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「ああ、いよいよ、出発点かあ・・・」 という感慨でした。
家ごと空に舞い上がって、その中には寝間着をきた彼と細君と子供がいて、 長々と思い出話をしてきましたが、バトンは
「やられた!」
と叫んでいる。
そういう場面を空想するのなら大風の方がよく似合う。台風では、そうはゆかない。
「読売文学賞」 です(笑)。
「一番怖いものは、何ですか」
と医者が上機嫌でいう。
自分が黙っているので、さらにうちとけた調子で、
「誰にもあるでしょう、怖いものが。蛇とか、蛙とか、虫とか」
「そういうことなら、べつにないようですねえ―」自分はにべもなくいった。「ただ、怖くなりだすと、なんでも怖いです。」
如何に生くべきか。そいうことを考える年齢では早くもなくなった。もう五十を越した、一生は短きもの也。このまま転げるように生き終えてしまいたいものだ。
一人では、やっぱり生きていかれない。他者が居ない分だけ、幻像が繁殖してくる。自分の病気はここから発していると思う。他者に心を開け。簡単に思う人も居るだろうが、自分がやろうとすると、卑屈になったり、圧迫してしまったりしてしまう。そればかりでなく、どの場合も不通の個所がこつんと残る。
死んでやろうと思う。ずいぶんよそよそしい言葉で、人に告げても信じるまい。自分にも、まだ嘘くさくきこえる。 引用していて、ちょっとヤバい気分になりますが、こういうのをひと様に紹介していいのかどうか、不安になりますね。
死んでやろうじゃない。死ぬよりほかに道はなしということだ。それで、自然史がよろしい。今日から、喰わぬ。
「崩壊」の世界 を、どう受け止めているのか、興味深いのですが、どうも、だれも論じないまま忘れられて行く雰囲気ですね。
追記
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