ミステリの部屋

< 新しい記事

新着記事一覧(全1108件)

過去の記事 >

2008年02月20日

小説こちら葛飾区亀有公園前派出所

(8)

テーマ：最近、読んだ本を教えて！(24459)

カテゴリ：ミステリではないがミステリ的要素を持つ本

両津勘吉、『新宿鮫』『池袋ウエストゲートパーク』ｅｔｃ．の人気キャラと夢の共演。超人気ミステリー作家７人が両さんを描く。
（「BOOK」データベースより）

幼な馴染み（大沢在昌）
池袋ー亀有エクスプレス（石田衣良）
キング・タイガー（今野敏）
一杯の賭け蕎麦―花咲慎一郎、両津勘吉に遭遇す（柴田よしき）
ぬらりひょんの褌（京極夏彦）
決闘、二対三！の巻（逢坂剛）
目指せ乱歩賞！（東野圭吾）

「こち亀」３０周年と「日本推理作家協会」６０周年を記念の合同企画。
漫画の作者である秋元治さんは、30年間１度も休載せずに描き続けたそうな。今も更新中でしょうか？

国民的マンガである「こち亀」の世界を、日本推理作家協会のそうそうたる作家陣が小説にしてくれました。

「こち亀」といえば、かなり間を置いて、時々思い出したように読んできましたが、やはりテレビアニメの方をたくさん見ていました。
だから、この作品を読みながら、耳にテレビでおなじみの両さんの声が聞こえてきて仕方ありませんでした。

「新宿鮫」や「池袋ウェストゲートパーク」、「フォーディアライフ」のキャラクターが両さんと共演しています。
妖怪も登場する京極さんの作品はかなりの凝りよう。「こち亀」マニアと見ました。
両さんが乱歩賞を目指すという東野さんの作品はハチャメチャぶりが楽しい。
今野さんの話は地味ながら最後にグッときました。

バラエティに富んでいるうえに読みやすく、「こち亀」を読んだことがある人にはおすすめの1冊です。

どの作品にも、「こち亀」への愛着が感じられますね。皆さん、楽しみながら書かれたのではないでしょうか。