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2024.04.18
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カテゴリ: 安楽伝 あらすじ


安乐传 The Legend Of Anle
第25話

投獄されていた古雲年(コウンネン)が召喚された。
嘉昌(カショウ)帝・韓仲遠(ハンチュウエン)は張堅(チョウケン)の証言が事実か確認したが、古雲年はそれとなく皇太后・孫瑜君(ソンユクン)の顔色をうかがう。
実は皇太后は古雲年が収監されると密かに口止めし、命だけは助けると約束していた。
「確かに帝(ディ)家軍を討てとの文を受け取りましたが、送り主が誰かは今も知りません
 文も書かれていた指示どおり焼き捨てました」
これに任安楽(レンアンルー)は猛反発、将軍が誰の指示かも確かめず帝家軍を謀殺するなどあり得ない。
皇太子・韓燁(ハンイェ)も″知らぬ″の一言で済む問題ではないと加勢したが、古雲年は自分の罪で構わないと開き直った。
「息子をかばう気持ちから悪事を隠したのは間違いでした、しかし忠心は変わりません
 全ては国と陛下のためだった」
その時、皇太后が立ち上がり、古雲年を断罪した。
「帝家の件に限らず、そちの所業は死罪に値する!早く白状なさい!
 一族まで巻き添えにするつもり?!本当のことを言うのよ!」
「…陛下、10年も前のことなので覚えていません
 ただ宮中に刺客を放ったのは私ではない、しかし今さら何を言っても誰も信じないでしょう
 ふふっ、私はかつて靖安(セイアン)侯を陥れた、だが今の私はあの時の靖安侯と同じ
 これも因果応報だろう、はっははは…それも良い
 奸臣の役目を果たし、いま一度、お役に立つ所存です、罪人としてお先に参ります…」
すると古雲年は柱に突進、自ら頭を打ちつけて自害してしまう。

古雲年の死により密書の有無は証明できず、帝家の潔白を明らかにする術がなくなった。
そこで皇帝は三法司(サンホウシ)に審理を任せると決め、張堅と鍾海(ショウカイ)は連行されてしまう。
皇太子妃冊封の儀は仕切り直し、帝承恩(ディチォンエン)は改めて帝家が犯した罪を詫びて叩頭した。
皇帝は帝承恩を正式に靖国の皇太子妃に封じると言ったが、その時、安楽が止める。
「お待ちを!…帝承恩には罪を認める資格も妃となる資格もない!勅命の撤回を!
 陛下、帝家に罪はありません!」
安楽は御前に進み出ると、ついに正体を明かした。
「帝承恩に帝家の罪は認められない、その真相を知るのは帝梓元(ディヅユアン)である私だけです」

皇太后は任安楽が皇太子妃の座を諦められず、朝廷を撹乱するつもりだと呆れた。
すると皇帝は本当に帝梓元なら宮中で怪我をした時の傷が今も肩にあるはずだという。
そこで孫(ソン)女官と安寧(アンニン)公主が安楽の肩の傷を確認した。
「申し上げます、陛下、太后…確かに任大人の左肩に傷痕がございます」
皇太后はたかが傷痕1つで帝梓元だと証明できないと突っぱねたが、安楽は証人もいるという。
「…太子殿下、私は帝梓元ですか?」
安楽は清廉な韓燁に賭けた。

…安楽は帝家が悪人に陥れられたと分かれば韓燁が必ず味方するはずだと考えた
洛銘西(ルォミンシー)は韓燁が公明正大さより天下太平を望むかもしれないと懸念したが、安楽は公明正大さを欠いた天下太平など韓燁は認めないという…

安楽の予想通り韓燁は任安楽こそ帝梓元だと認めた。
すると夢がついえた帝承恩はその場でへたり込んでしまう。
「ではそなたが帝梓元だとしよう、ならばその帝承恩は一体、何者だ?」
「陛下、帝承恩は瑇(タイ)山へ送られる際に私と入れ替わった身代わりです
 私は瑇山へ行かず、流転の末、海賊に身をやつしました」
皇帝は任安楽が水軍を差し出したのも嫁ぐためではなく、最初から入念に仕組んだ企みだったと気づいた。
「任安楽!そちが帝梓元でも、そちの訴えが誠とは限らぬ!」
すると安楽は皇太后に献上した贈り物をここで開けるよう嘆願した。




皇帝の侍従・趙福(チョウフク)は安楽が皇太后に贈った巻物の箱を持ってきた。
韓燁は何も知らず箱を開けたが、その時、巻物が転がり落ちて床に広がる。
そこには青南山で謀殺された帝家軍8万の名が記されていた。
涙をこらえながら将兵たちの名を1人1人読み上げる安楽。
すると宴席の皇族や大臣たちは無念のうちに死んでいった多くの若者たちに思いを馳せた。

…洛銘西は自分たちだけで帝家の潔白を証明するのは難しいと心配した
しかし安楽は2人だけではないと否定する
『8万人がいる、8万人の将兵と一緒に戦うのよ』…

安楽は帝家の潔白を認めて正義を示すよう嘆願した。
すると皇帝はどちらにしても帝家軍が勝手に兵を動かしたことに変わりはないという。
「証拠もなく潔白とは言えぬ!」
「古雲年が死んで密書の有無は藪の中です、でも陛下は当時、確かに父親に文を送っています」
「ふん!あの年、帝永寧(ディエイネイ)に一度も文は書いておらぬ」
「お忘れですか?…西北に出兵せよと密書が届きました
 帝家の取りつぶしで古雲年は兵符を持ち去った、でも密書は私が父親から預かっていました」
そこで安楽は韓燁に扇子を貸して欲しいと頼んだ。

