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うさぎ仙人

うさぎ仙人

2004年01月03日
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カテゴリ: カテゴリ未分類
・・・・・年初から、オダヤカナ日が続いている、洋々。

忙中忙、のお正月を、過している人達が大半でしょう。

意識はお酒で半覚醒、寝不足で、忙しいのに太る?で昼夜逆転現象と、正月を通過するにも体力が要んだよな~これ。

と、いうことで、正月前には体力をつけて臨む様にしよう?

卑近な現実に、ぶん回されているからと、ホルストの組曲『惑星』より木星を聴いてみたが、最初の方だけ宇宙空間のイメージが・・・と、思ったが後は聞流しただけ。

宇宙も木星も、知らないんだからホルストはそうなんだ、とホルストの木星感覚を聴かせていただいた、リラックス?はできたが、そのあと軽快なラヴェルの「ボレロ」にかえた。

G・オーウェルはどんな時代の文学批評も『文学的判定は直感的好悪を理由ずけるため一連の法則をでっち上げるだけのことだ』で結局、作品のスキ、キライしかないと。

芸術なんて意外とこんなところがあって、誰々がいいと言えば右ならえ、してしまうものが多いようです。
感覚でスキ、キライを正直に決めた方がよいね、精神的に。

とりあげる題材はなかなかムツカシイものがあり、
スタンダールは、文学作品の中で政治を扱うのは、音楽会に行って演奏中に轟然一発ピストルをやるようなものだ、と書いている。

それくらい政治を作品に取上げる事は難しいようです。
実際、扱って成功した作品はごくわずかですが、その中にG・オーウェルの『動物農場』があり、先祖ガエリした寓話で抜群の出来なのです。

政治を寓話という比喩で、何食わぬ顔で、ゆうゆうとやってのけたオーウェルの大胆さと飄々としたところは類がない。

作中のナポレオンをスターリン、スノーボールをトロッキー、ボクサーをトハチェフスキー、イヌの一群を国家警察、羊の一群を青年共産主義同盟、最後の人間とナポレオンの宴会を独ソ協定、・・・など、想起させる比喩、暗喩、対比があるが、これは寓話だが、見事に成功した寓話なのである。

・・・・・一読の価値あり、 そしてオモロイ、一気呵成。

オーウェルはスペイン内戦時に新聞記者として、ルポを書くべくマドリッドへくがそのまま反ファシスト軍に兵卒として最前線へ行く。

弾丸と、飢えと、ネズミ、シラミ、イデオロギーの変転に徹底的のいためつけられ、首の重傷で口がきけなくなる事に。
この辺のことは『カタロニア賛歌』に詳しいことが。

政治を書き『動物農場』は成功した、体制の左右を問わず、ある現実に対する痛烈な証言・予言だった。

コミュニズム、ナチズム、民族主義、宗教革命といっさいの革命、また理想・信仰のたどる命運の本質の凝視。

理想は追求されねばならないが、反対物を排除した瞬間から変質がはじまること、チョットしたことから。
眼につかない部分が拡大し、全容となることを記している。

そして、敵として命がけで倒したものと、そっくりの体制が聳え立っている。

独裁と全体主義、革命の堕落、人格と個性から解剖・分析し寓話の中に閉じ込めた・・・・・傑作。

ニンゲンが飽くことなく繰返すこの不幸をオーウェルはイタマシク凝視している。

、、、、、、ニンゲンの『ソコ』を抽出した。


つぎの『1984年』は体制の悪の研究へと、独裁の本質を明示し、鋭く、管理体制そのものが暴かれている。

オーウェルが脱知識人衝動と、実見衝動、実践衝動で巡歴した、炭鉱、ロンドンとパリの極貧街、スペイン内戦の血みどろの政治的茶番、空襲で崩れたロンドン・・・それら、全ての記憶・経験を総動員し地獄絵を埋めた。

エッセイや小説で独裁と全体主義を、そのために喀血で絶命するほどの過労をしてまで告発、警鐘を乱打し続けた。

紅茶をススリツツ朦朧の壮言をイジリマワス、サロン左翼知識人たちに、偽善、冷嘲趣味、無気力、嘘、なれあい、それですましていることに、無垢の率直、鋭敏さで嘲罵をたたきつけたのだった。

オーウェル命がけの寓話、おとぎ話であり一行一句の背後に抱えたものが膨大で、読む側の関心、情熱、覚悟のある無しがリトマス試験紙のように鮮明に浮きあがる作品です。


しかし、残酷を生んでしまったようだ、

・・・・・・・・・・・オーウェルは優しさを守る為に。

解決不能の本質を、命がけであぶりだす事で、ハカラズモ。

『貧しいものの最期』
『象を撃つ』
『政治と英語』

など、まだまだ、ある。

イギリスのことか二ホンのことか、判らなくなるくらい似ている、こんな頑強な背骨をもった言説を吐く作家もいないようだ。

・・・・ページから射られる、閃光は強烈だ。

          ・・・愁風愁雨、人を愁殺す・・・。





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最終更新日  2004年12月10日 17時47分10秒
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