挫折と失意と狼狽と赤面の記憶

Jul 21, 2022
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カテゴリ: 終い支度

自分は 無宗教 無信仰、宗教というものにまったく関心が なかった。

生まれ育った実家は団扇太鼓を打って 南無妙法蓮華経 とお題目を唱えていた。子供の頃から見様見真似で憶えているので、そのリズムは多分今でもできる。

学生時代 は礼拝の出席率を誤魔化し、必須科目のキリスト教学の単位をクリアしてきた。

12年前に身内に不幸があり自分が喪主を務めた。突然の葬儀で、葬儀屋の言うがままに四十九日が過ぎた。

暫くして漸く覚醒し故人の希望はこうだろうなと考えて、故人が親しんで来たであろう宗派(弘法大師を祀る)の寺と、格安な永大使用料の墓地をコスパ優先で決定した。

墓石も故人の希望はこうであろうと考えて色調や形をデザインし建立した。「楽」の一文字を刻んだが、「たのしい」ではなく「らく」と読んで欲しい。



さて、今年は 13回忌でお盆までは法要を上げたいと考えていた。

コロナ感染第 7波が始まった時期で悩んだ末、13回忌法要は変則的な上げ法要にしたい旨お寺さんのお許しを得た。

準備していたお布施と卒塔婆供養と墓地管理等の年間費用を「現金を送れはすべて詐欺です」と注記してあるパックスで送付、一件落着した。故人が望むことか否か、多くない親族の期待に応えること無しに。

安倍元首相銃撃事件が、宗教団体への献金が発端であるとする騒がしい時期と重なってしまった。

お布施も献金である。お寺の縛りはないが一般的な相場がある。一応強制されない自由意思による献金である。

否、 信仰 心が無い自分にとって、 お布施は宗派やお寺への献金ではなく、故人の供養に必要な費用だと考えて納得している。

檀家と永大使用併せて 200戸に満たない小規模な寺の運営は難しいのかどうかは判らないが、一般的に坊主丸儲けと言われる。霊感商法は勿論無し、宗派の仏壇用具も自分で買い揃えた。

何十年か前のわが身を顧みれば日々、挫折と失意と狼狽と赤面の記憶しか残っていない。 往生際の意味を知れ!






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Last updated  Jul 21, 2022 01:08:36 PM
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