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偐万葉・ビターc篇(その2) 本日も偐万葉です。久しぶりの「偐万葉・ビターc篇」。 本日は(その2)であります。 (参考)<ビターcさんのブログ入口> 偐家持がビター朝臣c麻呂に贈りて詠める長歌1首並びに短歌21首 独鈷山( とっこさん)の賦 (偐家持)信濃(しなぬ)なる 神のみ坂に 出で立ちて ふりさけ見れば 朝風に 霧は立つらし 夕風に 雲は燃ゆらし 九十九(つづら)谷 か寄りかく寄り 春花の 咲ける盛りも 秋の葉の 匂(にほ)へる時も いにしへゆ いや高々に ありければ 継ぎて見が欲し 尊きと 人は見るらむ いや栄(さか)と 神は祝(ほ)ぐらむ 我が山の 独鈷(とっこ)の山は 神さびにけり 反歌秋深み 独鈷(とっこ)の山の 夕暮れは 恋ひや益される 雲燃えゆけば もののふの 思ひは遠き 山の端に 春日(はるひ)の霧(き)れて 千曲の流る 明日もよき 日にてありなむ 夕照の 千曲の空の 染めゆく見れば 在るがまま 千曲の川の 今日もかも 流れ絶えねば なほしぞ行かむ 夕暮れの 信濃の春を 丸窓に 透かし見たくも あり別所線 信濃なる 千曲の川の ころげ石 身をし削りて 穴をやうがつ 連休も 始まるならし もやひ船 昼寝せむとや 若草の上少子化の 波には負けじ 鯉のぼり 子沢山なり 千曲の空は (偐厚労省) 夏立ちて 柳絮(りうじょ)の旅の 風や吹く 散り来(く)は浅間の 雪にもあらし猿沢の 水面(みなも)に影を 映しつつ 塔は見しかも 千年(ちとせ)あまりを春の宵 友は和みて 煙はく やがて目にしむ 笑みの顔かな思いでは 五月の夜の 「なごり雪」 カッコつけつつ 歌うがよきか春の宵 フル稼働する 印刷機 音なつかしき しばしもださむ根元には 風雪残す 曲がり竹 友の顔にも たくましき皺かっこうと 部屋に流れる リバプール 窓辺に朝の 風もすがしき (注)上5首の、色字の575はビターc氏の俳句。 下77は偐家持が付したもの。中国は 北の通ひ路 早よ閉じよ 性根少しは 直せるならむ (偐遍昭)千歳もの 長き命は 望まねど 茅(ち)の輪くぐれる 夏越(なごし)の祓(はらへ) (余生法師) 秋晴れて 真白き雲に 我が見しは 南無観世音 菩薩なりけり秋づけば 上田の城の 夕影に 恋ひてそぞろに 堀の道ゆく 我背子の 春の節会の 下準備 ととのひゆるり 秋深みかも丹(に)の穂垂る 田の上(へ)の月の 高々に さやけき見れば 何や足らざる (注) 写真は全てビターcさんのブログからの転載です。 <関連記事> 偐万葉・ビターc篇(その1)
2009.10.27
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偐万葉・大和はまほろば篇(その6) 本日は雨にて朝から家に燻ぶって居りました。このような日は偐万葉日和でありますな。という訳にて偐万葉・大和はまほろば篇(その6)であります。まほろば氏の俳句と偐家持の下付け和歌の妙(?)をお楽しみ下さいませ。 (参考)<大和はまほろばさんのブログ入口> 偐家持が大和の国まほろばの麻呂に贈りて詠める歌34首葉のうへの 露のきらりと キャベツ畑 秋陣営の 朝の甘藍(かんらん) (甘藍の月)甘藍に きらりと光る 朝の露 大和の秋の 景色なりけり (モンシロチョウ)川柳の キャベツ気どりて 甘藍と 名乗りてみれば 俳句なりけり (カブラの蕪村かバナナの芭蕉) 初鴨の 水尾追ひたる 後の鴨 たゆたひ消(け)ぬる 恋にあらなく水鳥の 尾のながれ尾の さざ波の 消(け)ぬるいのちの をしくもあるか (柿本鴨麻呂)長雨の 水にさからふ 秋の蟹 お伊勢参りか 遍路の旅かザリ蟹は 海老にあらザリ 然れども 蟹とも見えず エビガニといふ (ニセエビ) 雨の中 草の香のする 苅田かな 田臥(たぶせ)にありて ひとりし思(も)へば野分去り 雨の溢れる 芋畑 葉に白玉の 露や残れる 背番号 十八をつけ 野分来る わたしピンクの サウスポーかな?(偐魔球)実柘榴の 口開け過ぎて 顎はずす 笑ふはよけど ほどほどにせよ (整形外科医) 野分過ぎ ローカル線の 客まばら 大和国原 朝風寒しおこたこは 片腹痛し そばいかと 怒れる烏賊の いかにとやせむ (重々承知) 木犀香 長くなりたる 立ち話 途切れて風の 運び来るかも新しき 蔵が建ちたり 秋日和 鳥もや来鳴く 吾家(わぎへ)の苑に (大和道長) 秋夕焼 代はりて行きぬ 街の灯に 生駒の山も 眠りゆくらし地蔵堂 飾ってありぬ 秋の草 こともなくあれ この世はなべて (秋の祈り)法被着て 親の世話役 秋祭 山車(だし)の子供に 引かれ行くかも落日の 銀杏紅葉に 降りそゝぐ 我が思(も)ひなほし 燃ゆるものあり夕稲架(ゆふはざ)に 真の豊かさ 思ふかな 千代につなげる 里のいとなみ夕暮れに 木犀匂ふ 無人駅 ぴーひょろ鳶(とんび)も 家路つくらし柿の実が つぶらなる日の 三輪の路 さやけき風に 恋ひてし行けばどこまでも 稲塚(ぼっち)のつづく 卑弥呼の地 兵馬俑なき 九条の国忘れたる 団栗残る 社かな 