第16回和郎女作品展
本日は、久々の和郎女作品展であります。前回の第15回展は昨年の2月2日。最近は年1回ペースになっているようです。
今回は、ピントの合っていない写真もあって、ちと申し訳ございませぬが、ヤカモチが未熟なるカメラワークのことゆゑと、どちら様にもヒラにご容赦、オン願ひ申し上げ奉りまする。
<参考>過去の和郎女作品展は コチラ
からどうぞ。
先ずは連獅子と牡丹の豪華な屏風であります。
この連獅子の赤い方の子獅子は第170回智麻呂絵画展の冒頭を飾った絵のモデルにもなりましたので、ご記憶のお方もあるかと存じますが、その全貌はこのようなものでありました。
(連獅子屏風)
それぞれのパーツを拡大してご覧に入れると・・。
それ牡丹は百花の王にして 獅子は百獣の王とかや
桃李にまさる牡丹花の 今を盛りに咲き満ちて
虎豹に劣らぬ連獅子の 戯れ遊ぶ石の橋
是ぞ文殊の在します その名も高き清涼山
峰を仰げば千丈の 漲る瀧は雲より落ち
谷を望めば千尋の底 流れに響く松の風
見渡す橋は夕陽の 雨後に映ずる虹に似て
虚空を渡るが如くなり
かかる険阻の山頭より 強臆ためす親獅子の
恵みも深き谷間へ 蹴落す子獅子は転ころころ・・
(連獅子)
第13回展にも、連獅子をテーマにした作品がありますが、このように親子獅子・牡丹花と揃ったものは初登場であります。
さて、お次は、毎回の新年会恒例の干支をテーマにした押し絵であります。
上の「連獅子」の言によれば、牡丹に劣る桃のようですが、それは「花」のハナシにて「実」のことには非ず、と桃太郎猿は申して居ります。
猿にはやはり柿ですな。勿論、牡蠣では駄目。子規だって、牡蠣を食ったら「うまい」と言うだけで句の一つも作らなんだので、法隆寺の鐘も鳴らなかった。
子規の場合は鐘が鳴ったが、漱石の場合は銀杏が散っただけ。猿の場合は、この後「猿蟹合戦」というドタバタ劇となるのであるが、今日は蟹がサボっていて出て来ないので、ご覧のように平和な景色。
猿は獅子のように我が子を谷に突き落とすなどという荒っぽい育て方はしないのである。百獣の王なんぞという称号に何の意味も感じないところは猿もさるものなのである。
しかし、猿は猿真似。ヒト様の真似をして「鐘」ならぬ「カネ」がいいと打出の小槌なんぞを引っ張り出したりもするところがまだまだでごザル。
まあ、そんなお猿も今年1年は主役。運を開くのも幸せを招くのも猿がままに、なのであります。
そんなヒト様の手前勝手なお願いの数々に嫌気がさしたか、見ザル、言わザル、聞かザルを決め込んで居るサルも居ます。こうして置けば、嗅いで食うことだけに専念できるという次第。
以下は、小物集。
懐紙入れは、財布にもなりますかな。
それを小さくした名刺入れ。
以上、2月7日の若草読書会新年会にお持ち下さった作品の一部を撮影して作品展を開かせて戴いた次第であります。
上は、智麻呂邸にあった和郎女未発表作品「お猿の籠屋」。
カネをばらまきながら行く景気のよい籠屋さんであります。日銀総裁のご親戚でしょうカネ。このバラまかれたカネを拾っても使い方を知らぬサル世界にあっては、それも猿芝居、一人芝居にて、エ~サ、エ~サ、エッサホイ、サッサなのであります。
ということで、新年らしきおめでたい作品展となりました。
展示解説に、謹賀新年らしからぬ一部不適切な「猿回し」いえ、「言い回し」のありましたこと、謹んでお詫び申し上げます。謹詫新年。
本日も、ご来場、ご覧下さり、ありがとうございました。
第30回和郎女作品展 2024.07.09 コメント(4)
第29回和郎女作品展 2024.05.09 コメント(2)
第28回和郎女作品展 2024.02.05 コメント(4)
PR
キーワードサーチ
カレンダー
コメント新着