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ボリショイバレエ日本公演2012スパルタクスPart 2第2幕羊飼いたちが目覚める。ここの3人の羊飼いがものすごくすばらしい。しもてから金髪の男性、センター黒髪の縮れ毛、かみて髭のやせた男性。ジャンプの高さ、迫力、キレが並じゃない!スパルタクスがやってくる。グランジュテで下手奥からかみて前方に飛んでくる。今度はかみての奥から斜めに飛んでくるしめはかみてにむかって540!剣闘士たちの踊りこれもまたすごい!群舞なんだけどジャンプしまくりで体を反らしたジャンプを何回も繰り返す。センターの男性がすばらしい。ジャンプが高い。3人の羊飼いが戻ってくる。スパルタクスに赤い布を巻く。リーダーの印?かみてからフリーギアが来る。Pas de Deux悲しい音楽から甘美な音楽へ移行するエギナのソロ。クラッススと仲間たち。クラッスス、ソロで転倒。はっとするがけがはないようだ。最後まで踊り切った。エギナと娼婦たちの踊り。クラッススの踊り反乱の知らせが来る。クラッススは兵士たちを率いて出陣する。スパルタクスと仲間たちスパルタクス、剣を片手に持ったまま、アラスゴンドのフェッテを見せる。7,8回転したかな?拍手がわく。捕えられたクラッススが連れてこられる。丸腰の彼にスパルタクスは剣を渡す。一騎討ち。クラッススの剣が落ちるスパルタクスはその剣を拾い両手に持つ。クラッススは「殺せ!」と胸を差し出すが、スパルタクスは彼を追い払う。勝ちどきをあげる喜び。スパルタクスは今度は両手に剣を持ったままの高いジュテ。すごい!兵士たちは盾をかまえて縦に並べる陣形を形作るその前に立つスパルタクス。第2幕了。第3幕打ちひしがれて立つクラッススとエギナ。慰めるがきかないクラッスス。エギナは剣を渡す。出陣。兵士たちと同じように足を上げているエギナ。背景にテントが見える。エギナは一計を案じるテントから出てくるフリーギア。ソロ。スパルタクスがテントから出てくる。Pas de Deux一番有名なとこですキスしまくり。リフトの連発パドドゥ。フリーギアを肩に乗せ、そのままフリーギアは足を拡げてさかさまになる。かみてで手を拡げるスパルタクス。スパルタクスはフリーギアの片足を抱え、フリーギアは空中でアラベスク。今度は難しい片手リフト。フリーギアが片手をスパルタクスの右肩に置き、スパルタクスは右手でフリーギアの胴を持ってフリーギアを逆さに空中に上げているかみてに移動してスパルタクスは片足を上げる。一瞬。拍手。剣闘士たちがやってくる。怒っている。戦わないスパルタクスに怒っている。スパルタクスは戦いを決意する。兵士たちが体を反らしジャンプするスパルタクスも同じジャンプをするのだが背中を反らして高くジャンプ、足が頭についてるよ!という驚愕ジャンプに拍手。クラッススの戦いの準備。激しくピルエット2回転、3回転、3回転、しまいに激しくよろける。剣を片手で持ってアンオーでザンレール3連続。すごい!エギナは羊飼いたちをたらしこむ。エギナのソロ。男たちはめろめろ。そこにローマ軍が来て一同捕えられる。クラッススはエギナの額にキスし、槍の上に乗せて運んでいく。両軍の戦い。剣闘士たちはローマ軍に囲まれて中のサークルを低い位置でぐるぐる回る。左右にいっせいにはける。スパルタクス、回転しながら空中に飛び上がり片足をアラスゴンドで1回転し着地する、これを繰り返す。すごい!スパルタクスが飛んでくる。また大ジャンプ今度はかみてから。足を空中で前後に180度開くお得意のジャンプ。空中で頭を後ろに反らしている。両手には剣。美しい!しかし疲れが見え始め、スパルタクスはグランジュテから膝を曲げたアンレールのあとがっくりと膝を床につき後ろ向きに反って、両の剣を床に突き立てる。兵隊たちが襲ってくる槍に刺され、死亡。そのまま空中に差し上げられたまま絶命。クラッススは威厳をもってかみてに退場フリーギアの悲しみ。髪をほどいている。黒い服。4人の羊飼いが支える遺骸。悲しむ女たちが取り囲む。遺体が掲げられ、その背後にフリーギアが立ちあがる。フリーギアはスパルタクスの丸い盾をその腹に置く。全幕了。
2012年01月31日
Bolshoi Ballet Japan Tour 2012 "SPARTACUS" "SWAN LAKE" "RAYMONDA"Khachaturian "SPARTACUS" Opening Night31 Jan. 2012Tokyo Bunka Kaikan, UenoIvan Vasiliev * Principal Dancer of Mikhailovsky TheaterSvetlana LunkinaAlexander VolchkovYekaterina Shipulina 3 Sheperd:Dmitry ZagrebinDenis MedvedevAlexander SmoliyaninovThe Bolshoi Orchestra Conducted by Pavel Sorokinボリショイバレエ日本公演2012スパルタクス Part 1初日2012年1月31日(火) 18:30 イワン・ワシーリエフスヴェトラーナ・ルンキナアレクサンドル・ヴォルチコフエカテリーナ・シプーリナ音楽: アラム・ハチャトゥリアン振付: ユーリー・グリゴローヴィチ美術: シモン・ヴィルサラーゼ音楽監督・共同制作: ゲンナージー・ロジェストヴェンスキー指揮: パーヴェル・ソローキン管弦楽: ボリショイ劇場管弦楽団スパルタクス(剣奴、反乱の指導者) : イワン・ワシーリエフ(ミハイロフスキー劇場プリンシパル・ダンサー)クラッスス (ローマ軍の司令官) : アレクサンドル・ヴォルチコフフリーギア(スパルタクスの妻) : スヴェトラーナ・ルンキナエギナ(娼婦、クラッススの愛人) : エカテリーナ・シプーリナ剣奴: アントン・サーヴィチェフ道化役者たち: チナーラ・アリザーデ、アンナ・オークネワ、マリーヤ・ヴィノグラードワ、マリーヤ・ジャルコワ、ヤニーナ・パリエンコ、アンナ・レベツカヤ、バティール・アナドゥルディーエフ、アレクセイ・マトラホフエゴール・シャルコフ、アレクサンドル・プシェニツィン3人の羊飼いたち: ディミトリ・ザグレービン、デニス・メドヴェージェフ、アレクサンドル・スモリャニノフ4人の羊飼いたち: アレクサンドル・ヴォドペトフエフゲニー・ゴロヴィン、ウラディスラフ・ラントラートフデニス・ロヂキン羊飼いの女性たち: スヴェトラーナ・パヴロワ、ダリーヤ・コフロワ、ジュ・ユン・ベ、クセーニャ・プチョルキナ、ユリア・ルンキナ娼婦たち: アンナ・レベツカヤ、アンジェリーナ・ヴォロンツォーワ、マリーヤ・ジャルコワ、アンナ・オークネワ、ユリア・グレベンシコーワ、クリスティーナ・カラショーワ、ヤニーナ・パリエンコ台本:ユーリー・グリゴローヴィチ***以前からボリショイのスパルタクスを生で見たいと思っていた。ワシーリエフという逸材がボリショイに現れてからは彼のスパルタクスを見るのを楽しみにしていた。そしてきょうその夢がかなった。彼はまさにスパルタクスだった。彼が今までにやったどの役よりもはまっていた。みなぎるパワーほとばしる感情。グリゴーロヴィチのテンション高いバレエにまさにはまり役でした。繰り出される超絶技巧の数々。断片はガラや今までに見たパドドゥで見ているものの、全幕で見るのは本当にすごい。そしてきょうの発見としては3人の羊飼いがものすごい!これがまたワシーリエフを上回る超絶ジャンプを繰り広げるもんだからすごい。瞠目だった。このシーン要注目です!ワシーリエフの超絶技巧は幕にそって述べますが、とりあえず書いとくと背中を反らした大ジャンプ。足が頭についてるじゃん!というのとかお得意の空中で180度前後開脚ジャンプとか540も出たし、9回転ピルエットやアラスゴンドのフェッテを披露した。それが全部お話の中に入っているので曲芸ショーではなくなっている。ボリショイのオケはすごくうまいわけではないがとにかくド迫力。トランペットがもうすごいんだよ~大音量の大パワーで踊りに負けてない~グリゴーロヴィチはすべてお話を踊りで語らせる。感情も考えていることもすべて踊りで表現させる。疲れるわ~と思っていたが生で見ると実にものすごい。アドレナリン出まくりの超ハイテンションバレエ、スパルタクス。!!!※内容にふれますのでご注意ください。第1幕暗闇の中に立つクラッスス。ローマの護民官盾をかまえた陣形の中に立っている。いきなりクラッススのすごいソロが展開する。奴隷たちローマの軍隊はしもてにはける。奥に奴隷たち。奴隷たちのなかに立ち上がる人影。スパルタクス。スパルタクスの哀しみのソロ。鎖で両腕をつながれている。その鎖を首に巻いたりして踊る。女奴隷たち。妻フリーギア。ルンキナ細くて美しい。むちを振り上げる男たち。奴隷たちはいたぶられる。スパルタクスとフリーギアは囲まれて責められる。スパルタクスは怒りがこみ上げ妻を守るため妻をリフトする。仲間が2人に加勢する。すると奴隷使いたちはショックを受け床に倒れる。ここは大迫力の圧巻シーン。奴隷つかいたちは立ち上がると、スパルタクスを拉致していく。フリーギアはクラッススと愛妾エギナの饗宴に引き出される。道化たちが彼女をもてあそぶ。クラッススとエギナ、エギナのソロ。グラディエーター(剣闘士)の戦いを見物するローマ人たち。その2人は目隠しをされている。一人がスパルタクスでもう一人は彼の友人だ。見えない中で戦って、スパルタクスは友人を刺し殺してしまう。驚愕して遺体にすがるスパルタクスクラッススとエギナは興奮してキスを交わしている。怒りがこみ上げる。復讐を誓うスパルタクス。9回転のピルエット。剣闘士の仲間たちにも反乱を促す。皆で蜂起を誓う。スパルタクスのものすごいソロで第1幕了。幕ごとのカーテンコール。客は熱狂Part 2に続く。
2012年01月31日
Aris Argiris, Greek baritone INDEX1974Born in Athens, Greece1999Age24Awarded the Maria-Callas Scholarship in AthensContinues his vocal studies at the Music Academy in Munich2007Makes his debuts as Escamillo and as Marcello at Staatsoper Hamburg again as Escamillo at Deutsche Oper Berlin2010Age35June24Royal Opera House 3D Carmen Escamillo Interview Aris Argiris debuts as Escamillo in the Royal Opera House's Carmen Review- Opera Today2012Age37Jan19-29New National Theatre, Tokyo La Boheme Marcello His first time visit to Japan Part1 Part2MarTheater an der Wien Les contes d'Hoffmann Lindorf, Copp?lius, Miracle DapertuttoAprOper Bonn Il Trovatore Il Conte di Luna Musikalische Leitung: Robin Engelen Inszenierung: Dietrich W. Hilsdorf Leonora: Irina Oknina Azucena: Chariklia Mavropoulou Manrico: George Oniani Beethoven Orchester BonnJun10Vlaamse Opera, Belgiumフラームス=ブラーバント州、ベルギー Vlaamse Opera Antwerpen アントワープ Vlaamse Opera Gent ヘント Carmen Escamillo Musical direction: Dmitri Jurowski / Yannis Pouspourikas Director: Daniel Kramer Carmen: Viktoria Vizin / Mayram Sokolova Don Jos?: Roberto Sacc? / Gordon Gietz Escamillo: Aris Argiris / Roberto Tagliavini Micaela: Nadine Lehner / Hanne Roos2014San Diego Opera Un ballo in maschera Renato Makes his U.S. debutRelated LinksThe official site
