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2015/10/15
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カテゴリ: 病気・医療関連
おはようございます。
いつもありがとうございます。
毎日毎日、多くのステキなことがあり、感謝しています。


血中ビタミンD濃度が高いほど、また、血糖値が低いほど、年を取っても脳の灰白質と呼ばれる部分の体積が大きく保たれていると分り、認知症のリスクとも関連性があるかも知れないそうです。

アルツハイマー病につながるリスク.jpg

認知症には、アルツハイマー型以外に、血管が破れたり、詰まったりする脳卒中により神経細胞が壊れる血管性認知症も知られています。両タイプの認知症には共通の危険因子として動脈硬化の原因とされるメタボがあり、若年期からのメタボの積極的な管理、予防が、認知症予防に有効だそうです。そのためには、食生活や運動、禁煙など日常の生活習慣を改善することが大切だと言われています。


日本でも認知症は増加し、厚生労働省の2012年調査では認知症患者は462万人、認知症予備軍の軽度認知障害(MCI)患者は推計400万人、合わせると65歳以上の高齢者の4人に1人でしたが、別の調査では認知症患者の高齢者推計は550万人と65歳以上の18%となり、20年で6倍に増えていました。
2025年には認知症高齢者が700万人(5人に1人)に急増 し、軽度認知障害(MCI)患者と合わせると軽く1000万人を超えるわけです。
また64歳以下までの認知症を若年性認知症と呼び、まれに10代後半で発症することもあるそうで、若年性認知症の推定患者数は約3万8000人と言われています。

認知症将来推計2014.jpg

最も罹りたくない認知症は何種類かあり、その一つの アルツハイマー病は世界経済危機をもたらすと警告 されたり、 国際アルツハイマー病協会から認知症増大予測で対策強化の政策提言 が出るほど増えていますが、よい治療法がないので高齢化国を悩ませています。最もよい対策は個人が取り組む的を射た認知症予防策の習慣化です。

そんなことから厚生労働省は2012年に「 認知症施策推進5か年計画(オレンジプラン) 」が発表されたり、2013年12月に「主要国(G8)認知症サミット」、2014年11月5日6日には「G8認知症サミットの後継国際会議」が日本で開催され、 認知症対策は重要な国家戦略 として2015年1月に「 新オレンジプラン 」が発表されています。


一番多いアルツハイマー病は、一言で言うと「脳内にゴミがたまる現象」で、そのゴミとして比較的知られているのが、βアミロイドと呼ばれるたんぱく質ですが、数年前くらいから注目を集めているのが、「タウ」と呼ばれるたんぱく質で、βアミロイド以上に悪さをすることが分かったそうです。


2012年内閣府・高齢者の健康に関する意識調査によると、健康管理の行政への要望の1位が認知症でした。
また50~70代の脳に関する意識調査では、91%が脳の働きに老化を感じていますが、何か対策を講じている人は24%しかおらず、対策をしていない人の85%が対策を知らない・わからないと回答しているように戦後の日本人らしく自己責任意識が希薄です。

予防意識.JPG

歩行速度は新しい認知症診断テストの鍵 とまで言われています。運動機能や筋力と認知症リスクに関する研究成果が数多く報告されていますが、運動することは重要ですね。

運動で得られるメリットはたくさんあり、いくつになってからはじめても遅すぎることはありませんが、やらない人はやりませんね。
日本は平均寿命こそ世界一ですが、2014年厚生労働白書によると 健康管理は「何もしない」派が46% もいるそうです。そんなことから 日本人の主観的健康度は主要36カ国中36位(2015年OECD調査)と最下位 です。
健康的な生活習慣を無視して好き放題の人は、やらない理由を探すのが得意だったり、「一寸先は病み」の現代で将来の健康がいかに蝕まれるかの想像力が乏しいとか、根拠のない自信を持ち過ぎの傾向などがあるようです。

世界23カ国の健康意識調査 で、健康的な食生活は23カ国平均は59%が意識しているのに対して、日本は半分以下の29%・最下位で、十分な睡眠をとる:54%(ワースト3)、定期的な運動:39%(最下位)という世界一の 健康オンチ国 です。

健康意識調査2015.jpg

機能・気力・体力・活力の変化1410.jpg

終末期医療専門医の著書「 死ぬときに後悔すること25 」によれば、後悔の1位は「健康を大切にしなかったこと 」で、死ぬ時に気がついても後の祭りで間に合いません。
また、 55~74歳の男女1060人に聞いた「リタイア前にやるべきだった後悔」の健康部分の第2位が「スポーツなどで体を鍛えればよかった」 なので、後悔するなら今からやっても十分間に合います。

