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食欲の秋 寝不足は肥満のもと
食欲の秋は、体重が気になる人にとって要注意の季節。
ダイエットの王道として真っ先に思い浮かぶのは、「食べ過ぎ
ないこと」「適度に運動すること」の2つ。
しかし、多忙を極める現代人だからこそ、おさえておきたいポ
イントがもうひとつある。
それは「しっかり寝ること」。
「睡眠が不足すると肥満になる」と強調するのは、内科医で佐
藤桂子ヘルスプロモーション研究所(東京都中野区)所長の左
藤桂子さん。
睡眠と肥満の間に密接な関係があることは、最近の様々な研究
や調査で明らかになりつつある。
米コロンビア大学が今年8月に発表した調査結果によると、睡
眠時間が6時間未満の16歳の子どもは、同8時間の同じ年齢の
子どもに比べ、5年後に肥満になる割合が20%も高かったとい
う。
なぜ睡眠不足だと肥満になるのか。
その関係を解き明かす鍵の一つが「レプチン」。
レプチンは脂肪細胞から分泌されるホルモンの一種で、1990年
代半ばに発見された。
体内の脂肪量が増えると食欲を抑える働きのあるレプチンの分泌
量が増える。
一方で食欲を増進させるホルモン「グレリン」の分泌量は減る。
その結果、食べ過ぎを防ぎ、体重の過度の増加を抑える。
注目すべきは、「ストレスが高じたり自律神経のバランスが崩れ
たりすると、レプチンが分泌されにくくなる」(左藤さん)点だ。
ストレスを和らげたり自律神経のバランスを維持したりするのに
有効なのが、十分な睡眠。
つまり、日ごろからしっかり睡眠をとっていれば、レプチンが正
常に分泌され、食欲は上手にコントロールできる。
また、十分な睡眠は、脂肪を分解する力を持つ成長ホルモンの分
泌も促すという。
成長ホルモンの分泌量は18歳ごろがピークだが、十分な睡眠を心
掛けていれば、大人になっても分泌量の減少幅を小さくできると
左藤さんは指摘する。
スリープクリニック調布(東京都調布市)院長の遠藤拓郎さんも、
肥満につながる睡眠不足について警鐘を鳴らす。
「睡眠不足が肥満を助長し、肥満になると糖尿病や睡眠時無呼吸
症候群が増え、糖尿病による夜間頻尿や、無呼吸による中途覚醒
も増えるなど、悪循環に陥る」
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