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January 12, 2021
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カテゴリ: ミステリー三昧
​​​  1月12日はミステリーの女王アガサ・クリスティーの亡くなった日です。

 『無実はさいなむ』は、ポワロやミス・マープルなどの探偵が出てこない長編。探偵役はいますが終始一貫せず、探偵色が薄い作品です。その分被害者家族の心情が掘り下げられているように感じられます。

​​ 慈善家のミセス・アージルが殺害され、素行の悪い養子のジャッコが逮捕されました。彼は犯行時刻にある車に同乗させてもらっていたとアリバイを主張しますが、証言してくれる人物が現れず、獄中で病死しました。
 ところが、2年も経ってからジャッコの無実を証明する人物が現れ、家族は動揺します。​

​​ 警察の捜査が再開され、家族の人間関係は崩れていきます。外部から来た者の犯行とは思えない状況だったことから、ジャッコでなければ「誰が犯人か」お互い腹の探り合いがはじまります。

 ジャッコの無実を証明したキャルガリは、犯人がわからなければ、永久に疑心暗鬼にならざるを得ないアージル家を放っておけず、犯人を捜し始めるのですが…。



 家族が互いに疑いを抱き合わずにはいられず、無実を証明できない状態の「潔白な者の不幸」が次第に重く、ひとりひとりにのしかかってきます。

 善意の人ミセス・アージルと養子たちの心情のすれ違いも浮き彫りに。 
物質的にも精神的にも養子に尽くしたミセス・アージルですが、養子たちが持って生まれた資質と、幼少時育った環境からの影響を考えることはできませんでした。自分の物差しでしか測ることができなかったのです。

 夫リオは彼女を深く愛し、客観的に意見を言いながら見守ってきましたが、生まれながらの「妻であるより母でありたい」ミセス・アージルとの間には次第に溝ができてしまいます。

 ジャンルは推理小説なのですが、家族、恋人の人間関係がつぶさに描かれるところもクリスティーの魅力です。

    ​参照元:アガサ・クリスティ 小笠原豊樹・訳『無実はさいなむ』早川書房​





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Last updated  January 12, 2021 12:00:19 AM
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