子らの声絶え 日の暮れ行けば枳殻(からたち)の 棘ばかりなる 恋の路 踏みてこそ知る 愛もやあらむ痘痕やら 笑窪などあり まるめいら さらえをとこの いつとや待ちつ 冬瓜の 強さの秘密 シトルリン のほほんとシトル だけのことなリン (寝トルリン)山の宿 露天風呂にも 秋茜 夕風寒く なりゆくらしも南港の ビルの上なる 秋の雲 庁舎移転は 波のまにまに (波下知事)実の青く 葉だけ紅葉(もみ)づる 櫨並木 竜田の姫の 駆け行きたるか木蝋は のちに採らむと 櫨の実を 染めや残せる 秋の風かも花時計 装ひを変へ 秋色に 染みて古都(みやこ)の 時刻(きざ)むらしをさなごの 駆け上がる来る 花野かな 秋の日差しの うらうら照れば 八千草に 息吹きかける 花の精 秋野染めたり 千種(ちぐさ)の色に (注) 色字の575はまほろば氏の俳句。下77は偐家持が勝手解釈で付しました。 写真は全てまほろばさんのブログからの転載です。
2009.10.26
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昨日は、偐山頭火氏からのお誘いに応え、軽く小生の近隣散歩コースをご案内かたがた並走させていただきました。 外環状線水走交差点近くで待ち合わせ、恩智川沿いを走り、同川が寝屋川と合流するJR住道駅付近で寝屋川沿いの道に移り、深北緑地へ。 <深北緑地関連記事>2008.6.7.またも深北緑地 深北緑地の白鳥の池には鴨と家鴨が2羽ずつ並んで日向ぼっこしていましたが、カメラを向けると夫々別方向に逃げ出しました。 鴨と来れば、ちょっと季節的には未だ早いですが、前日23日が二十四節気の霜降にてもあれば、小生の好きな歌の一つでもある、次の歌を思い出したりも。葦辺ゆく 鴨の羽交(はがひ)に 霜降りて 寒き夕(ゆふべ)は 大和し思ほゆ (巻1-64 志貴皇子) 深北緑地をひと巡りしてから山側に移動し、四条畷神社へ。 参道の坂道を一気に走り登ると結構息が切れる。四条畷神社門前でしばし休憩の後、旧東高野街道を通って野崎観音へ。寺は仰ぎ見ることで済まし、下の「野崎まいり公園」でお茶休憩(偐家持にはタバコ休憩でもある)。 <四条畷神社・野崎観音・野崎まいり公園関連記事> 2009.1.6.銀輪散歩始動 2009.5.30.朝は北へ、夕べは南へ 2009.8.19.深北緑地花散歩ほか 大阪産業大学近くのファミレスで昼食を済ませ、再び恩智川に戻り、石切近くまで帰って来た処で、偐山頭火氏より「河内風鈴」の工房を見たいとの話なので、案内することに。小生の思い違いで少し行き過ぎましたが、無事発見。店先で中をしばし覗かせて戴いてから、お暇。 近くに大和川つけかえ工事の功労者中甚兵衛さんの、中家墓があるというので、今度は偐山頭火氏のご案内で同墓にお参り。 <関連記事> 中甚兵衛翁像の写真(2008.4.27) 中甚兵衛翁顕彰碑の写真(2008.4.26)(中家墓) <河内風鈴工房関連記事> 河内風鈴工房など近隣・銀輪散歩(2009.7.29) その後は花園中央公園・花園ラグビー場を経由して智麻呂画伯邸へ。智麻呂ご夫妻と閑談、午後4時過ぎにお暇し、偐山頭火氏ともそこで別れて家路に。帰宅は午後4時半位であったでしょうか。偐山頭火氏との銀輪行としては随分と軽いものとなりました。
2009.10.25
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第46回智麻呂絵画展 智麻呂ファンの皆さま、長らくお待たせいたしました。第46回智麻呂絵画展の開催でございます。どうぞお楽しみ下さいませ。(コスモス) 凡鬼農園のコスモスです。凡鬼さんがお届け下さったものです。秋の風 吹きな乱りそ コスモスの 花咲く野辺の 妹と行く道 (偐家持)(すすき) ススキは小万知さんがお持ち下さったもの。はだすすき 穂にはな出でそ 思ひたる こころは知らゆ われも寄りなむ (巻16-3800)<はだすすきの穂のようにとりたてて言葉に出して戴かなくてもいいですわ。お互 いの気持ちはわかっています。私も従いましょう。>( I さん手作りのケーキ) これは I さん手作りのケーキ。I さんも智麻呂絵画のファンで、当ブログでの絵画展を楽しみにされていらっしゃるらしいです。(納骨堂) これは智麻呂氏の親友であった故K牧師がその晩年に尽力されて、やっと建立されたM教会付属の納骨堂です。その完成を待たずK牧師は永眠され、今はこの納骨堂にて眠って居られます。いつしかも 秋風寒き 日となりぬ 君が笑まひの 忘らえぬかも (偐家持)(ハワイアンキルトのバッグ) これは恒郎女様へのプレゼントとして、そのご友人がお作りになったものです。(ほうずき) このホウズキも小万知さんがお持ち下さったものですな。(谷中の菊) この菊は、東京谷中に在住のリチ女様から届いた秋の便りです。さみどりの 淡き色にぞ 今咲きて 谷中の菊の すがし秋の香 (偐家持)(姫芙蓉) この花は偐山頭火氏の庭に咲く姫芙蓉。偐山頭火氏がお届け下さいました。寄り添ひて 二つ咲きたる 姫芙蓉 たぐひてもがも 妹としあらむ (偐家持)(落ち葉) これは、智麻呂様ご夫妻が散歩の道すがら拾って来られた落ち葉たちです。
