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January 9, 2023
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カテゴリ: ミステリー三昧
 石田衣良の『池袋ウェストゲートパーク』は、ストリート・ダンスならぬストリート・ミステリー。(執筆年は、20年以上前になりますが)「今」を生きる少年・少女の連作短編ドラマです。

 主人公は、工業高校卒業後プーになったマコト。母が切り盛りする、池袋の果物屋を手伝いながら、西口公園のベンチで過ごしています。マコトは街の少年たちの相談役のような存在です。
 補導歴があったり、成績も振るわなかったマコトですが、頭が切れ、なじみの警官に「警察学校に入らないか」と言われるほど。マコトの周りには自然と人が集まってきます。



​西口公園​

​オアシスの恋人 ​

おれ(マコト)の母の店に「恋人のカシーフを助けて」とヘルス嬢の千秋がやってきます。

 ヘビーEという売人からスピードを買うようになってしまった千秋。それに気づいたカシーフは、人を廃人にするシャブを許せず、ヘビーEが取引しようとしていたスピードを燃やして逃げたのです。
 ヤクザに追い込みをかけられたカシーフは、不法滞在者なので警察に守ってもらうこともできません。

「私がつきあった人で、私からお金を引っ張ろうとしなかったのはカシーフが初めてだったのよ」

 千秋から謝礼前金を受け取ったマコトは、大がかりな計画を実行することにします。

 似顔絵がうまいデザイン学校在籍のシュン、シュンのパソコン師匠だというケンジ、電波マニアのラジオ、池袋の少年たちG・ボーイズの王様、安藤崇(タカシ)、ヤクザの下っ端サルという多彩な仲間に協力を求め、反対にヤクザを追い込んでいく活劇は一気に読ませます。

 警察への密告は『うる星やつら』のラムちゃんの声に吹き替えて…「…資料の映像も送るからね、待っててね。ダーリン、がんばって」笑いました。

 マコトは、世間からすると劣等生の落ちこぼれでしょうが、人の心がわかり、寄り添える人です。だからこそ、いろんな人が周りに集まってきては、相談もするし、助けになろうともしてくれます。ヤクザの下っ端だったり、ヘルス嬢だったり、オタクだったりの仲間たちも皆、心がまっすぐで気持ちがいい。

 文章にもきらっと光るものがあります。
オアシスは水があるだけのところ。「そうです。それは素晴らしいこと。水は命です」というカシーフの言葉が彼の気持ちをよく表しています。

             参照元:石田衣良『池袋ウェストゲートパーク』文春文庫





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Last updated  January 9, 2023 12:00:23 AM
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