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ところで、超一流の入試問題とは何か。
ある人は次のように言うかもしれない。「難しい問題が一流で、簡単なのが三流だよ」と。
また、ある人は次のように言うかもしれない。「超一流の問題?それはね、基本事項はいくつも積み重なっていて、一見すると難しい問題に見えるんだけれども、解きほぐしていくと簡単な問題に変化するものだよ」と。
私が考える「超一流の問題」とは、「その学校がどんな生徒を欲しているのかを明確に感じ取れる作問になっており、同時にその作問方針が学校の教育方針とずれていない問題」である。もっと言えば、「うちが出題する問題を、うちが望んでいるような考え方で解答できる生徒が 入学してくれれば、3年間鍛えあげて志望大学へ導いてあげますよ」というメッセージが感じ取れる問題、それこそが超一流の入試問題だと考えている。
つまり、「アドミッションポリシー」(その高校がどんな生徒を欲っしているのというメッセージ)を入試問題を使ってきちんとアピールできている入試問題のことである。
そうした点で日比谷高校の入試問題は、他の自校作成校と比べて「ワンランク上の質」と言えるかもしれない。すなわち、入試問題にメッセージが隠されているのである。
上江洲先生はその質の高さとメッセージをたった1年解いただけで見抜かれた。もうこれだけの上江洲先生のすごさが分かるというものである。
上江洲先生と電話でお話している際、先生が何度か指摘されたことがある。それは、日比谷高校の英語は、模範解答に「略」が非常に多いということだ。つまり、高校側は「公式の模範解答例」を出していないのである。これは多くの「都立中学」と同じだ。実はここに大変重要な問題が隠されている。
(この項つづく
上江洲先生特別講義13(最終回) 2013/11/17
上江洲先生特別講義12 2013/11/17
上江洲先生特別講義11 2013/11/17