2009.10.23
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本日は、大学の先輩のN氏やT氏が関係して居られるNPO法人主催の万葉ウォーキングに案内役として参加して来ました。 先月6日に下見したコースを歩きましたが、参加者と一緒に犬養節で万葉歌を朗唱したりして、楽しい時間を過ごすことができました。 コースの写真は下見の時のブログ記事に載せていますので、併せてご参照下さい。下見の時は小生一人故、竜田の山越えをしましたが、今回は山越えの手前、JR三郷駅で解散でした。 <参考>平群-竜田川-大和川-竜田大社ー竜田越え(その1) 同上 (その2) 同上 (その3) 前回の下見の時は、9月上旬ということで、竜田公園は萩の花が咲きこぼれていましたが、今日はもう散ってしまって花の姿はなく、下葉が黄色く色付き始めていました。秋の竜田と言えば紅葉であるが、未だ少し早く、色付き始めている楓もある程度。「もみぢそめけり」という位ですかな。 その代り金木犀が今を盛りと咲き匂い、川辺を歩く我々に爽やかな風とともに、あの甘い芳香が流れ来るのでありました。(近鉄・平群駅)当駅朝10時集合・出発(吉備内親王墓)(長屋王墓)(竜田公園の樫の実) 昼食場所の東屋の傍らにドングリが生っていました。平群町の「町の木」は樫である。その由来は古事記に登場する「くまがし」にあると、道の辺の石碑文にありました。(下写真参照)(町木「くまがし」について)(大和川畔を行く参加者)(休憩中です。)(多聞橋上から大和川上流を望む。)秋されば 雁飛び越ゆる 竜田山 立ちても居ても 君をしぞ思ふ (巻10-2294) 竜田万葉ウォーキングにご参加戴きました皆さま、本当に有難うございました。楽しく御一緒させて戴き、心地よく歩けましたこと、心より感謝申し上げます。
2009.10.20
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久しぶりに銀輪万葉して来ました。 JR加茂駅下車、自転車を組み立てて出発。 もう何度も走っている道であるが、去年は近鉄山田川駅から出発し、大阪府に入りJR京橋駅まで走ったので、今回は三川(木津川・宇治川・桂川)合流点で桂川に入り、鴨川を経てJR京都駅まで走ることに。50km位か。 先ず、恭仁(くに)京址へ。(恭仁大橋から見る木津川)(鹿背山)鹿背の山 木立を繁み 朝去らず 来鳴きとよもす うぐひすの声 (巻6-1057)(狛山) 恭仁京は聖武天皇の時代に一時都が営まれた地。 今は鹿背山や狛山、笠置山から続く当尾の丘陵を背景に、木津川がゆったりと流れ、のどかな田園風景が広がっているだけ。 コスモスの花が秋風に揺れている。 万葉歌人の田辺福麻呂が、 「山並のよろしき国、川なみの立ち合ふ里」(巻6-1050) と歌った、そのままの景色の、いつ来ても心和む静かな里なのである。三香原 久邇の都は 荒れにけり 大宮人の うつろひぬれば (巻6-1060)(山城国分寺址)(恭仁京大極殿址)今造る 久邇の都は 山川の さやけき見れば うべ知らすらし (大伴家持 巻6-1037) この歌碑が恭仁大橋のたもとにある。 恭仁京の造営が始まったのは740(天平12)年12月、家持23歳の時である。橘諸兄政権の下、若き官人としてスタートしたばかりの家持も新都建設に重ねて、自身の未来に対し、明るい希望に燃えていたことであっただろう。 <参考>恭仁京 なぞの都 恭仁京 山城国分寺(恭仁神社)<参考>恭仁神社(高麗寺跡) <参考>高麗寺跡(木津川市ホームページ) 高麗寺跡第6次発掘調査現地説明会資料 (泉大橋から見る木津川) 京都八幡木津自転車道は、泉大橋のたもとを起点に木津川左岸を通り八幡で桂川べりに移り、嵐山の渡月橋のたもとまで、全長45kmの自転車道である。(木津川自転車道)(嵐山まで36.4kmの道標) <参考>京都八幡木津自転車道を走る 京都八幡木津自転車道(今年も柿がたわわに。)(流れ橋がその名の通り、流れていました。) 通称「流れ橋」の上津橋は、先般の台風の際の増水で、橋板が流され川原に長いボロ布のように横たわっていました。まだ修復されておらず通行止めになっていました。ずっと下流の方の橋脚に引っかかって止まっている橋板もありました。橋板を繋いでいた線が切れて下流まで流されてしまったのでしょう。(御幸(ごこう)橋から石清水八幡宮のある八幡山を望む。)(桂川自転車道)(鴨川に入る。) 御幸橋を渡って桂川に入るが、嵐山に向うには、途中で左岸から右岸の道に渡る。ずっと左岸を行くと魚市場跡の石碑を過ぎて支流の鴨川左岸に入ることになる。(鳥羽の大石) 二条城の城郭石材として運ばれて来た石が何らかの理由で川に落ちて川底に沈んでいたものであるらしい。河川公園の整備事業で川底から引き上げられて、川原に保存されている。(鴨川)(鳥羽大橋) <参考> 鳥羽大橋~勧進橋 勧進橋で鴨川とお別れして、JR京都駅へ。銀輪万葉おしまい。 <関連記事> 木津川・淀川自転車道をゆく(2008.11.3.)