・人生で今日が一番若い。
・やる気よりやること。やる気があるだけではやらないのと同じです。行動こそが勝負です。(百寿医師・日野原重明先生)
・運動をする時間がないと考えている人たちは、遅かれ早かれ病気のための時間を見つけなければならなくなる。(エドワード・スタンリー伯爵)


世界最大の医療研究機関、アメリカの国立衛生研究所(NIH)が提唱した認知症予防のための生活習慣は、

1.運動習慣をつける。
2.高血圧を改善する。
3.人的交流など社会認知活動を増やす。
4.2型糖尿病の改善する。
5.地中海食などバランスのいい食事を摂る。
6.適正体重の維持(生活習慣病の改善)。
7.禁煙する。
8.うつ状態の改善。

の8つをあげ、最大の予防策は運動習慣だと言っています。

アルツハイマー病につながるリスク.jpg

国立長寿医療研究センターが認知症予防のために開発した、運動と頭の体操を組み合わせた「 コグニサイズ 」はよい方法だと思います。

**************************** 【以下転載】 ****************************

骨の健康から免疫強化まで、さまざまな効果が期待されているビタミンDだが、不足することで認知症になる可能性が示された。米ラトガース大学環境・生物科学大学院のジョシュア・W・ミラー教授(栄養学)らは、さまざまな民族を含む高齢者を対象とした研究で、ビタミンDの不足と認知機能低下の促進との間に関連が認められたと、9月14日発行の米国医師会神経学専門誌「JAMA Neurology」(電子版)に報告した。


高齢者の6割がビタミンD不足

カルシウムの吸収と骨の健康を促すことで知られているビタミンDは、日光や食事などから体の中に取り入れられると、肝臓で「カルシジオール」に変化した後、最終的に「活性型ビタミンD(カルシトリオール)」となって体の中で活躍する。活性型ビタミンDに変化させる酵素は、脳を含む全ての臓器で発生しているという。

ミラー教授らは、高齢者382人(平均年齢75.5歳、女性61.8%、白人41.4%、黒人25.1%、ヒスパニック25.1%、認知症17.5%、軽度認知障害=MCI=32.7%)の活性型ビタミンDを測定し、その濃度によって(1)欠乏(12ng/mL未満)、(2)不十分(12~20ng/mL)、(3)適正(20~50ng/mL)、(4)高値(50ng/mL以上)―に分類。認知機能との関連を検討した。全体の26.2%が「欠乏」で、「不十分」は35.1%で、6割以上がビタミンD不足だった。活性型ビタミンDの平均値は、白人に比べて黒人とヒスパニックで低かったという(順に21.7ng/mL、17.9ng/mL、17.2ng/mL)。


ビタミンD不足で昨日の夕食を忘れる?

検討の結果、認知症のグループでは、活性型ビタミンDの平均値がそれ以外のグループに比べて低かった(認知症16.2ng/mL、軽度認知障害19.7ng/mL、正常20.0ng/mL)。また、活性型ビタミンDが「欠乏」と「不十分」の不足グループでは、「適正」のグループに比べ、エピソード記憶力(昨日の夕食や震災など、自分や社会の出来事に対する経験の記憶)や遂行機能(ものごとを計画して順序立てて行う能力)が大きく低下していた。

ただし、意味記憶(言葉や人の名前、数学の公式など、学習で得られる知識の記憶)や視空間能力(空間を見て状態を把握する能力)との関連は認められなかった。つまり、極端に言うと、昨日図書館でビタミンの本を1時間読んで「活性型ビタミンD=カルシトリオール」ということを学んだが、ビタミンDが不足していると、「活性型ビタミンD=カルシトリオール」は覚えているものの、「昨日図書館でビタミンの本を1時間読んだ」ことは忘れやすくなるということだ。

ミラー教授らは「高齢者が全体的にビタミンD不足の傾向にあること、ビタミンD不足はエピソード記憶と遂行機能の低下を加速させる可能性があった」とコメント。さらに「こうした関連は、アルツハイマー病や認知症の発症リスクの増大と一致している可能性がある」とし、ビタミンDを補うことで認知症が予防できるかどうかの臨床試験が有用と述べた。

(出典: あなたの健康百科)





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最終更新日  2015/10/15 05:45:40 AM
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