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2010.08.31
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カテゴリ: ドラマ系の感想
『佳音』

内容
篠宮あかり(有森也実)との再婚を考え上京したばろく(渡辺いっけい)
だがプロポーズしたモノの、あかりから断られてしまうのだった。
カノン(里久鳴祐果)は、父・ばろくの力になろうと
タイヘイ(眞島秀和)に協力を求めると。。。。。快諾。
施設にカノンが到着した時には、
すでにタイヘイがお年寄りたちの中に入っていた。

一方、
イパダダを追跡しキリノハ(松本さゆき)と合流したサワモリ(森豪士)たち。
だが、魂を吸収し続けるイパダダに、手も足も出ない状態になりつつあった。

同じ頃、どうしても、あかりの気持ちが気になったカノンが、話を聞くと。
ばろくのことを尊敬し、好きだと言うが、
実は、あかりにしか心を開かない老婆がいると言うことだった。
そのため、施設を去ると困ってしまうのではと。。。。。。
そんなコトを伝え聞いた、ほかのお年寄りたちは、
あかり、ばろくのために、一肌脱ごうと。。。。。。


敬称略




イパダダの成長が留まるところを知らず、
すでに、どうしようもない絶望的な状態になりつつあった。

そのころ、カノンは。。。。。。


ってことで、
物語は、本格的に佳境と言うことのようだ。

悪くない『転機』ではあったと思います。
どこかに、人を信じる事が出来ない気持ちを持っているカノンですから

なんらかの『イベント』を見て、
心が開かれていくというのは、かなりベタですが、良いことです。

ラストの笑顔も含め、
正直。。。今までにないくらい、良い雰囲気。

もちろん、本当は。。。と表現されているイパダダ部分もね!




ただ、どうしても、モヤモヤしたモノが残るのは、
いままで、カノンが色々してきて挫折したのは、
相手が、、、『赤の他人』だということなんですよね。
街で出会った少女は当然、恋人にしても、友だちにしても
基本的に、『他人』なのだ。

だから、超えようとしても、超えることの出来ない『一線』というものは、
絶対的に存在するモノなのだ。

が、今回行ったのは、、、父・ばろく、、、家族である。

たとえば。ばろくとおばあさんたちのやりとりに感動するのも良いし
それ自体に問題はないのだが、

すでに、他人とはいえ、信頼関係が結ばれている人間関係であるところに、
感動物語を持ってきて、人間関係の素晴らしさを知るって言うのは、

カノンが行おうとしていたことよりも、簡単なことなんですよね。

ハードルが低いと言えば良いだろう。

それは、、、ま、、横に置いておくとして、
ここでもう一つ問題があるのは、カノンとって親密な父であると言う事なのだ。

どうだろう。。。
赤の他人の結婚式を見て、それなりに感動するだろうが、
それが、父だったら?
きっと、それなりではなく、『かなりの感動』になっているはずなんですよね。

そう。。。
今回行った、カノンの変化は、物語を進める上で重要なことではあるが
微妙に物語のすり替えが行われ、
ハードルを低くし過ぎてしまっていると言うことなのだ。

決して間違ったことをしているとは思いませんが、

せめて、、、カノンが父とケンカ状態だとか
たとえば、亡き母がいるのにと、、、プチ親子ゲンカを表現するとか。
そう言ったモノがなければならなかったシチュエーションだったと思います。


かなり、おしいんですよね。。。。




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Last updated  2010.09.01 18:38:55
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