広島カープ考察

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2024.01.02
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カテゴリ: 海外リーグ野球


『届かないMLBの舞台』

 引き続き、個人的に問題だと思う部分を書いてみたいと思います。
前回の記事にて「野球の上手い選手は皆アメリカに行ってしまう」といった事を書かせていただきましたが、ではアメリカへ渡った選手達はどうなっているのでしょうか?
しっかりとMLBの舞台へとたどり着くことができているのでしょうか?

 早速結論から書かせていただきますと、ほぼ全員がMLBの舞台に辿り着くことなく、大体が2Aで止まってしまう事が多く、3Aすら茨の道となっているのが実情です。
近年、MLBがアカデミーなどを実施して欧州の有望な選手と契約しているものの、欧州出身且つ欧州育ちで大成した選手といえばドイツ出身ドイツ育ちのマックス・ケプラーぐらいという厳しい現実がそこにあるのです。
これは欧州だけでなく中国も同様で、MLBDCが立ち上がり、有望な中国の選手と何名か契約した球団があるものの、2Aすら辿り着かずに1Aでも苦労して数年で解雇されてしまっています。

 個人的な意見を書かせていただきますと、 彼らの国の選手達にはまだMLB挑戦という段階にはなく、時期尚早なのではないかなと感じるのです
MLBは世界最高峰のリーグであり、当然ながら野球強豪国出身の選手が多く入団してきますが、彼らは激しい競争の中を勝ち抜いてきた猛者達です。
そんな中でまだそこまで充実しているとは言えない野球環境下にいた欧州や中国といった選手達をMLBの中に引き入れても淘汰されてしまうのは残念ながら当たり前の事でしょう。
ここで日本で人気のバスケ漫画であるスラムダンクの有名なエピソードである「​ まるで成長していない ​(谷沢のエピソード)」を挙げたいと思います。
谷沢は日本では飛び抜けた才能を持った選手でしたが監督の指導に反発してバスケの聖地アメリカへと旅立ちますが、高い壁にぶち当たって次第にバスケから離れ、最後は悲しい最期を遂げました。
日本で規格外と言ってもそれはあくまでも日本国内での話、アメリカには彼よりも大きく運動能力の高い選手はいくらでもいたのです。
これは欧州選手のMLB挑戦にも当てはまる事で、彼らは野球強豪国に比べて高い指導も受けていませんし(ユース大会での戦績やプレーを見ても明らか)、欧州地域内や中国国内で有望な選手と言ってもそれは あくまでも当該地域内でのみ飛び抜けた存在 です。
ですが MLBに入団して野球強豪国出身の選手達と混ぜてしまえば特別そこまで飛び抜けた存在ではなくなってしまう のです。
現に中国の投手で152キロを計測するプロスペクトと評された趙倫投手がMLBに挑戦したものの、故障してしまって解雇となり、20代前半とまだ若い年齢でしたが一旦は現役を引退してしまったのです(去年になって再び現役復帰して球速も戻りつつあるのは幸いです)。
勿論全員が全員そうではなく、ケプラーはMLBの主力選手となり、ウガンダから契約したデビッド・マトマ投手は高校生の年齢で162キロを計測するなど規格外の選手はいますが、大半はMLBに昇格できません。
今の状況で欧州や中国の選手がMLBに挑戦するのは正直無謀と言わざるを得ないのではないでしょうか。

 現状ではMLBに挑戦しても淘汰されてしまい、結局は陽の目を見ることなくMLBから去ってしまっているのです。
有望な選手達が国内に留まる事でレベルの高いプレーを見せる事により、プロ野球リーグへの機運が高まってプロ野球リーグへの移行へと遂げる事ができる可能性が出てくるのではないでしょうか。
これはかつての日本のプロ野球がそうであり、当時の日本のプロ野球も学生野球こそが至高で職業野球自体が嫌悪の対象でした。
しかしながら大学球界のスターだった長嶋茂雄さんが巨人へ入団した事で人気が高まり、プロ野球人気へと繋がっていったのは野球ファンの皆様ならばご存じかと思われます。
しかしながら仮に国内プロ野球リーグできれば活躍する選手になれたであろう逸材だったと思われますが、結局アメリカへ渡ってしまうので国内リーグのスター選手にはならず、かと言ってMLBにも昇格できず、プロ野球への機運も高まらずに国内野球環境(用具、育成、指導者など様々な野球関連業界への波及効果)も醸成できないというのが実情です。
個人的には 地道に野球の普及活動を行ってある程度根付かせたのは確かにMLBですが、それと同時に更なる発展を妨げてしまっているのもMLBなのではないか なと感じてしまいます。

 「まとめ」

・プロ野球リーグがないので野球を選びたいという環境になっていない
・有望な選手がアメリカに行ってしまうので自国民との接点がない
・接点がないのだからMLBで成功した選手が出ても自国内で全く話題に上らない
・レベルの高い選手が国内にいないので国内の野球環境・産業が充実していかない
・アメリカに行った選手がMLBに行っても高い壁に跳ね返されて大成できない

 以上、この4つの要素が欧州球界の発展を妨げてしまっているのではないでしょうか。






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最終更新日  2024.01.05 18:26:30
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