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2024年09月28日

自民党総裁選

カテゴリ：その他

新潟出身の旧友が突然家を訪ねてきたので、いくつかお皿を出して軽く呑む。短い時間だったけど楽しかった。

そんな日に自民党総裁選で石破茂さんが選出された。いろいろ縁あって何度か会ったが、やはり日本酒の話で一番花が咲いた。確かにお酒もよくご存じである。鉄道もアイドルも好き。そうそう軍事も好きだった御方。「オタク」という呼び名はいい意味でふさわしい。

オタクの人は興味のある領域では一点集中で動く。探求熱心なので、そういうときに周りのことに目がいかないことがある。自分が思う「真善美」をもっとも大事にするから、「あの人は気が利かない」「自分勝手」と言われたりする。治らないというか治せないんだから仕方ない。そういう気質について開き直る人もいるだろうが、石破さんはこのあたりは少々気にしているように見える。

総裁選に5回出てようやくの当選。67歳である。オタク…いや晩稲（おくて）である。
稲のように粘り腰でやっとつかんだ「てっぺん」の座。若かりし頃は田中角栄の下で雑巾がけをし、師と仰ぐ角さんは草葉の陰で何といっているのかな。
意外と1年半とか2年くらいは政権運営が続くような気がする。長く居座ること前提ではなく、辞めるのを決めた岸田さんみたいに緊喫の課題をいい意味で「空気読まない」で取り組んで、目途を付けてほしい。
そうすれば、後々それは功績として（いま言われているよりも）ずっといい評価になると思う。

そうそう、自民党総裁選で一つ思ったのは「自民党は女をリーダーにすることが本当に嫌い」ということ。高市早苗さんが支持されたなかったのは政策でも性格でも見た目でもなく、女だったからというのが一番の理由なのではないか、と。決選投票前の演説での話し方は「もう勝ったも同然」というほどでもないが「私のほうが勝てる確率が高い」という慢心が出ていて、それは油断したなぁと思ったけど。
古い価値観の男がもっとも嫌うやつだから。

田んぼに移し替え前の稲の苗を早苗という。早く実りをつける品種は早稲（わせ）と呼ぶ。高市さんは早稲の早苗ではなかったようだ。

高市さん、次は頑張ってください。自民党総裁選は日本社会と違って唯一優れたところは「敗けたら終わり」ではなく、何回でも出馬できることなんですから。流れが来れば、石破さんみたいに勝てる闘技場なのです。

＜お酒メモ＞
9月27日木曜日
楽器正宗　純醸　4合

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