タイに暮らしていて、何か気持がもやもやすることがあります。
それは価格の二重構造があること。
観光地の入場料などが、タイ人価格と外人価格とが違うところが多々あります。
ゲストハウスや美容院などでも見たことがあります。
初めてそれを知ったのは、地方からバンコクに来てからだった気がします。
日本語堪能なタイ人にそのことを話したら
「それは日本が裕福だからですよ。
外人価格を設定しなくてすむ裕福な国で、それは幸せなことです」
そう言われ、そうなのか… と、一旦は思ったものの
バンコクで暮らしていて
先端を行く施設やきらびやかなショッピング街を見ていると
もやもやは晴れません。
価格の例をあげると
「チェンマイ動物園」 おとな タイ人290バーツ:外人520バーツ
「オーシャンワールド(水族館)」 おとな タイ人350バーツ:外人700バーツ
「サファリワールド」 おとな タイ人380バーツ:外人700バーツ
などなど。
(※施設内で別料金が発生する場合もあります。
また、現在変更になっているかもしれませんのでご承知おきください)
子猫の話でこんなことを聞きました。
おとなの猫のところに子猫がもらわれてきた。
子猫はおとな猫に甘え、おとな猫は子猫の世話をする。
一年もすると子猫はすっかりおとな猫になり、体も前からいた猫より大きくなり
でも、気持は昔のままで
自分より体の小さなおとな猫に甘える。
この子猫の話ではないけれど
タイは今でも二重価格を当たり前としなくてはならない国なのだろうか。
もうりっぱなおとな猫さんになっているのでは?
タイの富裕層は日本のそれの比ではないそうで、相続税もなしといいます。
二重価格と言わず、国内でやりくりしてがんばって欲しいなあ。
♪タイ人よ、誇りを持とうじゃないか♪ と歌う Made in Thairand の歌を思い出して!
とはいえ、同じ料金の所もあるのでひとつご紹介しましょう。
「エラワン象博物館」 です。
(スワナプーム空港も実はサムットプラカンにあります)
BTSのオンヌットからタクシーやバスで行けば近いです。
BTSもそちら方面へ延長が予定されていて、
既に駅もすっかりできているように見えますが、まだ開通してはいません。
数か月前の情報ではありますが
上から
・おとな 150バーツ
・6~15歳 50バーツ
・博物館に入らず敷地内散策のみなら 50バーツ とあります。
タイ語の価格部分も、タイ古来のタイ数字ではなくアラビア数字で書いてあり
同一料金というのがわかります。
「エラワン象博物館」と言うものの、象のあれこれが展示されているのではないんですよ。
建物は巨大な象(エラワン)をシンボルにしています。200トン超だそうです。
その象を支えるピンクのドーム。
ドームの地下室が昔の暮らしをしのぶ博物館となっています。
何と言っても圧巻はドームの中。
ピンクを基調としているかに見える
東洋と西洋の美の競い合い といった想像を超える雰囲気を醸し出しています。
これを造られた方は今はなくなられています。
資産家で、タイの文化や伝統を後に伝えたい そう願って着手されたようです。
またちょっと記憶が薄れましたが10年ほどかかって出来上がったとか。
今もまだ作業は続いているようです。
多くの職人さんが携わることで、雇用の場の提供にもなっています。
そのことも念頭におかれたようです。
敷地内には簡単なご飯屋さんもあり
小奇麗な土産物屋さんに綺麗なトイレあり と なかなか心地良い所です。