2012年01月29日
Oe1MatineeSonntag 29. J?nner 201211:03 現地時間London Symphony Orchestra, Dirigent: Valery Gergiev; Yefim Bronfman, Klavier; Philip Cobb, TrompeteDmitrij Schostakowitsch: a) Konzert f?r Klavier, Trompete und Streicher c-Moll, op. 35; b) Konzert f?r Klavier und Orchester Nr. 2 F-Dur, op. 102 Zugabe des Solisten: Fr?d?ric Chopin: Etude c-Moll, op.10/12, "Revolutionset?de" 12:07 現地時間Peter Ilijtsch Tschaikowsky: Symphonie Nr. 3 D-Dur, op. 29, "Polnische Symphonie" (aufgenommen am 15. Mai 2011 in der Barbican Hall in London)
2012年01月29日
MET Listen LiveG?tterd?mmerungFriday, January 27, 2012, 6:00 pm - 11:50 pm日本時間28日(日)08:00~Conductor: Fabio Luisi Br?nnhilde: Deborah Voigt Gutrune: Wendy Bryn Harmer Waltraute: Waltraud Meier Siegfried: Jay Hunter Morris Gunther: Iain Paterson Alberich: Eric Owens Hagen: Hans-Peter K?nig Production: Robert Lepage Associate Director: Neilson Vignola Set Designer: Carl Fillion Costume Designer: Fran?ois St-Aubin Lighting Designer: Etienne Boucher Video Image Artist: Lionel Arnould
2012年01月27日
セルゲイ・ポルーニン ロイヤル退団!新国立劇場ニューシーズン発表!Twitter と Sports Blog 連繋。シュトゥットガルトの主役キャスト判明!まあいろいろありますわ~とりあえずメモね~多分最近時間がなさすぎるんで。時間がないからtwitter とかFacebook が流行るんだと思う。長々書けないもん~でも一日のうっ憤をはらしたいから書かずにおられない。まあ自分的にはね…ハーディングとフォークトが見に行けないとか…(でっかいため息)
2012年01月25日
New National Theatre, TokyoLa Boh?me Prt 2新国立劇場ラボエーム Part 2ロドルフォはミミをソファに寝かせる。ムゼッタ:ミミはここで死にたいって…マルチェッロ:しっ!ムゼッタ:何もないの?マルチェッロ:何もないんだ情けない…「あと30分で死ぬな…」と口走ったショナールをにらみつけるコルリーネ。ミミがみんなの名を呼ぶ。みんなミミのところへ行く。ミミはマルチェッロに言う「ムゼッタはいい人よ…」「わかっているとも!」ムゼッタはかみてにマルチェッロを呼び買い物に行く。外套の歌。これはものすごくすばらしかったです。ショナールと2人で出ていく。ミミが目を開けて手を差し伸べる。過去の出会いの記憶をたどるミミ。ミミは具合が悪くなる入ってくるショナール。大丈夫。かみてのドアから入ってくるムゼッタとマルチェッロマルチェッロはロドルフォに優しく話しかける。笑顔で「医者を呼んだよ。薬も買ってきた。」このへんの演技が実に見事。ミミはマフをロドルフォにもらったと勘違いする。ミミが眠ったと思ってロドルフォが立ちあがった瞬間、ミミがこと切れる。ここの演出も見事。医者は?来るよ。コルリーネが帰ってくるどうだ?落ち着いているよマルチェッロはかみてに行き、椅子に座る。悲嘆に暮れている。ショナールがミミの床に落ちたマフを拾いもどし、死んでいるのに気付く。「亡くなってる!」マルチェッロはショナールを制しながらロドルフォを見るロドルフォが気付くマルチェッロ「気を確かに!」ロドルフォ「ミミ!ミミ!長くは伸ばさず、泣き声で途切れる。慟哭するロドルフォマルチェッロはムゼッタを抱きしめる。マルチェッロはムゼッタの髪をなぜようとするが手が震えていてできない背中を抱きしめる。そして髪の毛をさわる全幕了。カーテンコール。Related LinksRehearsal Photos
2012年01月22日
Live-StreamDon CarloSo 22.01.2012, 16.45 Uhr 現地時間日本時間24:45www.staatsoper.de終了時間が朝の5時半。その10分後に目覚ましが鳴るってなんなんだ…Almost 徹夜かよ…前の日はこうもりを3時ぐらいまで見てたのに。火刑シーンすごかったルネの独白アリアはベッドの上でパジャマ、白くした短髪
2012年01月22日
Aris Argiris, Baritone, born in Athens in 1974He is 37 years old now.Here is his message 1 hour after the performance:"Yes, its my first time in Japan and I hope not the last! I enjoy very much been here!!!.."Thanks again and Welcome to Japan, Aris! Enjoy Tokyo! and toi toi toi for 3 performances to go.*** New National Theatre, Tokyo2011/2012 SeasonGiacomo Puccini : La Boh?meConductor : Constantin TrinksProduction : Aguni JunScenery Design : Pasquale GrossiCostume Design : Alessandro CiammarughiLighting Design : Kasahara ToshiyukiMimi : Veronica CangemiRodolfo : Ji-Min ParkMarcello : Aris ArgirisMusetta : Alexandra LubchanskySchaunard : Hagiwara JunColline : Tsumaya HidekazuBenoit : Shikano YoshiyukiAlcindoro : Hare MasahikoParpignol : Itoga ShuheiChorus : New National Theatre ChorusOrchestra : Tokyo Symphony Orchestra新国立劇場ラボエームボエームは私の場合、いうまでもなくマルチェッロがツボなんですけど、今回も見事にはまってしまいました。アリス アルギリスさん、素晴らしかったです~背がすらっと高く声はいいし演技も上手です。今日はコルリーネの妻屋さんもショナールの萩原 潤さんも素晴らしくて低音歌手好きの私にとって至福の時でした。テノール、パク・ジミン Ji-Min Park はいかにもテノールという高く美しい声で悪くないが、超高音は苦手らしく、1幕の幕切れの高音も1オクターブ下げだった。本当に申し訳ないのだが、MET でヴィットリオ・グリゴーロのロドルフォを見ているので、もう現役世代では、他のロドルフォは考えられない、というのが私の実情なの。Met のベチャワも甘い悲痛な声ですごく良かったけど、年が行き過ぎ。やっぱりロドルフォはいまだにVittorio Grigolo 以外考えられない。あとはカレーラス。ロドルフォの声は「甘く」なくてはいけない。これMust です。アリアの高音を思いっきり伸ばすところ。これはMax でなくてはいけない。ここでかーんと来なくっちゃロドルフォじゃないよ。かくもdemanding role なのだよ。***第1幕パリの屋根裏部屋寒さに耐えかねたマルチェッロとロドルフォは、ロドルフォの著作を燃やして暖をとる。しもて側にマルチェッロの部屋、かみてにロドルフォがいる。この部屋の玄関はかみて側にあるのだが、おもしろいことに下手側に非常口なのか勝手口なのか、もう一つ入口がある。それは外のバルコニーというか階段に通じている。この下手側のドアをうまく使っていた。コルリーネが帰ってくるショナールが帰ってくる。ショナールが持ってきたお土産を皆で食べようとするが、ショナールはクリスマスイブなんだから外で食事しようと言い出す。乾杯しているとかみての玄関をノックする音。大家さんから逃げようと彼らはしもての勝手口から出ようとするがべノアはそっちに待ち構えていた。ここでマルチェッロの出番!すばらしい歌唱マルチェッロはべノアの女の趣味を語らせ妻がいるのに不潔だと罵倒して皆で追い出す。借用証は破り捨てられる。出かけようとうする彼ら。ロドルフォは原稿の締め切りがあるので一人部屋に残る。かみてのドアをノックする音女だ!ロドルフォは喜ぶ鍵をなくして探す2人。2人のアリアに突入する。さきほど述べたように歌はいいのだが、もっとも肝心の高音を思いっきり伸ばすところで不完全燃焼な感じが悔やまれる。2人のデュエットもいいのだが、ここでオーケストラがものすごく盛り上がって音を出しまくる。すると2人の声はこれを超えて届かない。これはまずい~でもオケはすごくメリハリがあって良かったよ~第2幕 カフェ・モミュスここのセットがすばらしい!次々に変わっていく街並み。最初コルリーネが本屋に入っていくとかかみての帽子屋にロドルフォとミミが入っていくとか。