安楽は扇子の地紙の間に密書を隠して韓燁に渡していた。
「なぜ私に?」
「一番、安全だからよ」
安楽は玉璽のある皇帝親筆の密書を示し、皇帝の師で右丞相(ユウジョウショウ)の魏諫(ギカン)に筆跡の鑑定を頼んだ。
密書を見た魏諫は驚愕、確かに″文が届き次第、帝家軍を率いて西北に出兵せよ″との密旨だと確認する。
「陛下、もし密旨が事実なら天下に正義をお示しください」
すると皇族と大臣たちも御前に進み出て天下に正義を示すよう嘆願した。
「反逆するつもりか!」
身に覚えがない皇帝は狼狽えるばかり、しかしついに皇太子までが公正な判断を嘆願する。
その時、ついに真相を知る安寧公主が口を開いた。
「…陛下が書いたのではない」

…洛銘西は最も重要な証言が得られなければ真の首謀者を名指しできないと懸念した
しかし安楽は自分が人心を得れば全て上手く行くはずだという
『だからこそ宴の場で訴えるのよ』
安楽も安寧を巻き込みたくはなかったが、公主としての責任を果たしてもらう必要がある…

安寧は墓場まで持って行くつもりだった秘密を明かした。
「文は陛下ではなく、太后が書いたのよ…」
帝家が取り潰されたあの日、安寧は皇祖母に帝家のとりなしを頼もうと静心堂へ駆けつけた。
そこで偶然、皇祖母と侍従の会話を耳にしてしまう。
『陛下から皆殺しの勅命が下ったものの、帝梓元だけは許されました』
『まあ良い、情けをかければ諫言を黙らせることができる、数年後に始末すればいいだけよ』
『英明です、玉璽がある陛下の筆跡の文だからこそ、靖安侯も信じて軍を動かしたのでしょう』
『古雲年に必ず密書を探し出して始末しろと伝えて』
その後、一緒にいた安寧の侍従・良喜(リョウキ)は自害、静心堂の太監も姿を消した。

安寧は自分が真相を隠していたせいで帝家に汚名を着せ続けてきたと後悔し、自ら罰を請うた。
すると洛銘西が当時、まだ幼かった公主の証言だけで皇太后を断罪できないとかばう。
「しかし偽筆ができる者はごく僅かでしょう」
「…陛下、お忘れですか?陛下は私の前に太后から学問を学んでおいででした」
魏諫の証言が決め手となり、皇太后はついに自分が密書を書いたと認めた。

皇太后は当時、兵力を誇り功労の大きい帝家が脅威だったと訴えた。
しかし皇帝は帝永寧とのよしみで手を下さず、これも天下安泰のためにやったと正当化する。
「命が惜しくなければ哀家を宗正寺(ソウセイジ)へ引っ立てて裁くがいいわ…やってごらん!」
すると皇太后は悪びれる様子もなく、むしろ堂々と帝家軍8万の名簿の上を歩いて出て行ってしまう。



無惨に踏みつけられた帝家軍8万の名簿には皇太后の足跡が薄汚く残った。
「帝家軍は民に平和な世をと命を懸けて戦った、それを脅威とみなし、皆殺しにするなんて…」
安楽は何とも言えない虚しさに打ちひしがられながら、改めて帝家の潔白を認めるよう嘆願した。
すると韓燁をはじめ文武百官も一斉に嘆願、皇帝は恩のある母に対しても君主として法の平等を示さなくてはならないと覚悟する。
「分かった、自ら太廟(タイビョウ)で3日間禁足し、3日後に答えを出そう
 帝家と文武百官のため、また天下の民に対し、韓家の正義を示す!」
皇帝は一筋の涙を拭い、任安楽の前に立った。
「この先、そちは何者であるのか?」
「偽りの任安楽は消え、帝梓元のみが残ります」
「分かった、靖国の朝廷にはこれより帝梓元のみが存在する、今後、任安楽は存在せぬ!」

祝宴は思わぬ形で散会、皇帝は太廟にこもった。
大殿に残ったのは身分を取り戻した帝梓元と韓燁、そして呆然と座り込んでいる帝承恩だけとなる。
「帝梓元、答えてくれ…こうなることを望んでいたのか?」
「…そうよ、10年、機会を待った、この日のためにね」
「つまり君が私に近づいたのもこの日のためだったのか…」
すると帝承恩はふつふつと怒りが込み上げた。
「10年よ?!10年間も地獄を味わわせて、今さら自分が帝梓元を名乗るの?!
 じゃあ私は誰?!誰なの?!何様のつもりよ!」
帝承恩は思わず梓元を突き飛ばすと、韓燁がかばった。
「帝承恩、帰るんだ」
「帝承恩?違う、私は帝承恩じゃない!これは偽りの名よ?私の人生も…じゃあ私は誰?」
帝承恩は急に頭が混乱し、ふらふらと出て行ってしまう。




洛銘西が城門で待っていると梓元が出てきた。
ついに悲願を果たし、帝家の汚名をそそいだ梓元。
しかしそのために韓燁や安寧、帝承恩を深く傷つけてしまったと嘆く。
何より古雲年の最後の言葉が梓元の心にわだかまりを残した。
「朝廷には私の知らない闇がある、国の危機につながるのかも…」
「梓元、気にするな、韓家の朝廷だ、君が憂うことはない」
洛銘西は霧が晴れるように徐々に良くなると梓元をなだめた。

つづく


( ゚ェ゚)あれ?安寧は皇太后が太監に文を託すのを目撃したはずだよね?
今回の証言は続きなの?
結局、字幕で見ても意味が分からないというw





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最終更新日  2024.04.18 22:08:54
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