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こんにちは。ビジョナリーパートナーの和仁達也です。
この不況の中にあって、
人を集める施設として26年間も成功を続けている
東京ディズニーランド(以下TDL)。
今、その成功の秘訣に、ビジネス界の関心が集まっています。
かつてTDLの総合プロデューサーとして陣頭指揮を
とった堀貞一郎先生が3年前に講演活動をリタイア
されたときのこと。
あるイタリアンレストランで、数人で堀先生を囲んで会食していたとき、
「これから、童話を書いていく!」
とワインを片手に熱く語っていました。
そのときは、「もう仕事も手放して、趣味の一環として
作家活動をやられるのかな」ぐらいに思っていました。
しかし、それは全く違いました。
堀先生は、わたしに問いかけました。
「なぜTDLには26年間経った今でも、 たくさんの人が集まり続けると思う?」
・接客がすばらしいから?
・ミッキーやドナルドなどのキャラクターがいるから?
・アトラクションが魅力的だから?
もちろんそれらも人気の要素の1つだけど、
他の施設にだって、それはあるはず。
TDLにはあって、他にはないsomethingは何か?
堀先生は、続けました。
「それは、ディズニーには、非日常に入り込める
"ストーリー"つまり、物語がいくつもあるからだよ」
本であれ映画であれ、物語には人を非日常の世界に
引き込む力があります。
人はその世界に入り込むことで、日常のストレスや退屈感、不安や悩みをすっかり忘れることができる。
それをリアルな世界で完璧に再現しているのが、TDL。
つまり、物語とリアルの融合。そこに人が集まる秘訣がある。
人が集まると、飲む・食べる・買う・泊まると消費活動がおこるのは周知の通り。
つまり、物語とリアルを高い完成度で融合させることが、
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ビジネス成功の秘訣というわけです。
最近、ようやく日本も観光に力を入れ始めた感がありますが、人が足を運ぶ動機づくりが十分にできているとは言えません。
もし、
「これが、あの物語に登場していた、あの橋かぁ」
「この河辺で、■■と▲▲が対決したんだなぁ」
と、無意識のうちに物語の世界に自分を投影できるような
仕掛けが、ちゃんとあったとしたら・・・。
実は、堀先生は、地域観光を活性化させ、
結果的にその地域が経済的にも潤うことを想定し、
そこから逆算して物語をつくっていくと言うのです。
しかし、それを実現するには、
物語をつくる人と、
それを広める人、そして地域活性化を本気で取り組む行政の協力の3者が
一体となって、仕組みをつくる必要があります。
それは、ご想像に難くないと思いますが、
言葉で言うほど簡単なことではありません。
・・・ところが、あれから3年。
本当にそれに取り組み始めた市が現われました。
どこだと思いますか?
ヒント1、陶器で有名です。
ヒント2、最近、日本一暑い街としてニュースになりました。
わかりました?
答えは、岐阜県の「多治見市」です。
堀先生が、多治見を舞台としてつくった3つの物語が
収録された「多治見ものがたり」が完成し、
出版記念イベントが9月26日に行われました。
その場では、その本を地域活性化の起爆剤にと、
(株)プラネットの代表の小池和人さんが間に入り、
市長はじめ多治見市がそれをもとに地域活性化を行うと、
宣言しました。
このイベントでは、陶芸をこよなく愛する堀先生からの、
「多治見を観光の町にしよう」との呼びかけに、
市長がしっかりと応えるやりとりがありました。
今後の多治見市の動きに注目です。
ちなみにこの本「多治見ものがたり」は、
こども自身が読んで人生の糧にしてもらう「魔法の鉛筆」
「うながっぱと子どもたち」と、大人がこどもに読み聞かせ
する「川中時四郎」の3話の物語で構成されています。
堀先生の物語には、必ず彼の人生哲学のエッセンスが
おりこまれています。
読み進める中で、教訓が心にすっと自分の中に入ってきて
おしつけがましくないのが、物語のよいところです。
ところで、この本は、あえて通常の商業出版にせず自費出版にしているため、流通する数が限られています。
初版4000部のうち、3000部は多治見市が買い取り、
さらに300部を堀先生が引き取っているため、
一般販売分は(株)プラネットが持つ700部弱のみとのこと。
その本が、アマゾンからも買えるようになりました。
物語と地域活性化。
TDLの元総合プロデューサは、
それをどのように実現しようとしているのか?
その思考を先取りしたい方は、そのような意図をもって
本書を読むと、表面的にはわからない「人を集めるプロの
思考プロセス」を学べると思います。
ただ今アマゾンをみたところ、在庫2点と表示されていました。
また補充されるとは思いますが、
早期の在庫切れが予想できるので、
ピンときた方は、早めに入手してくださいね。
こちらです。
→ http://www.amazon.co.jp/dp/4990471202/ref=pd_rhf_p_t_1
ビジョナリーパートナー 和仁達也
追伸、
この本のあとがきに、
・80年間の人生で、いかに夢を描き、叶えていったか
・物語を起点とした地域活性化がいかに形になったのか
が語られています。
納得のいく人生をまっとうしたい向上心の高い人は、
その部分(約18ページ)だけでも読んでみることを
お勧めします。