大道芸人を子供たちが笑うとか全部音楽にあってセットが変化していくの。これすごいよ~感心した。中央でマルチェッロが2人の女の子を口説いている。パルピニョールの声にはびっくり!糸賀修平さん。思わずメゾか?と思ったぐらい声が高い。瞠目でした。らっぱと木馬がほしいとねだる子、母親はしぶしぶお金を小出しに払う。彼らはカフェモミュスに陣取る。しもてのマルチェッロは2人に毒づく奥に馬車がついてムゼッタの嬌声が響く「俺には毒をくれ!」叫ぶマルチェッロこのへんの演出見事。ムゼッタとアルチンドーロはしもてのテーブルにつく。マルチェッロはミミにムゼッタについて説明し出すあいつの名字は誘惑。人の心を食らうんだ!ムゼッタは皿を投げつけて割るショナールとコルリーネはさっさとかみてのテーブルに移動してよろしくやっている。高みの見物マルチェッロは怒って紙ナプキンを丸めてショナールに投げつける。テーブルのナイフを持ってムゼッタの方に突きつけるが無視されるのでテーブルに投げつける。ムゼッタはコートを脱ぎドレス姿になると胸をバンバン振る。ムゼッタの独唱が始まる私が街を歩くと…すぐ横のマルチェッロは目を丸くして見ている酒をびんかららっぱ飲みするしまいには酒がなくなる。椅子の向きを変えて椅子の背に向かって座り直す。マルチェッロは酒を貰いにかみてのテーブルまで行く。いてもたってもいられない。回りは見ている「マルチェッロの陥落はすぐだわ…。」ムゼッタは年寄りを追い払わなきゃ!と叫ぶなんだ!痛いわ!足よ!ムゼッタは椅子の上に足を上げてスカートをめくりあげる。男どもがムゼッタの足元になだれを打つ。(いつ見てもここは笑える)マルチェッロはついに陥落し、ムゼッタのそばで片膝をついて歌う。「わが青春は死んでいなかった!」マルチェロとムゼッタシレーナ!!彼らがいなくなるが楽隊がしもてからやってくる。するとまたセットが変化し、大通りになる。ムゼッタが担がれて行進していく。勘定書きを渡されて死ぬほどびっくりするアルチンドーロ。全員のストップモーションで幕。ここは見事だった。第3幕雪咳き込みながらやってくるミミ。酒場のマルチェッロを呼び出す。マルチェッロはさきほどの幕と打って変わって真剣な表情。ロドルフォとミミが別れを歌っているがしもてのマルチェッロとムゼッタの大喧嘩に釘付け。ポテンシャルがこちらの方が高いのだもの。マルチェッロ・ムゼッタ組の演技は実に活き活きとしている。へっぽこ画家!看板書き!蛇!ヒキガエル!とムゼッタが叫んでかみてに消える。怒っていたマルチェッロはじっとムゼッタの去った方向を見ている。彼女が帰って来はしないかと店の前のベンチに座ってじっと待っている。せつない表情。すごく演技うまいマルチェッロ。脇のはずのマルチェッロに釘付けだよ!第4幕マルチェッロとロドルフォの二重唱。この瞬間を待っていました。すばらしい!ロドルフォはミミのボンネットを握り締め、マルチェッロは絵の中のムゼッタを見つめて歌う。歌い終わったらその絵を抱きしめる。ここでもグリゴーロがよぎってしまう。彼はほんと演技がうまかったなあと。歌い終わって洗い物しだすんだもんね…そういう細かい演技が彼はすごかった…。拍手4人で大騒ぎするところも楽しい~!みんな達者なんだもの~ムゼッタが入ってくるのが一泊遅れて、まだムゼッタがいないのにマルチェッロが「ムゼッタ!」と叫んでいた(笑)。continued to Part2 に続く。
2012年01月22日
New National Theatre, Tokyo NEW SEASON revealed!Oh my good God!It includes NABUCCO!各地で新シーズンが発表されています。Kinox さんのところで Chicago と Cisco が発表されていてジェリュコ・ルチッチがリゴレットなの~日本はやばいかな~USA でやるのか。まだきちんとスケジュールを確認していないけどZeljko Lucic Scheduleサンフランシスコオペラ「リゴレット」 2012年9月スカラ座「リゴレット」 2012年11月シカゴリリック「リゴレット」 2013年2~3月***スカラ座来日公演(指揮:ドゥダメル) 2013年9月。まだセーフ!新国立劇場も演目だけわかった。プレミエはナブッコとピーター・グライムズね。あとタンホイザーが入っている!キャストはまだわからない。待ち遠しいなあ。***本日の Webradio 、気になるのはイオランタ。出演がピルグがボーデモン、ベロセルスキーがルネ王、ダリボール・イェニスがロベールいいでしょ?Oe1"Iolanta" und "Francesca di Rimini"Samstag21. J?nner 201219:00Peter Iljitsch Tschaikowsky: "Iolanta"Sergej Rachmaninow: "Francesca da Rimini"?bertragung aus dem Theater an der Wien(I) "Iolanta": Mit Olga Mykytenko (Iolanta), Dmitry Beloselsky (K?nig Ren?, ihr Vater), Dalibor Jenis (Robert), Saimir Pirgu (Godefroy de Vaud?mont), Elchin Azizov (Ibn-Hakia) u. a. (II) "Francesca da Rimini": Mit Olga Mykytenko (Francesca), Vladimir Baykov (Vergils Geist), Dmitry Beloselsky (Lanceotto Malatesta), Saimir Pirgu (Paolo) Arnold Schoenberg Chor, ORF Radio Symphonieorchester; Dirigent: Vassily Sinaisky. Pr?sentation: Chris Tina Tengel
2012年01月20日
New Japan Philharmonic#487 Subscription Concert20 and 21 January 2012at: Sumida Triphony Hall, TokyoPROGRAMMahler : Symphony No.9 in D majorConductor: Daniel Harding***Ah, 4th movement was incredibly beautiful!Young Maestro, Mr. Daniel Harding is here in Tokyo now!He conducted tonight Mahler 9 mit superb New Japan Philharmonic.Here's the message from Mr. Daniel Harding 30 minutes after the performance."Thank you.. It was exhausting but a wonderful experience! .."***ハーディングのマーラー第九2012年1月20日(Day1) トリフォニーハーディングの第九行ってきた。感動。終了しても動かない指揮者。たっぷり数分。最後の音が消え、彼はタクトを額に押し当てたまま数分が経過。彼は眼を閉じている。まるで祈っているようだ。数分後、彼はタクトを下におろした。しかしオーケストラが全員立ち上がって喝采を受けていても彼は振り返らない。しばらくして意を決したように会場の方に向き直る。天井桟敷から降ってくるわずかのブーイング。ハーディングは指揮台の後ろの鉄柵を両手で握り締め、3Fあたりを見上げてお辞儀。決然とした緊張感の漂った表情。しかし何度も喝采が繰り返されるうちにブーイングは消えた。ハーディングは木管、金管のソリストたちを立たせてアプローズを受けさせる客は喝采。しかし彼が客席を振り向くと、怒涛のようなブラヴォーコール Bravo! Bravo!コンマスがオケを解散させ、客たちは幸せな帰途についた。マーラーの9番はこないだベルリンフィルで聴いたばかりなので、まさかこの公演を自分が聴くとは思っていなかった。でも聴いちゃったんだよね。ハーディングの右の横顔を見ながら思った。この人20年後はフィルハーモニーでベルリンフィルを振ってんだろうなあ。チーフコンダクターとして。彼はまだ36歳なのだ。金髪が光り輝いている。きょうはメガネ君ではない。ハーディングを生で聴くのは2回目だと思う。前回はツィンマーマンとの共演だった。ベートーベンのバイオリン協奏曲。出てくるとさっさと振り始める。しかしきょうは難曲だ。第1楽章。ここがもっとも難しいと思われる。膨大すぎてとりとめがなくなる部分、BPOと比べちゃいけないと思いながらもあの有機体であったBPOとはまったく異なる。ホルンもオーボエもイングリッシュホルンもフルートも違うんである。いちばん違うのは…弦楽5部とホルンだ。しかしこのオケの弦はすばらしかったがBPOとは比べ物にならない。編成は指揮者のかみてに第2ヴァイオリン。残響音がたまらない。そして第2楽章ここはマーラーがおどけているような楽曲。楽しくてリズミカル。ハーディングは降り始める前ににこーっと笑みを浮かべてオケを見る。曲のイメージを体現しているのだ。ここはよかった。第3楽章BPOは疾風怒濤の神業的な第3楽章であったが、ここもよくやっていた。やはり若い指揮者はいいです。テンポが小気味よいハーディングが声を出して指揮している。アタッカで第4楽章に入る。ここにきてホルン力尽きたのか、出だしの低音から高音に飛ぶ部分でホルンHrnが2回ミスった。あとは良かったが…ここの弦楽5部、すばらしかったわ~涙出ました。マーラーがもっともマーラーらしい厚みのある弦楽、それにホルンが応える美しい。これこそが人生。そして人生の終焉消えていく弦。終わりそうで終わらないマーラーの初期の交響曲とは異なり終わってそうで終わってないこの9番の終結部。最弱音もここの席はクリアーに聴こえるビオラが力尽きてかすれた音が途切れ途切れになる、そこまでやる?そしてタクトが止まる。ハーディングはタクトをそのまま額に押し当てる。目を閉じる。静まり返る客席。みんな知っているんだね、あのアバドのルツェルンの奇蹟を。そこまではいかないもののみんな待っている。ハーディングが手を下ろすのを。そして彼が手を下ろす。大喝采。Related LinksRehearsal photo of Harding and orchestra uploaded by New Japan Philharmonic officialリハーサルは1月17日に始まったそうだ。この大曲を仕上げるのにたった3日? Absolutely incredible!BPO Mahler Nr.9 ベルリンフィル 来日公演 2011 マーラー第9番ダニエル・ハーディング指揮 ロンドン交響楽団コンサート2007年4月17日
2012年01月20日
