今朝、掃除機をかけたあとに、お茶でも飲もうと2階のミニキッチンでお湯を沸かしていたら、あら、窓の外でいやにはっきりとした
ホー ホケキョ・・・
鶯が鳴いていました。
そーっと窓を開けても、すぐそばで鳴いています。
だけど、残念ながら姿が見えない。裏の家のどれかの木に止まっているのかな? 私からはちょうど見えない位置のようでした。
一応ズームのできるデジカメを用意して待っていたけれど、とうとう姿見ることができないまま。
一度、ちょっと離れたところに飛んでいった気配があったけれど、窓を閉めていたらまた近くに来て鳴いていましたよ。
ここで和歌を一首。
大伴家持
宇具比須乃 奈枳知良須良武 春花
伊都思香伎美登 多乎里加射左牟
いやぁ、読みにくいですね。
第17巻にある和歌です。
うぐいすの 鳴き散らすらむ 春の花
いつしか君と 手折(たお)りかざさむ
意味 鶯が、鳴いては散らしているでしょう春の花を、
いつかあなたと手折って、髪飾りにしたいと思います。
好きな女性に贈った歌かと思ったら、大友池主さんに送ったものでした。
家持は越中の国に越中守として赴任したのですが、そこには旧知の池主さんがいました。二人は交流を深めていたのですが、越中の寒さがこたえて病気になってしまいました。
せっかく春が来ても、自分には花を手折る力もない、と嘆いて、歌を二首、池主さんに送っています。
一首目は
春の花 今は盛りににほふらむ
折りてかざさむ 手力(たぢから)もがも
意味 春の花が、今は盛りと咲いていることでしょう
手折って髪を飾る体力があればよいのですが・・・
この続きがさっきの歌だったわけです。恋人に贈った歌ではなく、自分の病気のために体力がないことを嘆いた歌。
そして、二首目で「早く元気になって、池主さん、あなたと一緒に花を愛でたいものです。」と詠んでいるのですね。
その後池主さんは、隣の越前の国に配転されてしまいますが、それでも二人の手紙のやりとりは続いたそうです。
和歌や漢詩を作る才能のある者同士の、格調高い交流です。
では、現世のお話に戻ります。
今日も庭に出て、庭仕事を楽しみました。
道路に出て、フェンスの間からシャークトングを差し込んで、雑草を抜いています。すると、いつもと違う角度でお花を見ることができます。
うつむいて咲くヘレボルス(日本名クリスマスローズ)は、敷地より低い道路からは、よくお顔が見えます。
さて今日の作業は久留米ツツジの剪定の続き。
少し剪定してみると、中の方がすっかり密になってしまって、蒸れている感じでした。
こら、いかん、
と、さっそく中をスカスカにする作戦発動です。
母の願いは、この百合をふやすこと。
これは、50年前にはすでに植えてあったのだそうです。近所の人が母に教えてくれたらしいのですが、 最初にこの土地を買った若夫婦の親が、園芸関係の仕事
をしていたので、小さな子供もいることだし、と、 実のなる樹木、芝生、つるバラをはわせたアーチ、三段になった池
、などいろいろやっていたみたい。芝生の向こう側に、百合コーナーが作ってあって、これはその生き残りらしいです。
なんでも、 奄美大島固有のユリ
だそうで、調べたら、今はもう 絶滅危惧植物
になっているみたいです。
請ユリ「請島のユリ」という名前でした。 ウケユリ
。
昨年の写真で探したらありました。これです。
カサブランカを作出するときにも使われたらしいです。
今年は張り切って私がツツジを剪定したので、ユリが咲く場所が広くなりました。
増えたらいいね。
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