2009.10.17
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10月14~15日は枚岡神社の秋郷祭でした。 近郷の各地区から太鼓台が神社に集って来て、賑やかなお祭となります。去年もご紹介しましたが、今年は神社境内での太鼓台の様子をお見せいたしましょう。(太鼓台)(太鼓台が入場して来たところです。) ドンドン ドンデンドン ドンデンドン ドンデンドン ドンドン ドンデンドン ドンデンドン ドンデンドン 太鼓の打ち方は上のように打ちます。これを繰り返します。 ドンは右手のバチで、デンは左手のバチで打ちます。 ドンドンのところで、太鼓を叩いている人(太鼓台の乗り手)は「あ、よっさ、ちょ~さあ~じゃ」と声を掛けます。 すると、それを受けて、担ぎ手が「ちょ~さあ~じゃ」と声を出します。 この声の掛け合いと太鼓のリズムで担ぎ手の人達は拍子を取り、足並みを揃えることができるという訳です。 坂道とか、曲がり角にさしかかると、打ち方や声の掛け方がスローになります。 この辺の呼吸は子供の頃から馴染んでいるので、地元の人は自然に身に付いているのです。(これは、一の鳥居から神社への道へと入って行く太鼓台)<関連記事> 枚岡神社秋郷祭(2008.10.14.)
2009.10.16
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500002009-10-13 09:59:32165.242.*.* 本日、当ブログへのアクセス件数が50000件を超えました。上は5万件目のアクセスを戴いた方ですが、楽天ブログの方ではないので、どなたかは分りません。 和歌なんぞというマイナーな分野のブログですが、友人の絵やブログ友に支えられて、ブログ読者も増えて来ているようでもあります。内容の充実に一層努めますので、今後とも宜しくご贔屓賜りますようお願い申し上げます。 高々に 日の照る道や はざ木には たわわに秋の 稔りありけり (偐家持)
2009.10.13
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偐万葉・カコちゃん08篇(その2) 本日は、偐万葉・カコちゃん08篇、第二弾をお届けいたします。 (参考)<カコちゃん08さんのブログ入口> 偐家持がカコの郎女(かこのいらつめ)に贈りて詠める歌21首八千種(やちぐさ)の 花は移ろふ ものなれば その移ろひの 色こそ吾が見む白たへの 無垢の衣に 包まれて 水芭蕉咲く 片品の森木(こ)の暗(くれ)に 真白き夢の 立つ夏の ほの明かりなる 水芭蕉花(水芭蕉)どちとどち どちらのどちも どちなれば どちらがどちと 言はずもあらめ (偐どぢ)夏立ちて 目覚めゆくらし 樹(こ)の下の 会津高原(あいづたかはら) 朝の道ゆく朝風の 光の白き 薄絹を まとひて行かな 背子とたぐひて 白雪の 深山(みやま)の衣 まとひ咲く 大山蓮華 見れども飽かず肌寒き 風は海より 吹きも来て 白き江の島 かなしからずや在りし日の ことは薔薇(さうび)の 花なりて なほしも咲きて ありにけるかも 通り雨 過ぎにしあとの 金色(こんじき)の 光の庭の あぢさゐの花落日は 濡れにし庭に あぢさゐの 花映しつつ 朱(あけ)に染(そ)みゆく香具の実を 取り召せ長雨 せし我に 芋差し出せる 過誤の香具山 (香具山の芋)春過ぎて 夏来たるらし 紅漬けの 梅も干したり 奇異の香具山 (持統院南高梅)あぢさゐは 色さまざまに 咲くなれど 木()の暗()青く 咲くがよかりき ときめきの 夏の花なり 小百合花 朱(あけ)に咲きたり 我が思(も)へるごと夕映えの 色に咲きゆく 姫百合の 花さしまねく ふるさとの山たなぐもる 空の下なる 横浜の 波止場の船の 積荷のかなしさ百合花 後(ゆり)も逢はめと 思へこそ 今し咲き出でむ 十六夜(いざよひ)の月 姫百合の 夢とうつつの 境には 咲きてやもがも 赤きその花秋に咲く 薔薇(さうび)の花の かなしけれ 吹きゆく風の 音の色なる台風の 過ぎぬるあとの 名残りには 水なき空に 魚(いを)ぞ泳げる (偐紀貫之)<上記写真は全てカコちゃん08さんのブログからの転載です。><関連記事>偐万葉・カコちゃん08篇(その1) 和歌にも衣装 和歌とコラボ
2009.10.12