Bayerische StaatsoperDas Rheingold Premiere amSamstag, 4. Februar 2012, 19.00 Uhr Vorstellungen:Mittwoch, 8. Februar 2012, 19.30 UhrSonntag, 12. Februar 2012, 16.00 Uhr M?nchner Opernfestspiele:Dienstag, 3. Juli 2012, 19.30 UhrDienstag, 10. Juli 2012, 19.30 Uhr BesetzungenMusikalische Leitung Kent Nagano Inszenierung Andreas Kriegenburg B?hne Harald B. Thor Kost?me Andrea Schraad Licht Stefan Bolliger Choreographie Zenta Haerter Produktionsdramaturgie Marion Tiedtke Miron Hakenbeck Wotan Johan Reuter Donner Levente Moln?r Froh Thomas Blondelle Loge Stefan Margita Alberich Wolfgang Koch Mime Ulrich Re? Fasolt Diogenes Randes Fafner Phillip Ens Fricka Sophie Koch Freia Aga Mikolaj Erda Catherine Wyn-Rogers Woglinde Eri Nakamura Wellgunde Angela Brower Flo?hilde Okka von der Damerau Bayerisches Staatsorchester *** Wolfgang Koch Interviews TAKT 7.07/08 M?nchner Opernfestspiele 2008 コッホのインタビュー記事。2008年のですが… すばらしい写真に胸キュンです… さっそく自宅PCのデスクトップにLaunch! ごめんね、パパ…
2012年01月17日
Yomiuri Nippon Symphony Orchestra, Tokyo The 9th Tokyo Opera City Popular SeriesMonday, 16 January 2012, 19:00Venue:Tokyo Opera City Concert HallConductor: Toshiyuki KamiokaSoprano: Anna- Katharina BehnkeR. Strauss/ Tod und Verkl?rung, op.24R. Strauss/ Vier letzte LiederR. Strauss/ Don Juan, op.20R. Strauss/ Till Eulenspiegels lustige Streiche, op.28読売日本交響楽団第9回オペラシティ名曲シリーズ2012年1月16日(月) 19:00 東京オペラシティコンサートホール指揮:上岡敏之 ソプラノ:アンナ=カタリーナ・ベーンケ 《R.シュトラウス 管弦楽選集》 R.シュトラウス/交響詩〈死と変容〉作品24 R.シュトラウス/四つの最後の歌 R.シュトラウス/交響詩〈ドン・ファン〉作品20 R.シュトラウス/交響詩〈ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら〉作品28***上岡さんのRシュトラウスで歌もある。これは聴きたいプログラムだった。アンナ=カタリーナ・ベーンケさんは震災直後の新国立劇場のばらの騎士の元帥夫人。だから思い入れが並じゃない。日本の危機を救ったようなお人なのだから。歌唱は、もう~operatic!! すばらしかったです。行って良かった。私にとっては前半の2曲が実に良かった。超弱音からマックスへと移行していく「死と変容」鳴らせ!鳴らせ!~~そうそう行け行け!心の中で叫んでいた。やはりRシュトラウスにはザルツブルクのティーレマンの「影のない女」がよぎりまくりで個人的にたまらない感じ。あの金管がまた聴きたい。能うならば。Vier letzte Liederは泣けた。逆に後半の2曲は派手だが有名すぎる曲なのでほーっと感動するぐらいにとどまった。オケがすばらしかった。読売日響さすがです。やっぱりN響と並んで双璧。指揮者はとてもユニークな髪形をしていて、(前髪が立っている) 凝視していたら笑いそうで怖かった。指揮もダイナミック!ジャンプしたりとても派手です。音楽はすばらしかったです。Related Links新国立劇場「椿姫」リポート書きかけになっていました。すみません…
2012年01月16日
Met Faust Part 2※内容に触れますのでご注意ください。第2回目の休憩パーペ・インタビュー。ジョイス(パチパチ…(拍手)「あなた本当に Masterful よ!!」「ありがとう。」「テノールを歌いたいって思ったことないの?」「バスでいいよ。」「この役はもう6プロダクションめなのよね!」ドイツ語で母国の人や家族にあいさつするニュルンベルクで見てるママ…にはぐっときちゃったわ~彼は旧東ドイツのドレズデン出身だし、苦労人だもんね~このお話だって他人事じゃないもん。その後、サムズ、ディヴィッド・ダニエルズ、ダニエル・ド・ニースのインタビュー。幕前ネゼ・セガンインタビュー。「忙しいのね。きょうはこの後クリーヴランドオケの指揮ですって!」「そうですよ。」アビエントゥ~とフランス語であいさつしピットに消える。フランス系カナダ人。第4幕開始ミシンを踏むマルグリート、おなかが大きくなっている。侮蔑する人々。ファウストはマルグリートを捨てたのだ。神にすがるがそこにはメフィストが先回りしていた。魑魅魍魎が彼女を取り囲む。メフィストの狙いは信仰深い、聖女のマルグリートを徹底的に精神的にも肉体的にも破壊すること。そのためにファウストを利用した。カウフマンがインタビューで自虐的に語っていたがこの作品はマルグリートが主役なのだ。カウフマンは賢い。そういうとこ見抜いている。戦争から兵士たちが帰国する。勇ましい歌とは裏腹に兵士たちは傷つき、疲れ切っている。ヴァランタンは親友のヴァーグナーの母に彼の死を告げなくてはいけない。兵士たちの写真を撮るが、ある兵士はそのフラッシュに脅える。PTSDだ。ヴァランタンはマルグリートがどうなったかすべて知ってしまった。マルグリートの家。メフィストとファウストが久しぶりにやってきた。その口と裏腹に、すべてメフィストの計算通り。メフィストの歌。「キスさせちゃいけない、指環をはめるまでは…」メフィストはステッキから取り出した白いハンカチをステッキにかぶせ、自分の指環を抜いて止める。そしてその指環をファウストに渡す。皮肉なこの歌を聞いてヴァランタンが激怒する。「なんだって!どっちが相手だ!」ファウストは帰ってきたヴァランタンと決闘するはめになる。ヴァランタンは決闘の道具を用意し、シアベルに持ってこさせる。サーベル。2人のちゃんばらはけっこうさまになっている。カウフマンは片手を自分の背中に回し、フェンシングのようなかっこうで姿勢が良い。ヴァランタンが打ち込んでくる。ファウストはメフィストーに操られるまま、ヴァランタンを刺してしまう。逃げる2人。ヴァランタンは胸を押さえながら手前のベンチに歩いてくる。血が染み出し始める。マルグリートがやってくるがヴァランタンは妹を突き飛ばす。彼女を呪う。担架がやってきてヴァランタンは痛み止めの注射を首筋に打たれる。ヴァランタンは絶命する。医療班が白いハンカチをヴァランタンの顔にかぶせる。ワルプルギスをどうするのかしら?と思っていた。ここで明らかになる、メフィストの目的。メフィストーの最終目的は核兵器、原子爆弾Atomic Bomb を作ることだった。ゾンビたちがやっていたのは酒盛りではなく、核兵器の製造。メフィストはイコールファウスト(ファウストの分身)だからファウストが核兵器を製造しようとしているのである。その自分の行った悪意が、すべての神に背く振る舞いが結集した悪魔そのもの、それが原子爆弾である。核爆弾を作る饗宴がワルプルギス。そこに引き出されたマルグリートは、科学者たちに、子供を取り上げられる。しかしマルグリートは完全におかしくなっていて、自分の子供を殺してしまう。自分の「聖水」であった水道につけて赤ん坊を窒息死させる。凶暴に。これは見るに耐えないシーン。マルグリートは子殺しと姦淫の罪で牢獄に入れられる。マルグリートは気がくるっていて子供をあやしている。しかしあやしているのは白いハンカチである。ヴァランタンの死に顔を覆っていたハンカチである。メフィストは最後の仕上げをファウストに要求する。この鍵でマルグリートを脱走させろ!しかしマルグリートは一瞬正気に戻り、ファウストを拒絶する。その瞬間、メフィストーの目論見が破れる。マルグリートは神に許されて、天に昇っていく。天女として。メフィストはマルグリートを堕落させることに失敗した。長い回想から自分自身に戻ったファウスト。毒が効いて死んでいく。全幕了。しかし原爆そのものは、その後、他の科学者の手によって研究が継続され、製造されてしまい投下されてしまったので、メフィストーの最終目的は完遂されてしまった。カーテンコール主役の3人に大ブラボー。カウフマンとパーペはお互い「やったな!」(おまえもよくやったな、かも(笑))というねぎらいのしぐさ。マカナフにブーイング。マカナフは一直線にカウフマンと手をつなぎに行く。おつかれさまでした~
2012年01月15日
Met Live in HD TheatreGounod’s Faust14-20 Jan. 2012 in JapanPerforming Date: Saturday, December 10, 2011, 1:00 pm - 4:40 pmConductor: Yannick N?zet-S?guin Marguerite: Marina Poplavskaya Si?bel: Michele Losier Faust: Jonas Kaufmann Valentin: Russell Braun M?phistoph?l?s: Ren? Pape Production: Des McAnuff Set Designer: Robert Brill Costume Designer: Paul Tazewell Lighting Designer: Peter Mumford Choreographer: Kelly Devine Video Designer: Sean Nieuwenhuis ***パーペとカウフマンという二大スーパースターが圧倒的な歌唱力と圧巻の演技を披露。残念、生で聴きたかった。一生の不覚だ。Something like,See it at the MET or regret it rest of your life.※内容に触れますのでご注意ください。デスマカナフ演出には厳しいブーイング。しかし、これは考えつくされている作品で、あくまでもファンタジーである。私がもし日本人でなければ容認できるものだと思う。最初は原子爆弾の話を聞いただけで「またかよ!」と思って閉口していたのだが、作品に破綻はなかった。原作も相当ぶっ飛んでるもん。***浮かび上がる広島の原爆ドーム。これは年老いたファウスト博士の見る予知夢。最初の時代設定は第二次世界大戦が始まった頃。原爆開発研究者のメンバーであるファウスト博士はとんでもないものを生み出してしまったと悟り、自殺しようとする。ファウスト博士はゆっくり歩いてくると黒い帽子を脱ぐ。覆いのかかった研究室のデスクの設計図をめくる。その下にあるビーカーを持ち出し、酒を飲む。しかし死にたくなった彼は、劇薬の棚の鍵を開けて、劇薬を取り出す。それをビーカーにつぐ。もう一度人生をやり直したい、できるものなら…神を信じられず、神を呪い、悪魔を呼び出す。