朝日新聞デジタルからそのまま引用すると、
過電流は、現在の主力の H2Aロケットでも使われている機器で起きた可能性もあり、JAXAはH2Aへの影響についても調べる。
JAXAによると、過電流が発生したのは、エンジンを駆動させる機器やそれにつながる電気系統。これを異常として検知した機器が着火に必要な電源の供給を遮断したという。
異常を検知した機器は H3で新たに搭載されたものだが、エンジンを駆動させる機器はH2Aと共通しているという。H2Aは、2024年度の50号機の打ち上げまで予定されている。 >>
整理すると、 H2A と同じエンジン駆動機器を共用し、それが 過電流を発生していて、 H3で新規に製作した機器で異常を検出して、 第 2段エンジン の電源供給を停止して着火できなかった。
これまで 46回飛ばした H2Aロケット の 第 2段エンジン も過電流が発生したが、着火の失敗がなかったと容易に想定される。
日常生活で使用する殆どの電気製品は、電源接続時や電源オン時に何らかの過電流が流れ、ここで機能が停止するとクレームになるので、メーカーサイドは設計から製品テストまで用意周到な筈だ。
半世紀前に運転した自家用車は、始動時にセルモーターを回してもエンジンが起動しないトラブルに悩まされた記憶がある。昨今の電子制御のエンジンでは確実に起動するが、油断するとバッテリーが上って動けない車も偶にあるようです。
セルモーターで始動するエンジンは、相当の過電流が流れ、それはバッテリーから供給される。バッテリーが十分な容量を満たさずあるいは充電されていなければ、過電流で電圧が低下しセルモーターが十分に回転せず、スパークプラグによる着火も十分でないことは素人でも理解できる。
前回のブログで指摘した通り、
H
3ロケットの第2段エンジン
の過電流問題もバッテリー絡みのトラブルではないか、
H2Aロケットのバッテリーと比較しているとは思うが、それはそうと判明しても難題な対策になると思われます。