広島カープ考察

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2024.01.03
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カテゴリ: 海外リーグ野球


『チェコが欧州球界の運命を左右する!?』

 今回で「欧州球界が発展雑感」シリーズも最後となります。
欧州球界の問題点として4つの要素を挙げさせていただきましたが、ざっくりと言ってしまえば「人々にとって魅力的な環境になっていない」という事であり、海外野球選手以外は「趣味の野球をリーグ化」している状況の国内リーグの改善が必須だと思います。
そういった意味では国内リーグではないですが、新たなプロ野球リーグとして始動しようとしているESLBの存在は大きいのではないでしょうか。
久々に​ instagram ​も更新されており、停滞している欧州球界の発展を推進させる一助となるでしょうか。

 ESLB以外で停滞気味の欧州球界の現状を打破してくれそうな国がチェコです。
チェコはWBC本選に初出場して中国に勝利を収めて最下位を免れた事により、次回はWBC本選から出場する事ができました。
何よりも一番大きかったのがチェコ国内での反響が大きかった点、国内でもWBCが取り上げられて自国民の関心を集め、チェコが開催した欧州野球選手権大会では史上最多の観客動員数を記録、チェコ国内TVでも合計92万人近くが視聴するなどチェコ野球にとって大きな躍進となる1年でした。

 それでは同じくWBCに出場していたオランダ、イギリス、イスラエル、イタリアといった国と何が違ったのか?
それはやはり自国で生まれ育ち、自国のリーグでプレーしている選手だからこそ自国民の関心を集めたのではないでしょうか?
久保投手の​ インタビュー ​では「欧州各国の代表選手も自国ではなくアメリカでチームでプレーしている」といった旨の発言がありますが、厳密にはオランダやイタリアにも国内リーグでプレーしている選手は選ばれているので若干違いますが、 この中で一番多く自国のリーグでプレーする選手が多い上に国内出身の選手が多かったのはチェコでした
自分らと同じチェコ人だからこそ多くの反響があったと言えるのではないでしょうか。
そしてこの躍進は単なる反響だけでは終わりませんでした。

 WBC後にチェコのペトル・フィアラ首相がチェコ代表選手団を招いて表彰しました。
更にそれだけに留まらず、何と国家スポーツ庁が優先的に支援する競技種目に野球が選ばれました(​ twitter ​、​ 記事 ​)。
日本でもプロ野球やJリーグ、Bリーグが自治体からの支援を受けて税制面だったり支援金だったりを受けていますが、最近では愛媛MPを取り上げた​ 記事 ​がありますが、何とチェコ野球協会は国からの支援を受けられる事となりました。
更に千葉ロッテとベースボールブリッジプログラムを締結し、パナソニックや協和ホールディングスらも協賛するなど国外からの支援も受けられそうな見通しがあるなど明るい材料が出てきています。

 ただこの支援をどう生かしていくのかがカギとなるのではないでしょうか。
チェコも欧州他国と同じく「欧州球界の問題点」を抱えている状況、国内リーグ(エクストラリーガ)はプロではない故に目覚ましい発展がしにくい実情を抱えており、日本戦に3番打者として出場したマレク・フルプ外野手はアメリカの大学でプレーしていたものの、残念ながらMLBでドラフト指名されず(アメリカ独立リーグでプレー)、やはりMLBを意識できる段階にはありません。
となるとやはりエクストラリーガをプロ化していけるかが野球環境や産業が発展していくカギとなるのではないでしょうか。
その為には自国民にももっと国内の野球に関心を持ってもらうかですが、今年はプラハベースボールウィークという大会があるものの、今年のようなWBCや欧州野球選手権大会といった大規模な大会はありません。
そんな中でどのようにして昨年得た反響を維持できるか、というよりはもっと人気を上げていく事が求められます。
それでも欧州野球選手権大会では日本での経験を生かして太鼓だけでなく、メガホンに似た物を配布して鳴り物応援を取り入れ、観客も参加して楽しんでもらうといった取り組みを行うなど少しでも興味を持ってもらう為に色々動いているのは伝わってきます。

 実はチェコとスペインならば純粋な力自体は実のところスペインの方が強く、WBC予選でも一度は21失点で大敗を喫しており、欧州野球選手権大会でもチェコは0-9と大敗しており、結果としてはチェコは5位だったのに対してスペインはイギリスを下して優勝を収めているのです。
しかしながら敗者復活決勝戦で3-1でスペインを下してWBC本選を勝ち取り、肝心の一戦をモノにした事でここまでのサクセスストーリーを歩む事ができました。
だからこそ、チェコにはこの千載一遇のチャンスを絶対に逃して欲しくないなと感じ、このチャンスを逃したら二度と巡ってこない可能性だってあるという事を肝に銘じて臨んで欲しいなと願うところです。
まず国際大会だけに頼るのではなく、如何にして国内のみで行われる野球に興味を持ってもらえるか、人々にとって魅力的な存在にしていけるのかがカギだと個人的には考えています。

 最後に個人的な願いですが、MLBは欧州球界だけではなく中国などもそうですが、まだそこまで野球が根付いているわけではない国の選手獲得に関しては今しばらく待って欲しいと思います。
というよりMLBにとっても中長期的に見ればこれらの国の野球環境を整えて人気上昇を支援した方が良いと思います。
これらの国の野球環境や人気上昇が整うのを待つ事でやがて欧州各国の人々も自国の野球に関心を持ち、野球のレベルも上昇していくことにより、いずれはMLBに挑戦できる選手が出てくるでしょう。
また、そうする事によって人々も最高峰のMLBにも興味を持ち、やがてこれらの国でもMLBを視聴したいといった声が出てくるはずですからビジネス的な観点から見てもその方がよっぽど大きなプラスのはず、現に日本でもNPBだけではなくMLBにも関心を持つ野球ファンはかなり増えています。
今のような形ははっきり言って「下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる」状態、その中からケプラーという当たりくじを引いたものの、その裏で大量の選手達がMLBの舞台に辿り着けず、そして欧州の野球人気も高まらず、野球に関心を持たれないのでMLBを視聴したいといった数の増加なども見込めずとなってしまうのではないでしょうか。
ローマは一日にして成らず、急がば回れという言葉があるようにそろそろ方針を見直した方が良いのではないかな?と思います。






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最終更新日  2024.01.03 17:19:24
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