『お待たせ!』あっさりやってきたメフィストーフェレー、ファウストたじろぐ。観客受ける。白いスーツ、ネクタイ、ダンディな悪魔。まるで普通だ。しかし持っているステッキの柄の部分に描かれているのは原子模型。メフィストはいろんな手品を連発するので見ていてとてもおもしろい!ファウスト博士は自分のできなかった欲望を語り出す。若さが欲しい。欲望が欲しい。ファウスト博士の研究室に昔いた若い娘。純粋無垢なその娘に実は惚れていたファウスト博士。時代を巻き戻すついでにアヴァンチュールを楽しみたいと考える。ファウストが欲望を抱いていた相手は街場の女ではなく知的で美しい研究者の助手の女たちだった。「この薬を飲め」薬を飲んだファウストはいったんいなくなるとすぐに真っ白なスーツに黒髪の若々しい姿で戻ってくる。アラーニャのような側転はなし。メフィストーフェレーの目的は、もうおわかりだと思うが(あとでわかります)、彼はそのついでに関わる人間をすべて不幸にしていく。それが彼の喜びなのだ。時代は30年ほど巻き戻っている。時代は第一次世界大戦。出征前の兵士たちの集まる酒場。妹思いの軍人ヴァランタンのアリア。マルグリートのお守りのペンダントをつけている。酒場で歌うヴァランタンの親友ワーグナー。(ワーグナーは若くて魅力的な歌手。)ワーグナーの歌を邪魔するメフィスト。「俺に歌わしてくれ」「うまい歌なら1曲で十分。」黄金の仔牛を歌いだす。奇妙なステップで踊り出す人々やっぱゾンビ、スリラー入ってる~(笑)この演出家はミュージカル出身なのでその片鱗が随所にある。おまけにメフィストまで踊り出す。パーペのものすごくすばらしい歌唱に、会場の客は熱狂。アリア終わりでブラボーコールの嵐!パーペ、絶好調です。すばらしい声!盤石の存在感!あふれるオーラ!「変な奴だな…」胡散臭さを感じているヴァランタン。メフィストはヴァーグナーの手相を見る。「お前は最初の突撃で死ぬ」ジーベル(シアベル)に「お前の花はすべて萎れる」手品、トリック、マジック!あきさせない。ヴァランタンの持つお守りのペンダントは、純粋無垢な乙女の祈りが込められているため、悪魔は太刀打ちできない。急によろよろよろめく。苦しんで倒れるが、人々がはけて、ファウストがやってくると「どうしたんだ!?」「別に。」あっさり起き上がるメフィスト、人々受ける。舞台の両脇にらせん階段があり、ファウストとメフィストーフェレーはいつもその階段を上って上から見ている。もうおわかりですね。この階段は人間のDNAのらせんを表す。2人のスタンドがえんえんと昇り続けるシーンもある。ファウストとマルグリートの出会い。シアベルを邪魔をしないように操るメフィスト。マルグリートは走って逃げる。追いかけるファウスト。メフィストはすごいジャンプのステップ。これ笑った~マルグリートとファウストがワルツを踊る。最初組む時にファウストはウエストを抱こうとするが思い直して腕をホールドする、ファウストがマルグリートに何を求めているのかがわかる。キスしようとするとマルグリートは逃げる。第1回目の休憩幕間のインタビュー、インタビュアーはジョイス・ディドナートヨナス・カウフマン。ジョイス「METでジークムントとファウストを歌ったのは今までに3人しかいないのよ、??とドミンゴとあなたよ。」「プラシドは若い時にファウストを歌って、年を重ねてからジークムントを歌ったんだよ。僕は同時に歌ってる。」「だからすごいわよね。」「これはいいことなんだ。重い役ばかり歌っていると重くなっちゃうからね。」「この作品は老人の部分を低い声で歌い、若くなってからの部分は高音もあるし、ディミヌエンドもある…」「お得意のね!」世界の人たちにあいさつさせてね!といきなりスペイン語でしゃべりだす。それからドイツ語で長々としゃべる。ジョイスに「ごめんね、わかんなかった?」「わかっとるわ!」さっきまでフランス語で歌っていたカウフマン、英語のインタビューに答えながら、別の言語に切り替える(次々に!)という神業披露。デズ・マカナフ、インタビュー。彼の意図を語る。「宗教的な部分を削り、現代の作品として甦らせるために原子爆弾の部分を付け加えた」というような、明確な意図。第2幕前マリーナ・ポプラフスカヤのインタビュー。第2幕マルグリートの家。マルグリートがお裁縫をしている。ジーベルが花束を持ってくる。ジーベルの花は散ってしまうが、聖水をかけると(聖水というか聖女マルグリートの家の水という意味で使っていると思う、演出家は)花は元通り。メフィストーは信心深いシアベルに対抗する女心を奪う最終兵器を持ちだした。宝石箱だ。これを放置して、ファウストと2人で様子を見る。ファウストのアリア。すばらしいです。今度はマルグリート、シンガーミシンで布を縫っている。懐かしいな~昔うちにもあった足踏み式のミシン。王様の歌ジュエル・ソング。隣のおばさんがやってくる。邪魔者を排除しようとメフィストがやってくる。「いい知らせです。だんなさんが亡くなりました」奥さんは現金なのですぐに立ち直り、メフィストを誘惑しようとする。「このばあさん、悪魔と結婚する気だぞ!」受ける~ファウストの熱烈な告白にほだされるがかたくなに拒否するマルグリート。しかしメフィストは一度はあきらめたファウストをそそのかす。ベランダに出てくる彼女の告白を聴いて!ファウストは情熱的に彼女に迫る。彼女はもう逆らえない。第3幕終了Part 2 に続く。
2012年01月15日
FALSTAFFOpernhaus Z?rich March 2011Dirigent: Daniele GattiInszenierung: Sven-Eric BechtolfAmbrogio MaestriBarbara FrittoliYvonne NaefJavier CamarenaEva LiebauMassimo CavalettiPremiere 20.3.2011ファルスタッフ:アンブロージョ・マエストリアリス・フォード夫人:バルバラ・フリットリフォード:マッシモ・カヴァルレッティナネッタ:エヴァ・リーバウクイックリ夫人:イヴォンヌ・ネフメグ・ページ夫人:ユディット・シュミットフェントン:ハビエル・カマレナケイアス:パトリツィオ・サウデルリバードルフ:マルティン・ツィセットピストル:ダヴィデ・フェルシーニ収 録:2011年3月25日・27日
2012年01月14日
トーステン・ケール 『リエンツィ』TV放送!Rienzi portrayed by Heldentenor Torsten Kerl is broadcasted on Japanese Pay TV in Feb. 2012Deutsche Oper BerlinRichard Wagner: Rienzi, der letzte der Tribunen Premiere an der Deutschen Oper Berlin am 24. Januar 2010Musikalische Leitung Sebastian Lang-LessingInszenierung Philipp St?lzlCo-Regie Mara KurotschkaRienzi Torsten KerlKate AldrichChor der Deutschen Oper Berlin Orchester der Deutschen Oper Berlinクラシカジャパンベルリン・ドイツ・オペラ2010 『リエンツィ』TV放送:2月4日(土)21:00~23:40..トルステン・ケルル(リエンツィ/テノール)ケイト・オルドリッチ(アドリアーノ/メゾ・ソプラノ)他演出]フィリップ・シュテルツル[共同演出]マーラ・クロチュカ指揮]セバスティアン・ラング=レッシング[演奏]ベルリン・ドイツ・オペラ管弦楽団及び同合唱団他[合唱指揮]ウィリアム・スポルディング[収録]2010年1月~2月ベルリン・ドイツ・オペラ*********************Related LinksDeutsche Oper BerlinRichard Wagner: Rienzi, der letzte der Tribunen Urauff?hrung am 20. Oktober 1842 in DresdenPremiere an der Deutschen Oper Berlin am 24. Januar 2010Musikalische Leitung Sebastian Lang-LessingInszenierung Philipp St?lzlCo-Regie Mara KurotschkaB?hne Ulrike Siegrist Philipp St?lzlKost?me Kathi Maurer Ursula KudrnaVideo FettFilm (Momme Hinrichs und Torge M?ller)Ch?re William SpauldingRienzi Torsten KerlIrene Manuela UhlSteffano Colonna Ante JerkunicaAdriano Daniela SindramPaolo Orsini Krzysztof SzumanskiKardinal Orvieto Lenus CarlsonBaroncelli Clemens BieberCecco del Vecchio Stephen Bronk Chor der Deutschen Oper Berlin Orchester der Deutschen Oper BerlinWeitere Vorstellungen20., 26., 30. April 2012
2012年01月14日
Wolfgang Koch Interviewwww.classicalsource.com A Role for Life: Wolfgang Koch and Die Meistersinger von N?rnberg The Royal Opera’s Die Meistersinger von N?rnberg [19 December 2011-8 January 2012]Mansel Stimpson talks to Covent Garden’s latest Hans Sachs...バリトンのヴォルフガング・コッホにとっては、あらゆるオペラの役の中でハンス・ザックスの役が最高の役である。彼は2004年に初めてこの役をやった。私はコッホがコヴェントガーデンでのグレアム・ヴィック版の再演の準備をしているときに話をした。グレアム・ヴィック版は1993年に初演され前回の公演は2002年だった。「ホントにすごい役で、たとえ100年この役を歌ったって新たな発見があるでしょう。僕が最初にビーレフェルトの小さな劇場でこの役をやったのは37歳の時で僕にとって大きな出発点でした。その2年後、またフランクフルトでやって、次のステップは、2008年ティーレマン指揮でウィーンでやった時でした。この役は大変歌唱シーンが長いということと、心理的な奥深さが必要という点において大変な役なんです。回を重ねるにつれ、この役と共に成長し、自分自身の人生や年齢や経験によって豊かになっていくものです。」コッホにどうしてワーグナーの役があなたの中心的レパートリーになったのか尋ねたら、彼はシンプルに、そういう定めだと語った。「僕はドイツ人ですから、ワーグナーが中心にならざるをえません。そうしない道理はないですよ。」コッホはミュンヘン郊外の小さな村の出身だ。