく、新右衛門さんと末姫様の関係もおかしくなりかける。幸い小夜ちゃんの機転で事なきを得たのだが。
293話では、ヨーロッパの教皇の免罪符にも似た、禅寺の腐敗を目の当たりにする。
294話では、僧侶の身なのに、秀念さんが弥生さんに執着するように（ 289話）、小夜ちゃんにやきもちを焼いてしまう。
295話では、いつもの桔梗屋さんと将軍の企みとはいえ、自分のせいで新右衛門さんが牢屋に入れられてしまう。

こうしたことが重なれば、一休さんならずとも、寺を出ることを真剣に考えるだろうな、と思ってしまった。