やまぶろぐ・登る呑む撮る滑る山ブロガー

2019/01/11
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カテゴリ: 登山

正月合宿四日間で一番神経を使ったのは、四日目で
ある。宇奈月尾根の下降。

この写真を見て、ルートがどこなのか分かる?

登山道がついているのだが、やまやろうは駒ヶ岳
登山道が開通した2002年以来の通過だ。しかも
今回は雪山なので、未知のルートと言っていい
だろう。

ルートファインディングが非常に難しい。GPSが
なかったら、まともに下山できなかったと思う。

支尾根多数、なだらかで尾根筋が不明瞭、人工的な
目印はほぼない。そして視界不良。

この日は行動時間が長くなることが分かっていた。
そのためルートミスによる時間の浪費は許されない
状況であった。なのでなおさらGPSに頼りきりに
なった。

登山の基本は二万五千図とコンパスであるのは
揺るぎない鉄則である。今回も当然持参している。

しかしながら、風雪の中でのんびり地形図を出して
地図読みしている余裕はなかった。可能な限り下山
を急がねばならない。

すぐに答えの出るGPSを見て、迅速にルートを決定
しないと遭難のリスクがあるのだ。

自分でも思った。少し進むたびにGPSを取り出して
現在位置を確認するなんて、山屋ぽくない。びびり
まくっていた。異常なくらい頼っていた。

それは、ルートミスすると、もの凄く時間を浪費
することを知っているから。山スキーで経験がある
のだが、下降方向をひとたび間違えると、ひと滑り
で数百m下ってしまうので、リカバリーがもの凄く
大変なのだ。

ワカンでの下りだってそうだ。GPSを見ていても、
1431mピークからの下りで西よりにずれて下って
しまった。先行者がガンガン下ってしまい、誤りが
分かって呼び戻したけど、かなりの労力で合流する
ことになった。

GPSに頼りきりになってしまい格好悪いが、背に
腹は変えられない。ルートミスで遭難するよりまし
である。

山屋のくせにGPSに頼りきるなんてけしからん、と
いうお叱りも受けるだろうが、安全に迅速に下山が
できるのであれば、やまやろうはどんな手も使う。

山屋的にやり方が格好悪くても、遭難するよりは
ましである。これからも積極的にGPSを使うことに
なるだろう。逆に、使わない人はどうかしている。

意味を持ってGPSを使わない登山を実践することは
あるだろう(冒険家とかサバイバル登山家とか)。

一般的な登山者は縛りはないので、安全な登山が
できるのであれば、文明の利器をガンガン使うのが
賢いと思う。





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Last updated  2019/01/11 10:57:55 PM


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