家庭環境にクラシック音楽の素地はなかったが、自分がいい声をしていて、ものになるかもしれないと思っていた。1970年代をその村で過ごし、村を出たくなった時、自分の声はそのための手段にできると思った。「最初は自分の声(の才能)に気付いたので音楽の道に進むことにして他の道に目を向けなかったというだけだった。でも今は違います。」コッホはミュンヘンの音楽大学に進んだが、本当に大きな意味があったのはバリトンのヨーゼフ・メッテルニヒ(2005年没)に師事したことだった。「メッテルニヒ先生はフェルダーフィンクというミュンヘンから南に20キロほど離れたところに住んでいて、僕は歌唱の基本的なことについて教わりました。先生は50年代に活躍していて1950年にロイヤルオペラで英語で上演されたカール・ランクル指揮の「さまよえるオランダ人」に出演した方です。僕が習った頃、先生は75歳で、音楽的にも歌唱の技術的にもとても大切なことを教わりました。人生経験も豊富で、とても優しくて親しみやすい人柄でした。彼に言われたことはいつも理にかなったことで、こき下ろすことはありませんでした。そういう行為がいかにたやすく若者をダメにするかわかっていたからです。」メッテルニヒはワーグナーに重きを置いていたんでしょうか?「基礎的なことを教えるためにワーグナーは使ってました。さまよえるオランダ人とかローエングリンとかをね。でも中心的だったのはむしろヴェルディです。先生は1953年に「運命の力」でメト・デビューしました。イタリアものが得意なドイツ人には珍しいバリトンだったのです。ワーグナーやリヒャルト・シュトラウスよりも美しい音楽なんて無きに等しいですけど、それでもイタリアのオペラは看過できないものです。僕はヴェルディを歌うのが大好きですよ。」ヴォルフガング・コッホのヴェルディ好きは、シモン・ボッカネグラ役を引き受けたことにも表れているが、R.シュトラウスも大好きで、アラベッラのマンドリカやザロメのヨカナーンもやっている。ワーグナーに至っては、ハンス・ザックスに加えて、ローエングリンのテルラムント、トリスタンとイゾルデのクルヴェナル、ニーベルングの指環のアルベリヒをやっている。コッホはこのアルベリヒ役で来シーズンロイヤルオペラに帰還するのである。しかしながら彼のレパートリーについては別の側面もあることを申し添えなくてはいけない。ドイツ以外では多かれ少なかれ知られていない作品への傾倒である。フランツ・シュレーカーの「狂える炎(イルレローエ)」、オルフの「賢い女(クルーゲ)」、プフィッツナーの「パレストリーナ」、スコットランド生まれのドイツ人作曲家オイゲン・ダルベールの「低地」。「20世紀前半は、わくわくするような音楽が生まれた時代でした。シュトラウスやプフィッツナーがいた時代にシェーンベルグやベルクもいたのです。そしてシュレッカー、ショスタコーヴィチ。あまり演奏される機会がない作品ですが、聴く価値がある作品です。僕はこういう作品を歌うのが好きです。事実、ブゾーニの「ファウスト博士」は僕のバイエルン歌劇場デビュー作品で、大きな経験を与えてくれました。ピエール・ブーレーズとショスタコーヴィチのオペラをやりましたし、キリル・ペトレンコとはショスタコーヴィチの「鼻」をやりました。プフィッツナーの「パレストリーナ」の3つのバリトン役をすべて歌いました。」コッホが、世間に知られてないのが不当だと強く思っている作品がある。「すごく好きなのに今では演奏されないイタリアオペラがあります。イタロ・モンテメッツィの歌劇、「三人の王の愛」(L'amore dei tre re)は1940~1950年代にアメリカで上演され、今では唯一知られている彼の作品となっています。こういう状態を「知られている」と言えればですけどね!」「マイスタージンガー」については、この中世のニュルンベルクを舞台にしたオペラが、長い時間をかけて語られる深い人間描写がもっとも特徴的な喜劇であると論じるのは簡単なことだ。それでは、ワーグナーの他のオペラとはどう違うのだろうか?「比較するならば、マイスタージンガーは他の作品とはすごく違いますが、同時に、結局はそんなに違わないとも言えます。ワーグナー作品の特徴は、登場人物の心理的な多層面が描かれていることです。初期の作品のローエングリンを除いて、それはトリスタンにもリングにも、パルジファルにもマイスタージンガーにもあります。その違いは、マイスタージンガーは人間の思いやりとユーモアを含んでいるということです。悲劇的叙事詩のリングや、ラブストーリーであるトリスタンにはユーモアはありませんが、マイスタージンガーにはユーモアがあり、かつそれによって心理的深みが何も減じられていないのです。」≪中略(ストーリー解説)≫それでは作品に対する視野を広げるためにコッホはこれらのことは補足的なことだと思っているのだろうか?コッホは実在のハンス・ザックスについての書を読んだりするのだろうか?もしくは台本だけに集中するのだろうか?「多くのテーマについては、それらが等しくそうであるかどうかは別にして、考慮を要する問題ですし、それでそのプロダクションの出来が計られるのです。ザックスが実在の人物であったことは重要なことではなく、重要なのは彼の時代背景なのです。この物語は、人々が皆プロテスタントという時代に起きるのです。ザックスが若い頃は信仰問題でもめごとが起きるという困難な時代を過ごしました。そしてマイスタージンガーの作曲と歌唱法の規則が確立された時代でした。ザックスはその形式をヴァルターに覚えるように教え込みます。というのもワーグナー自身が革新的であり、ヴァルターは新しい音楽を象徴する人物で、彼らは明らかによく似ているのですが、これはこの作品を誤解するもととなりがちです。音楽的伝統は、新しものを創り出す過程においては打ち壊さなくてはならないのかもしれないという問題をはらんでいます。古いものだけを大事にしていれば、音楽は博物館行きとなり、死んでしまうでしょう。しかしもし大事にしておくべきだった古い規則を捨て去ったら…、古い規則に従うのではなく、使いこなしていけばよかったのに…。それがワーグナーの意向です。だから彼はバッハ、モーツァルト、ベートーベンを尊敬していました。ザックスはヴァルターに、古い規則を知って、自分の閃きを表現できるよう変えていけばよいと教えたのです。他のマスタージンガーたちは新しいことに対処できる準備がなく、ヴァルターにも面喰っていました。ようやく5時間のオペラが終わる頃、彼らは気付くのです。」「他のワーグナー作品の重要な役もそうですが、ザックスの役も、物語の最後から遡って考えなくてはいけません。マイスタージンガーの聖ヨハネの日は、ザックスのこれからの将来が定められる日です。すべての人間関係が変化していきます。ダーヴィトはマッダレーナと結婚し自分で仕事を始めます。彼と言わば愛憎関係にあったベックメッサーとの仲は壊れました。エヴァはヴァルターと共に新しい生活を始めます。」ヴォルフガングは、作品を徹底的に読み替えてしまうドイツのプロダクションに慣れっこなので、グレアム・ヴィックのプロダクションについては絶賛しています。「とても明晰で正確なプロダクションです。初めてオペラに来た人にも何が起きているのかマイスタージンガーがどんな作品なのかわかるようにできています。長い上演時間の間、解説を読む必要も何もありません。今回はアントニオ・パッパーノとの初仕事であったという意味でも忘れ難いです。皆が言うように彼は「歌手の味方」の指揮者ですし、偉大な音楽家であり、温かい、人間味にあふれる人柄で、そういう雰囲気で仕事ができます。インタビューを締めくくるにあたって、私はオペラの最終場面の問題を聞いてみた。ドイツの芸術が国家主義的な、外国人を排斥するような意味合いを帯びてくるところ、ワグナーの信奉者であるヒトラーがお気に入りだったように、かなり危険なメッセージと受け取られてしまいますよね。「ワーグナーの時代と、後のナチの台頭した時代を考えてみなくてはいけません。ナチスはすべてを凌辱し、ワーグナーも確かに凌辱されたのです。ドイツの芸術家としてワーグナーはドイツ芸術を守りたかった。だから「マイスタージンガー」はとてもドイツ的な作品であると主張したかったのです。最後の場面は妻のコジマに影響を受けているのかもしれませんが、当初はなかったものです。芸術について語られる部分で出てくるものです。同じマイスタージンガーの2幕の幕切れのシーン(※訳注:3幕の冒頭のことだと思われる)に注目してみてください。ザックスは昨夜の原因不明の大暴動について「狂気」と表現しています。‘Wahn!’モノローグを作曲するに当たりワーグナーは間違いなく数十年後に起こることを予見していたのです。理由もなく起きてしまう(狂気)、それが人間というものの性分です。ベートーベンもゲーテも、ワーグナーも、ヒトラーもしかり。皆歴史の中の一部分なのです。」≪了≫*** Musikhochschule = 音楽大学
2012年01月10日
やっと見つけた!ヴォルフガング・コッホのインタビュー記事です。しかも英語。ありがたや~いつもイギリス人に感謝!(モウリーニョの時もね)Interviews---www.classicalsource.comA Role for Life: Wolfgang Koch and Die Meistersinger von N?rnbergThe Royal Opera’s Die Meistersinger von N?rnberg [19 December 2011-8 January 2012]Written by Mansel StimpsonMansel Stimpson talks to Covent Garden’s latest Hans Sachs...***Reviews---The GuardianHours of fun with Pappano's crowd-pleaserIt could have been a long night, but thanks to a fine cast and newly knighted Antonio Pappano, Royal Opera's high-wire Meistersinger ***classical-iconoclast.blogspotWagner Die Meistersinger von N?rnberg Royal Opera House やっぱりマイスタージンガーについて書く人たちには知性が感じられるなーーザックスの人間性を理解しないとこの作品は理解できないからね。もっともっとザックスが知りたい…アルベリヒでもいいけど…***このブログのネーミングすごくない?The WagnerianDie Meistersinger von N?rnberg, Royal Opera House (ROH) Review Roundup メッタ斬りのオンパレードでひどい。***Photos ---flickerWolfgang Koch as Hans Sachs in Die Meistersinger von N?rnberg. Photo by Clive Barda***Die Meistersinger von N?rnberg in BirminghamConcert performance of Wagner's opera to take place on 11 January.ROHのブログにも出ました。
2012年01月10日