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昨日、今日と近隣散歩にて見かけたるものをご報告。(生駒山)(センダンの実) 先日(10月3日)の日記で写真紹介したセンダンの青い実は熟れてゆくとこんな風になるのですな。少し皺寄った処がピーナツの殻に似ていなくもありません。台風のお陰にて沢山地面に実が落ちていました。(ニシキギ) ニシキギも枝にあの独特の、襞というか爪というか、翼を付けて、ニシキギらしくなっています。若い枝の内側から表皮を突き破ってこの翼が生えて来るということですが、これは、どういう機能を果たしているのでしょうね。棘と同じ働きでしょうかね。鹿などに食べられないようにするための防護策でしょうか。よく見ると小さな実が生っていました。その花と同じくつつましく控え目に生っている。 その名の通り、美しく紅葉して錦織りなすのは、もう少し先のことであるようです。 ニシキギは 飛べぬ翼で 天を突く (筆蕪蕉) (ニシキギの実)<参考>ニシキギ 見上げると赤い実がいっぱい。と言ってもハナミズキではありません。もっと小さい実です。千両万両よりも小さい実です。 これはクロガネモチです。 高々に クロガネモチの 実の赤く 流れ雲あり 秋の暮れゆく (偐家持) (クロガネモチの実)<参考>クロガネモチ
2009.10.10
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昨日は台風18号が接近する中、午後1時半から「囲碁の会」、6時半からH氏の快気祝いとT氏の退職慰労を兼ねての食事会(飲み会)と、ダブルヘッダーにて梅田まで雨にも負けず風にもめげず出掛けてまいりました。 囲碁の会の方は戦績3勝1敗とまずまずの出来。今日は新しい方がお一人参加されて小生と似たような碁力にて対戦相手としては丁度よく、これからも是非ご参加戴くようお願いして置きました。 食事会(飲み会)の方は15名も集まり、懐かしいお顔もあって楽しいひと時を過ごさせて戴きました。 久しぶりにお会いしたK氏は、退職後に調理師免許と一級船舶操縦士免許をわずか2年で取得された上、中国語にも挑戦、今では不自由なく話せるようになっていて、最近は中国人の若者に論語の講義をしているとかでちょっと感動でした。次は和歌とか俳句とかにも取り組みたいとか、いやはやすごいですな。 さて、台風18号も去りました。被害に遭われた地域、方々には心からお見舞いを申し上げます。まだ、暴風域にある地域やこれからの進路にかかる地域の皆さま、どうぞお気をお付け下さいませ。 こちら、台風一過の大阪の今日は、朝のうちは未だ曇っていましたが、お昼頃からは、眩しい位の好い天気。けん家持は、久しぶりに銀輪散歩でありました。 空に巨大な魚が現れる。 そんな風に見えませんか? 悠々と生駒山の方へ泳いでゆきました(笑)。 青い空と白い雲、爽やかな日の光。心も自然に軽やかになる。 もう少し走ってみるか。 水辺では、葦の穂が揺れ、葉がキラキラと日に輝く。 風薫るのが5月なら、10月は風が光るのであるらしい。 それにしても、久しぶりの太陽はやけに眩しい。(葦) こちらは、何やら人の顔、もしくは子犬の顔に見えます。 そんなにこちらを見ないで欲しいものだ。 鶴見緑地の画伯ではないが、見られるのは(別に絵を描いている訳でもないが)ヤカモチも余り好きではないのである(笑)。 という訳で、木陰に退散。 木の葉が風にそよぐ。 木陰にしばし憩う。 ハナミズキが赤い実をいっぱい付けている。 葉が殆ど散ってしまったのは、昨夜の台風のせいか。 強風で落ちたのでしょう。地面にも赤い実がいっぱいだ。 「♪ナナカマドの実、てんてん、てんてんてんと落ちた・・♪」 NHKの「みんなの歌」では、てんてんてんと落ちたのは、ナナカマドの実であるが、ここでは、てんてんてんと落ちているのはハナミズキの実でありました。(それにしても、落ち過ぎやで。) 空が光れば、小さな水路の水面も光る。 この草の名は覚えていないか、忘れたか、それさえ定かではありませんが、子供の頃は「くっつき虫」とか「ひっつき虫」とか呼んで、小学校からの帰りの「道草遊び」で友達と衣服にくっつけ合いをしたりして遊んだものでした。 ネットで調べると、「アメリカセンダングサ (セイタカタウコギ) Bidens frondosa Linn.(キク科 センダングサ属)」とありました。 「ひっつき虫」とは、人や動物に種子をくっつけて運ばせることを種の存続の戦略としている、色んな植物の実、種子の総称であります。詳細は下記をクリックしてご覧下さい。 <ひっつき虫>
2009.10.08
