パクス・ジャポニカ　Vol.2

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2013/04/18

奥多摩方面へ山登りに行く時、青梅線から奥多摩線への乗換駅として利用するのが青梅駅でした。

青梅駅ホームの発車メロディーは「ひみつのアッコちゃん」、青梅駅を利用するのも久しぶりながら、このメロディーを聞くのも久しぶりです。

ところで、とんだ勘違いをしていたことがあって、「青梅と手塚治虫先生と、どういうつながりがあるのだろう？」と思っていました。

そもそも｢ひみつのアッコちゃん｣と｢メルモちゃん｣を混同していることに気付いておらず、青梅駅に降り立った時も、｢なんでバカボンのパパがいるんだろう？｣と思っていました。
青梅街道青梅宿 (500x375).jpg

ひみつのアッコちゃんは｢テクマクマヤコン｣、赤塚不二夫先生でした。

赤塚先生にしても青梅とは直接の関係がないようですが、映画の看板を描く仕事をしていたことから、映画看板で街おこしをする青梅に赤塚不二夫会館を誘致したのが縁だそうです。

その｢昭和の街　青梅｣、青梅駅を降りると昔の映画看板が到る所に並んでいました。
青梅街道青梅宿 (20) (500x375).jpg

クリント・イーストウッド｢夕陽のガンマン｣

青梅街道青梅宿 (21) (500x376).jpg

ポール・ニューマン｢明日に向かって撃て｣

青梅街道青梅宿 (25) (500x376).jpg

ジョン・ウェイン｢リオブラボー｣
子供の頃、父親の影響で西部劇ばかり観せられていたこともあって、この辺りが気になってしまいます。

そして赤塚不二夫会館と、隣にあるのが昭和レトロ記念館です。
青梅街道青梅宿 (22) (500x375).jpg

昭和レトロ記念館に入ってみたのですが、中野ブロードウェイをごくごく小さくした感じでした。

それでも、ここでは自分の生まれた日の新聞の一面を手に入れることができます。
青梅街道青梅宿 (2) (480x640).jpg

私が生まれた日の新聞一面

この日の一面記事では、
米価審議会が生産者米価据え置きで答申(→｢生産者米価｣って死語でしょうか)
韓国の20人乗り警備艇を北朝鮮が連行(→この頃から話題だったようで)
沖縄返還協定交渉始まる(→返還どころかまだ交渉の段階です)
など。

ソ連、西独、北ベトナムなどの呼称がかえって新鮮ですが、
当時も農業問題(→現在はTPP)、北朝鮮問題(→現在もそのまま)、領土問題(→現在は尖閣)が話題だったようです。

その他見出しでは、スポーツで｢南海　東映に圧勝｣とか。
今で言うと、｢ソフトB　日ハムに圧勝｣となるのでしょうか。

それにしても興味深いのは、下段にある雑誌の広告でした。
新潮では三島由紀夫、サンデー毎日には新田次郎・井上靖・山岡荘八など、現在では活字でしか知ることのできない人が、綺羅星のごとく現役で並んでいます。

｢月刊自家用車｣では、｢ニューカローラ　サニーGX　カペラロータリーなど｣とのこと。

なんだか隔世の感がありますが、この時代を生きていたことだけは間違いないようです。

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