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ラグビー神鋼18季ぶり日本一 レガシー継承
■決勝に作業着、重ねた魂
「鉄の男」たちは作業服を身にまとい、ラグビーの聖地に降り立った。
昨年12月15日、日本選手権決勝。東京・秩父宮ラグビー場に姿を見せた神戸製鋼フィフティーンは、ベンチコートと赤いジャージーの間にグレーの作業服を着込んでいた。「会社の人たちと一緒に戦う気持ちをつくりたい」。豪州代表CTBアダム・アシュリークーパーのアイデアだった。
「すごいチームになったな」。選手側から提案を受けた福本正幸チームディレクターは、半ば勝利を確信した。
雌雄を決する舞台。神鋼は開始直後から縦横無尽の攻撃ラグビーで王者サントリーを圧倒した。55-5の大差で、栄光の場所に返り咲いた。選手個々の能力はありながら「勝ちきれないチーム」だった近年の姿は、どこにもなかった。
なぜ、神鋼は変われたのか。世界的名手、ダン・カーターら大型補強も大きかったが、選手は「チームが一つになれた」と口をそろえる。その一体感こそが、鍵だった。
変革は、今季就任したウェイン・スミス総監督の下、創部90年の歴史を振り返ることから始まった。
ニュージーランド代表のアシスタントコーチとしてワールドカップ2連覇に貢献した知将は、チームと会社が積み上げてきたレガシー(遺産)を調べ上げた。そこから導き出したのが「スチールワーカー(鉄工所工員)のためのタフなスポーツ」(スミス総監督)であるということだ。
阪神・淡路大震災で神戸製鉄所(神戸市灘区)の第3高炉が被災し、作業員たちが決死の努力で復旧させた数カ月間のドラマに、チームの再生を重ね合わせた。
高炉跡から耐火レンガを持ち帰り、加古川などの工場見学にも出向いた。昨年11月には、首脳陣やカーターらが大阪の飲食店であったOB会を訪れ、日本選手権7連覇やそれ以前からの歩みに耳を傾けた。「第3高炉」と名付けられた練習グラウンドには、いつからか作業服とヘルメットがつり下げられた。
「誰のためにラグビーをするのかが明確になり、それが最後までぶれなかった」と前川鐘平共同主将。優勝を決めたグラウンド。大男たちはクイーンのヒット曲のメロディーに乗せ、誇らしげに歌い上げた。
「We are,we are Steelers!(われわれはスティーラーズだ)」
鉄の男 スティーラーズの復活、復興 なら 我らがヴィッセル神戸は
「あの日」 阪神淡路大震災で街が消え、多くの命が失われた時に
産声を雄々しく(いや 当時は 虫の息だったかも)上げた稀有なチーム。
その後 多くの(文字通りの)サポーター(支える人々)が育ててきた ことし24歳の青年です。
来年は 震災から25年、四半世紀。この節目にタイトル獲得しなくて いつするのかと!
阪神・淡路大震災から23年 2018.01.17 コメント(2)
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