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偐万葉・大和はまほろば篇(その5) 本日は、偐万葉・大和はまほろば篇(その5)であります。 大和はまほろばさんの俳句に下7,7を付けて和歌にしたものなど同氏のブログに書き込みたる歌30首であります。(上の句575で色字になっているのは、大和はまほろば氏の俳句です。) (参考)<大和はまほろば氏のブログ入口> 今回はちょっと趣向を変えて漢詩のパロディも一篇加えてみました。 偐家持が大和の国まほろばの麻呂に贈りて詠める歌30首並びに詩1篇曼珠沙華 取り巻く草を 蹴散らして われこそ妻と 笑みてあるかも (偐鹿男) ナナフシは 観世(かんぜ)金春(こんぱる) ならざれば シテの動きも ひとくせありぬ (偐観阿弥)托鉢の 始る鹿の 水場前 南無みほとけの 朝の気は澄み捕へては 放つ馬追 逃げもせず 蕎麦打つ秋の 夜長なりけり (すい~っちょん)山辺(やまのべ)の 道に零(こぼ)れる 萩の花 花嬬(はなづま)問ひの 鹿もゐなくに秋の闇 飛行機雲を 呑み込みぬ 君し使(つかひ)の 絶えてしあれば電線の つながる先の 秋の闇 糸を吐きつつ 蜘蛛の飛び行く藪の中 仏の秋思 深まらん 人の心の 荒れ行く見れば三位など 知ったことかと 一文字(いちもんじ) せせりは花の 蜜あさっトラ (半トラファン)駅前に 糞散らかして 小鳥来る マナーモードは 鳥の知らなく (尻取りゲーム)石段を 駆け上がりたる 萩の風 吹き行く先の 白き三日月白花の 咲きて嬉しや 白の秋 妹が花笑み 今し見つれば村祭 終はれば稲刈 待ってをり ちとせつなげる 秋のいとなみ唐辛子 曲者ばかりが 揃ふかな 何のへちまと 秋の気たけし秋雲を 食はむと思ふ 亀の口 ならぬ仙人 するが勘忍 (亀の瀬地滑り帯)秋空を 映してをりぬ ビルの街 出掛けてみないか 君も秋野へ (新しき旅) わしの名は 吾作どんだべ 大南瓜(おほかぼちゃ) 口つぼめても 見るものは見つ (遠山カボチャ)山里の 日暮れは早し 彼岸花 狐の祭 近付くらしも芒(すすき)揺れ 雨の兆しや ダムの村 八ッ場時雨(やんばしぐれ)の 風にはあらね (八ッ場の忠太郎)友愛や 鳩山夫妻が 手をつなぎ 柿(こけら)落としの 面見世(つらみせ)外交山里の 日は暮れ易し 秋茶刈る 人影はやも 長くやなりぬ菊芋の 精気が欲しい 秋の蝶 なほしぞ生きむ 青き大空 杜甫甫蝶之賦 (偐杜甫) 翅破菊芋在 翅破れて菊芋在り 野秋天空高 野は秋にして天空高し 感時花求蜜 時に感じて花に蜜を求め 恨季鳥驚心 季(とき)を恨みて鳥に心を驚かす 夏日去一月 夏の日去りてひと月 盡家書万金 家書万金も盡く 鱗翅掻更短 鱗翅を掻けば更に短く 欲不勝飛翔 飛翔に勝(た)へざらんと欲す下校する 子について行く あきつかな 道草いまだ もみたはざれど水都行く 船追ひかける 秋の波 青きワルツの 流れゆくらし朝市に まず並びたる 通草(あけび)の実 もず鳴く声も 家土産(いへづと)にせむなりはひの 憂ひを忘れ 仰ぐ月 しみらに秋の 夜もや更けゆく生駒山 ひとつ隔(へな)れば かくしもか さやにぞ照れる 秋の夜の月 風の向き にはかに変はる 秋桜(あきざくら) 嵐ものかは 花したたかに芋畑に 一本だけの 鶏頭花 恋に死ぬとも 色に出でめやよく響く 子の声過ぎる 稲穂路 あと追ひゆける 遠き日々あり<関連記事>○過去の「偐万葉・大和はまほろば篇」は下記をクリックして、ご覧下さい。 (その1) (その2) (その3) (その4)○姉妹版の「偐万葉・お蔵百人一首篇」もどうぞ。(河内温泉大学図書館から無料ダウンロードしてご覧になることもできます。) (その1) (その2) (その3A) (その3B) (その4) (その5)
2009.10.06
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偐万葉・真澄編(その3) 本日は、偐万葉・真澄篇(その3)といたします。 偐家持が真澄郎女に贈りたる歌30首であります。真澄さんの絵とともに偐家持の歌をお楽しみ下さいませ。 (参考)真澄さんのブログ入口くちなしの 花に露置き 朝風の 光りて夏野 我にやさしきをとめらの 恋にあるかも うすべにの 色に明けゆく 夏野の朝はありあけの つきに祈りの 朝風は 髪にや流る うすきむらさき あさぼらけ しののめよあけ あさまだき あけぼのあさま あかときかはたれ百日紅 悲しき恋の 花なれば 百日泣きて 青空に咲く 霧立つや 天の河原の 秋風に たなばたつ女(め)も 浮気するらし 幾夜経(ふ)と 吾が待つ君の 迎へ船 天(あま)の渡り瀬(ぜ) 霧な立ちそねいかづちの あらぶる光 空裂きて 雄たけびいでよ あらたしき神 吾が恋の 色に染むらし 茜さす 空ゆく雲の たなびく見れば 宵の風 吹きも来るらし 風鈴の いづくかそけき 音の流れ来(く)ぬばたまの か黒き髪に 流る風 ありて花火の 音の遠けき よさこひの 風の吹くらし をとめらの 踊りの夏の さ夜更けゆけばさてもさて うしと見しよも あけぬれば 舞ひしきふれる 春の白雪 飛び立てぬ 蝶にありけり 春の雪 一服つけて みるでありんす (揚羽太夫)えどすてむ おはりなきこひ なにはとて いまはものをも おもはざらまし あっかんべー されて歌麿 苦笑ひ 真澄はんには かなひまへんな (喜多川舌麿) 紙風船 ポンとはかなき 虹色の 音のするらし 少女(をとめ)の打てば浅草の み寺が夏の 祭風 袖に扱入(こき)れつ 南無観世音 浅草の み寺が鐘の 音清み うらぐはし児ろ 吾をや待つらむ咲く花は 咲きて移ろひ 行く雲は 流れ移ろふ 世間虚仮なり (偐釈迦持) 夏ゆくや はちすの花の 風に舞ひ 蝶にもありし 遠き日もがも みどり子の 夏は終りぬ 風の音に 恋ふや待つらむ 秋の訪れ今はもや 甘き香りの うす紅の 花も咲きてや 恋のなるらむ みほとけに あづけまゐらせ あるがまま さやけきみちを たづねゆかまし春花は そこしうらめし 手に取りて 実もや食せむ 秋山われは (偐棚田王) 百景(ももかげ)も 千景(ちかげ)も詠まむ 松風の 鶴見の苑の はしき光はひとふさの 葡萄の甘き 香の立ちて 少女(をとめ)は恋の 夢見なるらし 甘き実に ひそめる恋の 味やする 恋とふものの まだ知らなくも酔ひ待ちの 月も出で来ぬ 秋の夜は すだく虫の音 友とし呑まむ月をとこ なにしさやけき 光あり 薄衣(うすぎぬ)透かし 降り来(く)や吾(われ)に <絵の写真は全て真澄さんのブログからの転載です。> <関連記事> 過去の偐万葉・真澄篇は、以下をクリックして、ご覧戴けます。 (その1) (その2)
2009.10.05
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今夜は中秋の名月なれど、夜が更けるとともに雲が多くなり、せめて村雲の月と思へど、雲居の月と相成りました。 ということで、銀輪散歩の道すがら目に止まりたるものなどをご紹介することといたしましょう。(エノコログサ) 道の辺のエノコログサも秋の色。 そよ吹く風に揺れて、穂が銀色に輝く。 (しかし、蚊が多いなあ<笑>) これはザボンですな。 未だ成長中ですが、既にしてかなり目立つ大きさ。 これも秋の果実でありましたか。(栴檀の実) センダンは万葉では楝(あふち)ですな。 初夏に咲く楝の花は万葉集に何首か歌われていますが、 実を歌ったものは見当たりませんね。 然らば偐家持にて1首。 吾妹子に 楝の花は 散りぬれど 秋さり来れば 今し実になる (偐家持) (注)何処かで見たような歌だと仰いますか? そうです。 これは下記の歌を秋に焼き直したものです。 吾妹子に 楝の花は 散り過ぎず 今咲ける如 ありこせぬかも (巻10-1973)(東大阪清掃センター) 恩智川沿いの自転車道を走ると、加納の緩衝緑地公園の対岸にこの建物が見えて来るので何の工場だろうと気になっていたが、今日、建物の正面に回って確認したら「東大阪市清掃センター」とあった。 し尿等汚水の処理をここでしているのですな。 生駒山を背景にちょっとした風景ではある。 この赤い実は何の実ですか? 観賞用なのか食用にもなるのか知らないけれど、初めて目にしますな。 鈴懸けの実が赤く染まったような、 「お菓子」な、いや、「お可笑し」な実ですな。<補注>この実はヤマボウシ(山法師、山帽子)の実であると ご教示戴きました。この実熟れると甘くて食べられる そうです。ハナミズキの仲間だそうですが、ならば、 ハナミズキ(ハナミズキはアメリカヤマボウシとも言 うそうです。)の実もたべられるのかな? 深更に及び漸くにして雲の切れ目に一瞬、月が顔を出しました。
2009.10.03