MET Live in HD Theatre, TOKYO 9 Jan. 2012RodelindaPerformance Date : Saturday, December 3, 2011, 12:30 pm - 4:35 pmPerformance Venue : MET NY NY Conductor: Harry Bicket Rodelinda: Ren?e Fleming Eduige: Stephanie Blythe Bertarido: Andreas Scholl Unulfo: Iestyn Davies Grimoaldo: Joseph Kaiser Garibaldo: Shenyang Production: Stephen Wadsworth Set Designer: Thomas Lynch Costume Designer: Martin Pakledinaz Lighting Designer: Peter Kaczorowski Fight Director: Steve Rankin ***ロデリンダ見ました。イエスティンすばらしい。ショルは美しい声、愛すべきキャラクター。2人のインタビューがめっちゃ面白かったです~以上iPhone からですた。***仕事の後でようやく行けたので、めっちゃ疲れてる~ダ・カーポのオンパレードではおのずと1回目だけ目を開けていてその後のリピートは目を閉じてる…みたいな…しかしHD はあの妹役の人はやはり無理なんじゃ…Jカイザーがデブ専でない限り…シェンイェン君がスリムに見えちゃったじゃないか…(目の錯覚)彼女、声はいいんですけどね…しかもカウンターテナーと声が近過ぎて目を閉じてると誰が歌ってるのか、高音でかろうじてわかる、みたいな…お~CT3人~みたいな醍醐味あり。ルネ女王はやはり映像つきだとすごい迫力、オーラだね~音声だけだとなんじゃこりゃだったんだけど。ジョー・カイザー君はバロックには向いていないよ~なんで出るの?あ、これは代役だったんんだよね。ご苦労様です。わたしが一番おもしろかったのはセットです横移動のセット。スティーヴン・ワーズワースが出てきてうれしかった。いかにも~!な人ですね。彼のボリスは、え~?シュタインのそのまま?な感じでしたけどね、これは良かった。すごく大好き~ディズニーシーのセットみたいによくできている。あの小屋は何?厩(うまや)ですか?厠(かわや)じゃないよね?彼の意図がよくわかったし(舞台を客席に近くしたいという)お墓の前の花壇をうまく使っていて、そういう細かいところにこだわる彼が好き。冒頭も序曲で子供を使って状況を的確に観客にわからせている。さすが~あの子役にはまいった~~うますぎ。かわいすぎ。アドリブききすぎ~(落とした帽子を拾った)人形を拾ってベンチの上に置き直すイェスティン・デイヴィーズ。すばらしい声に完璧なテクニック!!聴き惚れちゃった。ショルは本当に美しい声で、すてき。Dove sei -- と歌いだしたときに涙が出そうになった。指揮者はイギリス王室の結婚の時オルガンを弾いた人なんですって。相当うまいんでしょうね。でも、古楽は生演奏の方がだんぜん美しい。こないだのバッハ・コレギウム・ジャパン(BCJ)の演奏を聴いたからそう思った。
2012年01月09日
クラシックあれこれ本日はぶらあぼを見たら、N響、読売日響、東フィル、東響が同じような時間帯に東京各所でコンサートを行う。東京もいい都市だわ~ドイツの次に。きょうはあったかいからね。東フィルはスクエアエニックスのゲーム音楽のコンサートなので娘を誘ったが乗ってこない。バイトなもんで。会場もオペラシティ、サントリー、オーチャードと日本の誇るすばらしいホールばかり。本当はMETのビューイング「ロデリンダ」が気になるが…16日の週の上岡さんのRシュトラウスも気になる!ムムム…やっぱり『歌』が聴きたいんですよね。それもバリトンとかバス・バリトンとかがいいの~なかなかないなあ…行けなくなると行きたくなるのが人情。はああ~***7日MET「ドン・パスクワーレ」多分テレビ日本初放送だと思うのですが。懐かしいな~これMETでプレミエの日に見た Part1んです。Part2こちらもテレビ日本初放送かもしれないが今年のBBCプロムス・ラストナイト。ゲストはスーザン・バロックにランラン。指揮者は若い人。***こちらにcamelstraycatさん(straycatさん)の記事をリンクさせていただきます。Related Linksお気楽ネトちゃん by camelstraycatさん on ~猫の日記~
2012年01月08日
bay_staatsoper BayerischeStaatsoper Intermission for 25 minutes now. Hopefully, our web-site will work for the 2nd act! #ELISIR0418(JSTLive streamingL’elisir d’amoreSat., Jan. 07, 2012, 7:00 P.M.現地時間日本時間1月8日(日)3時~Conductor Dan EttingerProduction David B?schAdina Adriana Ku?erov?Nemorino Pavol BreslikBelcore Levente Moln?rDulcamara Ambrogio MaestriGiannetta Tara ErraughtBesetzungMusikalische Leitung Dan EttingerInszenierung David B?schB?hne Patrick BannwartKost?me Falko HeroldLicht Michael BauerProduktionsdramaturgie Rainer KarlitschekCh?re S?ren EckhoffAdina Adriana Ku?erov?Nemorino Pavol BreslikBelcore Levente Moln?rDulcamara Ambrogio MaestriGiannetta Tara ErraughtBayerisches StaatsorchesterChor der Bayerischen Staatsoper バイエルンストリーミング サーバーダウン中です。***日本時間04:42、インターミッション中に復活。http://www.bayerische.staatsoper.de/866--~Staatsoper~bso_aktuell~aktuelles.html***日本時間05:50ストリーミング終了。私は2部からしか見ていません。(起きられなかったので…)アンブロージオ・マエストリにすごい喝采。すばらしかったですもの。私もぜひこの人 生で聴いてみたいです。レヴェンテ・モルナール(*)も好きなタイプ・声ですがマエストリの超重量級歌唱の前では霞んでしまいます。あの有名なアリア「人知れぬ涙」を電柱に登りながら歌ったのには驚き。まったく最近の演出家は…主役の5人は全員すばらしかったです。ブレスリクはああいう歌唱タイプなのでブレスリクのネモリーノだったと思います。彼は筋肉をつけてだいぶ増量(体重)していた。演奏は歌唱とずれまくっているところが見受けられた。ダン・エッティンガーさん大丈夫?この演出は数年前にフィリアノーティがネモリーノでプレミエしたもの ですよね!やっと見られてうれしい!現代的で楽しくて良い演出だったのではないでしょうか。***レヴェンテ・モルナール Levente Moln?rborn in 1983 in Transylvania (Romania) and grew up in Hungaryまだ28歳!Mozart: Don Giovanni Royal Opera Royal Opera House, Covent Garden, 4 October 2008 2008ROHジョヴァンニでマゼット役。絶賛されています。Levente Moln?r as Figaro in London
2012年01月07日
Town Hall & Symphony Hall, Birmingham announced as followsThe Royal Opera: Die MeistersingerBirmingham International Concert Season 2011/12 Wednesday 11 January, 4:30pm Symphony HallBryn Terfel has regrettably had to withdraw from the role of Hans Sachs due to a chest infection. We are pleased to be able to announce that the role will be taken by German bass-baritone Wolfgang Koch, who has been delivering outstanding performances as Sachs in the current staged production at the Royal Opera House. Koch has previously triumphed as Hans Sachs at the Vienna Staatsoper, and his highly praised Wagnerian roles also include Alberich (Das Rheingold, Siegfried) and Amfortas (Parsifal). 公式発表前にIntermezzo さんのサイトで噂ということで言及されていましたが、バーミンガムでのコンチェルタンテのマイスタージンガーからハンス・ザックス役のブリン・ターフェル降板で、代役をヴォルフガング・コッホが務めることになりました。回を重ねるごとにKoch さんの評判が上がっておりまして、うれしい限りです。Intermezzo さんのサイトに寄せられたコメントを見ても、最近の公演に関しては大絶賛されています。「コッホがこの調子(4日の公演)を維持するならばバーミンガムの人はすごく楽しめるだろう」とも書かれています。ちなみにIntermezzo さんはマイスタージンガーのすべての回のチケットを持っているそうです。公演を全部見るらしいです。すごい!コメントを寄せてくる人たちも、批評の対象になる初日だけではなくその後の公演もウォッチするIntermezzo さんの姿勢を評価しています。そしてそれこそがアマチュアのオペラ・ファンにできることであり、必要とされていることなのです。ある人は書いています。「コッホは初日のマスコミの評価で大敗を喫したがこれは不当だと思う。彼の声は近年最高のリリックバリトンであるベルント・ヴァイクルの声に似ている。」私はコッホの声がヴァイクルに似ているとは思いませんが、ヴァイクルがザックスとして「近年最高」であるという事実には賛成します。ROH のラジオ放送を聴きましたが、最初はあぁ、Barak の声だとかあぁ Wotan の声だとか思いながら聴いていましたが(何しろ刷り込まれているもので)、だんだん Hans Sachs の声だ!と思えるようになりました。温かい声、それでいて凛としているハンス・ザックスの声です。「誰よりも人間性をよく理解している」ハンス・ザックスの歌唱に聴こえました。