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第5回和郎女作品展 明日10月3日は中秋の名月ということですが、久々の和郎女作品展、第5回目は、お月さまから始めましょう。(十五夜) ♪うさぎうさぎ 何見てはねる 十五夜お月さま 見てはねる(月待ちて) ♪待てど暮らせど 来ぬ人の 宵待ち草の やるせなさ 今宵は月も・・・・出ていました(笑) 夕やみは 路(みち)たづたづし 月待ちて 行(ゆ)かせ吾背子 その間(ま)にも見む (万葉集巻4-709 大宅女)(コスモス) コスモスの 花咲きぬれど 愛(は)しき子の 笑みはも遠き 白雲の影 (偐家持)(桔梗) 恋転( こひまろ)び 恋ひは死ぬとも いちしろく 色には出でじ 朝貌(あさがほ)の花 (万葉集巻10-2274)(薔薇) ♪バラが咲いた バラが咲いた・・♪(をとめ椿) 白雪の 消(け)のこる朝に うすべにの をとめ椿は 一輪咲きぬ (偐家持)(秋野の花) 秋の野に 咲きたる花を 指折りて かき数ふれば 七種(ななくさ)の花 (万葉集巻8ー1537 山上憶良)(トンボとカエル) ♪ゆうやけ こやけの あかとんぼ おはれて 見たのは いつの日か 小石の上の蛙は和郎女様の作品で、中身はちっちゃな貝(蜆)とか。 トンボは景郎女様の作品にて、絵本読み聞かせ活動の中で子供たちに喜んで貰おうと、こんなものも作っていらっしゃるようです。トンボの胴体はクリップです。だから、ブローチにもヘアークリップ(髪止め)にもなるとか。 この作品は偐家持が勝手に並べてコラボさせて戴きました(笑)。(「トンボとカエルでトンボカエルなのだ。これでいいのだ。」<バカボンのパパ>)<関連記事> 過去の作品展は下記をクリックしてご覧下さい。 第1回 第2回 第3回 第4回 (注)第1回は智麻呂絵画展と併設です。
2009.10.02
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第45回智麻呂絵画展 早や今年も残り3ヶ月、皆さまお元気にお過ごしでしょうか。 本日は、第45回智麻呂絵画展を開催いたします。 多数のご来場お待ち申し上げます。また、ご覧戴いたご感想など、一言でも結構でございますので、コメント賜りますれば、これに過ぐる喜びはございません。絵師智麻呂の励みにもなりますれば、宜しくお願い申し上げます。(カボチャ) かぼちゃにも それぞれ深き 色ありて 河内の里の 秋し思はゆ (偐家持) このカボチャも栗も彼岸花も、小万知さんの持ち来たりける、河内の里の秋便りにてぞありける。(栗) ・・栗の実煮てます囲炉裏ばた ♪(ムクゲ) 朝寒の 庭の槿(むくげ)は 花ひとつ 小ぶりに咲きて 秋深みかも (偐家持)(紫の匂へる妹) この花は何の花ですかな?智麻呂氏に確認するのを忘れていました。上品な美しさですな。<補注>小万知さんより、竜胆と吾亦紅だとコメント戴きました。偐家持も竜胆かと思ったのですが、蕾かと見たワレモコウが判断を狂わせました。2種類の花とは知らずひとつの花との思い込みが、間違いのもとでした。偐家持も1291歳、寄る年波の所為で頭が固くなっているようですな。(彼岸花) 夕暮れて 子狐こんこん 帰りゃんせ 彼岸花赤く 咲いてるうちに (偐雨情)(白彼岸花) これは真上から見た白い彼岸花ですな。 朝雲の 色に染みつつ 秋の野に 恋ひや咲くらむ 白彼岸花 (偐家持)<関連記事>過去の絵画展は下記をクリックしてご覧下さい。第39回以前は第40回の末尾に入口を表示してあります。 第44回 第43回 第42回 第41回 第40回
2009.10.01
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友人の吾妻麻呂さんから北海道の紅葉の写真が届きました。彼の旅は本来は岬巡り、岬の灯台巡りであるのですが、最近は、春は桜を追いかけ、秋は紅葉を迎えに行くという旅にもなって来ているようです。 (美瑛・青い池) (旭岳・ロープウェイ中間点の紅葉) 池が青いのは美瑛川上流の白金温泉辺りからの鉱物質の流入によるものらしいです。(吾妻麻呂説) ロープウェイのゴンドラのガラス越しの撮影とのこと(吾妻麻呂氏)。 (旭岳の映る池) (旭岳とチングルマの綿毛) 夏山に白い可憐な花を咲かせて登山者の目を和ませてくれるチングルマも、早や秋風に綿毛を靡かせているのですなぁ。(オンネトー・雌阿寒岳と阿寒富士) (サロマ湖の夕日) (サロマ湖のサンゴ草) 日没は17時10分。日没の後、空が赤く染まる・・と吾妻麻呂氏。 サンゴ草(アツケシソウ)と言えば、能取湖が有名で、吾妻麻呂氏も毎年通って居られるようですが、今年は異常潮位で海水が流入した所為か、能取湖のサンゴ草は色が悪くて、赤くなっていないようです。で、今年はサロマ湖のそれとなったのでしょうな。 <nanasuguさんからのお願いです。> 埼玉県周辺で1歳~7歳、体重10kg以上の犬を飼っていらっしゃる方は、以下をクリックして下さい。 <緊急!輸血犬のお願い>
2009.10.01
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