男としての葛藤、ニュルンベルクのマイスター 独立性について憂える心、いろいろR.Wagner自身の思いがつぎ込まれているザックスのセリフです。しかも2幕からはほぼ出ずっぱりの歌いっぱなしで、大変な歌唱量があります。休憩も含め6時間半の大スペクタクル!第1幕、マイスタージンガーの集会のシーンではファイト・ポーグナー役のトムリンソンの独壇場となっています。しかし2幕からはやっとザックスの歌がちゃんと聴けるようになります。「エーヴァちゃん」にかける声の優しいこと。ベックメッサーとの軽妙なやりとり。大騒ぎになったあとの第3幕ここからがKoch の本領発揮です。哲学的思いにふけるザックスエーヴァとヴァルターの駆け落ちを食い止めたザックスは口に出さずとも何とかしてベックメッサーを負かして、ヴァルターをエヴァの結婚相手にすべく、歌合戦に勝利させる術を考えています。「ヴァルターは『歌い損ね』だよ」と2幕では言っています。(実際サイモン・オニールは不調だったのでリアルに『歌い損ね』でした(笑))その時点ではザックスも難しいと考えているのです。ベックメッサーに盗られるぐらいなら俺が…とは思いますが、エーヴァの恋心を知ってしまったので親切心が顔を出しやはり自分を捨ててヴァルターを応援しようと決心するのです。ヴァルターが起きてきて、ザックスは優しく、そして適切に彼を指導し、歌合戦で勝てる歌を作らせます。しかし三節めになるとヴァルターはもう、いっぱいいっぱいになってしまい、歌を作ることを拒否していなくなります。なかなか道は遠い。そこへ闖入者。ベックメッサーはザックスが置き忘れた歌詞の紙を盗みます。これはザックスにとってはうれしい誤算でした。あの難しい歌詞で適切に歌えるはずがないとザックスは読んだからです。ここで歌詞に関してはベックメッサーがザックスに一目おいているが、メロディに関しては自分に自信を持っていることが披露されます。「ベックメッサー、カイナー・べッサー」自分よりうまい奴はいない。このおごりが命取りになります。エーヴァがやってきて靴の直しを迫ります。するとヴァルターが入ってきて思わずエーヴァは叫びます。察したザックス、靴を直すふりをし続けます。エーヴァはザックスの胸に顔を埋め泣きます。ヴァルターはザックスに歩み寄り握手します。ザックスはエーヴァをヴァルターに押しやります。ザックスはダーヴィトを職人に昇格させます。ザックスとエーヴァとヴァルター、ダーヴィトとレーナ(マッダレーナ)の5人のクインテットです。胸に沁みます。それぞれの思いが歌われ、ザックスは出発を告げます。いざ!ヨハンニスフェストへ!繰り出すのです。私にとって今やマイスタージンガーの3幕のここまでの展開が最も重要となりました。それ以外はフェスト的な大騒ぎ、『晴れ』の場での出来事はそれはそれ。ザックスの心情が描写される第3幕の第1場から第4場までがもっとも大事なシーンです。それはまるでワルキューレでの Wotan の最後のモノローグが最も哲学的で重要であるのと同じです。第3幕第5場 ヨハンニスフェスト、職人たちに続いてバレエシーン、いよいよマイスタージンガーたちが登場します。人々はザックスの書いた歌を歌い、ザックスを祝福します。歌合戦の始まり。ベックメッサーがめっちゃ笑われ、(このへんやはりイギリス人は芝居がうまいです)ヴァルターの登場となります。ヴァルターの歌は人々の心をつかみますが(サイモン・オニールは不調だったのでここは聴かないふりをしております)、マイスターになるのは嫌だ!と叫びます。最後のどんでん返し、ザックスはマイスターの心を歌いあげます。" Verachtelt mir die Meister nicht" ここまできてKoch さん、本当に疲れ切っています。シュトラウスのFrau ohne Schatten の時も最後の最後でなかなか苦しそうでしたが、この日もそうで、ガラでここだけ歌う、というのとは違うので大変だったと思います。お疲れさまでした。ROH ではまだ8日があるし、11日のバーミンガムの公演もある。がんばってください。見られる方は堪能してください。ぜひご感想をお願いします!ROH の1日のラジオ放送のインターミッションで流されたインタビュー。第1幕と2幕の間では、演出家グレアム・ヴィックと批評家の(?)女史、話しの流れに沿って、Sir John Tomlinson, Peter Coleman-Wright, Simon O'Neill, Wolfgang Koch が登場します。第2幕と第3幕の間では、Royal Opera のDirector of Opera, Kasper Holten のロングインタビューが放送されます。多分いわゆる天才なんでしょうね。ものすごい早口の聴き取りやすい英語で立て板に水でしゃべりまくりました。なかなかおもしろかったです。Kasper Holten, Royal Opera Director of OperaA native of Copenhagen, 37 year old Mr Holten has been Artistic Director of the Royal Danish Opera since 2000, where he successfully led the move into Copenhagen’s new opera house in 2005.
2012年01月07日
第55回 NHKニューイヤーオペラコンサート2012年1月3日(火)会場 NHKホール 出 演[ソプラノ]安 藤 赴 美 子(あんどう ふみこ)木 下 美 穂 子(きのした みほこ)幸 田 浩 子(こうだ ひろこ)腰 越 満 美(こしごえ まみ)中 嶋 彰 子(なかじま あきこ)森 麻 季(もり まき)[メゾ・ソプラノ]清 水 華 澄(しみず かすみ)林 美 智 子(はやし みちこ)藤 村 実 穂 子(ふじむら みほこ)[テノール]大 槻 孝 志(おおつき たかし)樋 口 達 哉(ひぐち たつや)福 井 敬(ふくい けい)村 上 敏 明(むらかみ としあき)望 月 哲 也(もちづき てつや)[バリトン]須 藤 慎 吾(すどう しんご)谷 友 博(たに ともひろ)成 田 博 之(なりた ひろゆき)堀 内 康 雄(ほりうち やすお)[バ ス]斉 木 健 詞(さいき けんじ)妻 屋 秀 和(つまや ひでかず)〔特別出演〕平 野 忠 彦(ひらの ただひこ)(バリトン)[バ レ エ]後藤晴雄、上野水香、東京バレエ団合唱新国立劇場合唱団、二期会合唱団、藤原歌劇団合唱部NHK東京児童合唱団東京フィルハーモニー交響楽団指揮 下 野 竜 也(しもの たつや)「歌劇“タンホイザー”から巡礼の合唱“ふるさとよ、また見る野山”」歌手ソリスト全員「歌劇“トゥーランドット”から“誰も寝てはならぬ”」カラフ…(テノール)福井敬「歌劇“トロヴァトーレ”から“見よ、恐ろしい火を”」マンリーコ…(テノール)村上敏明「歌劇“椿姫”から“ああ、そはかの人か~花から花へ”」ヴィオレッタ…(ソプラノ)森麻季、アルフレード…(テノール)大槻孝志「歌劇“カルメン”からロマの歌“にぎやかな楽の調べ”」カルメン…(メゾ・ソプラノ)林美智子、フラスキータ…(ソプラノ)大林優子、メルセデス…(メゾ・ソプラノ)下園理恵フラメンコ舞踊)アルテイソレラ闘牛士の歌“諸君の乾杯を喜んで受けよう”」エスカミーリョ…(バリトン)成田博之「歌劇“夕鶴”から“与ひょう、あたしの大事な与ひょう”」つう…(ソプラノ)腰越満美「歌劇“蝶々夫人”から“ある晴れた日に”」蝶々夫人…(ソプラノ)木下美穂子「歌劇“ボエーム”から“冷たい手を”」ロドルフォ…(テノール)望月哲也ミミ…(ソプラノ(歌唱なし、出演のみ))安藤赴美子“私が町を歩くと(ムゼッタのワルツ)”~第2幕フィナーレ」ムゼッタ…(ソプラノ)中嶋彰子、マルチェルロ…(バリトン)谷友博、ミミ…(ソプラノ)安藤赴美子ロドルフォ…(テノール)望月哲也、ショナール…(バリトン)須藤慎吾、コルリーネ…(バス)斉木健詞、アルチンドロ…(バリトン(特別出演))平野忠彦、「パンの笛」(フルート)竹山愛、(マラルメ作「牧神の午後」朗読)夏木マリ「牧神の午後への前奏曲」牧神…(バレエ「牧神の午後」)後藤晴雄、上野水香 東京バレエ団「歌劇“カヴァレリア・ルスティカーナ”から復活祭の合唱“主はよみがえられた”」サントゥッツァ…(メゾ・ソプラノ)清水華澄、「“キャンディード”から“着飾ってきらびやかに”」クネゴンデ…(ソプラノ)幸田浩子「歌劇“トスカ”から“たえなる調和”」カヴァラドッシ…(テノール)樋口達哉「歌劇“トスカ”から“テ・デウム”」スカルピア…(バリトン)堀内康雄スポレッタ…(テノール)大槻孝志「楽劇“ニュルンベルクのマイスタージンガー”から“親方たちをさげすんではならぬ”」ハンス・ザックス…(バス)妻屋秀和「歌劇“サムソンとデリラ”から“あなたの声に心は開く”」デリラ…(メゾ・ソプラノ)藤村実穂子「“キャンディード”から“メイク・アワ・ガーデン・グロウ”」(ソリスト)ソリスト全員今年はNHKニューイヤーコンサートを生で聴くことができて楽しかったです。最近新国立で多くの優秀な日本人歌手を聴いているので彼らの歌を聴けてとても良かったです。指揮の下野さんがすばらしくけん引しました。圧巻の2時間でした。最初N響でないと聞いてびっくりしましたが(N響と思い込んでいたので)普段新国立でオペラを演奏しまくっている東フィルは素晴らしい出来!感動しました。音楽がすばらしくて本当に酔わせました。一番素晴らしかったテノールは望月さんです。ボエームのロドルフォ、すばらしい声でした。タンホイザーから入ります。すぐに転換しMCが入ってトゥーランドットのカラフのアリア、福井さんすばらしい。トロヴァトーレの例のハイCのアリアです。アラルミ!の村上さんのハイC決まってました。そして椿姫は、さっきまでROHの椿姫を聴きまくっていたのであれですけど良かったです。カルメンの林さん良かったです。そしてすごく気に入ったのは木下美穂子さんの蝶々夫人。すばらしくって泣けてきそうでした。そしてボエーム。セットに金がかかっていてさすがNHK,やる時はやる!と思いました。望月さんのアリアに大拍手しちゃいました。ボエームのムゼッタのシーン、日本人ばかりなのに非常に楽しかったです。歌が良かった!ムゼッタの中嶋さんがよかった。あとコルリーネの斉木さんがすばらしく、これだけではもったいなかったです。ショナールの須藤さんも良かったです。マスカーニのカヴァレリア・ルスティカーナ、合唱もソリストもすばらしかったです。清水さんは超弩級の歌手ですね。トスカも合唱が良かった。そして問題のマイスタージンガー。これはやはり本場の演奏にはかないません。金管がね。歌は妻屋さんなので文句なしです。これもさっきまで聴いていたマイスタージンガーなので。帰り道は妻屋さんの歌った" Verachtelt mir die Meister nicht" の部分をW.Kochで聴いて帰りました。とりは藤村さん、圧巻のサムソンとデライラ。エリーナ・ガランチャがガラで歌った歌ですよね。ここだけまったく違う空気が流れました。フィナーレは全員でキャンディードからMake our Garden Grow ここでソリストが順に歌いますが、今まで端役ばかり歌わされていたテノールの大槻さんの歌唱が光りました。ここでも望月さんすばらしかったです。下野さんの作り出す音楽がすばらしかったので大成功の一夜だったのではないでしょうか?
2012年01月03日
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