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2005.12.08
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“Nica's Dream”by Q. Ishikawa Quartette
 Original by Horace Silver (1956)

 前回の日記に書いた、Q.いしかわさんのライブ。バックを務めたメンバーも初めて聴く人たちでしたが、これがまたそれぞれに素晴らしいんです。
 みなさんその道のプロであり、Q.さんのバックで演奏するくらいですから、テクニックについても凄いのは勿論言うまでもないんですが、それとはまた別の凄さを一人一人に感じましたね。
 因みに、このたびの‘Q.いしかわ Quartette’のメンバーです。

  Q. いしかわ (T.Sax & Vocal)
  清水 絵里子 (Pianoforte)
  久末 隆二 (Electoric Bass)
  チッコ 相馬 (Drums)

 まず、ピアノの清水絵里子さん。
 年齢的にはQ.さんのお孫さんと言ってもいいくらい若い(30代に入ったばかり)んですが、その若さにふさわしいパワフルさと、その若さにふさわしからぬ落ち着きを兼ね備えた、巧みな演奏を聴かせてくれました。
 メンバー紹介の際のQ.さんの説明では、元はといえば絵里子さんのお母さんがQ.さんの生演奏を聴かせたのが、ジャズの道に入ったそもそものきっかけだそうですから、彼女のジャズ歴はまさにQ.さんと共に歩んだ日々であるというわけです。息が合うのは当然。きっとお互いに次にどういうフレーズが来るかなんて、なにも考えずにわかってしまうんでしょうね。
 クラシック一筋で育ち、まだ20歳そこそこだった絵里子さんがジャズを始めたのが、Q.さんのサックスを聴いたからというのは、わかる気がします。まだ若い絵里子さんは、とても自然に、純粋にジャズの持つ魅力に惹かれたんだと思います。なにしろQ.さんのサックスですからね。
 すらっとした、スリムな体型ながら、骨太のピアノを弾く美人の絵里子さんは、さぞかし人気者でしょうね。
 でも、いつも保護者のようにQ.さんの目が光っているので、色男ジャズメンたちもなかなか近づけないのではないかなどと、楽しい想像をしてしまいました。

 ベースの久末隆二さんは、エレベー一筋35(?)年。1953 年の1月1日生まれですから、生まれた時からかなりおめでたい人ですね(失礼!)。
 今回、Q.いしかわさんのスタンダードナンバーふんだんのストレートなジャズが聴けるというので、初めはウッドベースを想像していました。当然でしょ。その方が、絵的にもね。
 しかし、エレキベース一筋というからには、それはそれできっと本人なりの特別なこだわりもあるだろうと、思わないでもなかったんです。
 ところが、始まってビックリ。ジャジーなエレキなら任せておけ、ジャズはウッドベースなんて誰が決めたんだ…とばかりのスイング感。しびれましたねえ。さらに、そのクールに一点を見つめて坦々と弾く表情にも、秘めたる闘志のようなハートが感じられて、一遍で気に入ってしまいましたね。
 で、ブルースの "It's All Good" とか、8ビートの曲(何だったか忘れました)になると、まさしくドナルド・ダック・ダンばりの、かっこ良さ。そのベースの構え方も、どことなく 'Duck' Dunn を彷彿とさせるじゃないですか。
 え?何ですって…?誰だい、まったく。アヒルに似ているのかなんて言ってるのは。
 ほら、このところ日記にも登場しているアル・ジャクソンと一緒に、ブッカー T. & MG's でベース弾いてたあの、Donald 'Duck' Dunn ですよ。
 終わってから一応御本人にその話をしたら、何と偶然にもと言うか、やはりと言うか、とっても好きなベーシストだそうで、喜んでいましたっけ。僕もうれしかったですよ。

 さて、いよいよドラムですね。
 終始にこやかに笑みを絶やさず、その楽しく優しい人柄そのままにドラムを叩く、チッコ相馬さん。
 1952年の生まれで、ベースの久末隆二さんとは同郷で、昔から良く一緒にバンドをやっていたようです。
 この人のドラムは今まで見たどのドラマーと比べても、ホントに凄かった。
 何がそんなに凄いかというと、すなわち強烈なその個性ですね。
 ジャズを叩くドラマーにもいろいろいますから、実にみんな個性的ではあるんですけど、その個性って、それほど表に出ないことが多いんですよね。細かいところでかなりその違いはわかったりします。
 でも、チッコさんは全然違う。初めから普通じゃないです。
 そして僕にとっては、こんなにためになる、そして参考になるドラマーも少ないです。
 近頃は、自分が向上したいという欲求があるから、ライブでドラムを見るとき、そのドラマーがどんなフレーズを叩くかとか、フィルインのパターンはどんなかとか、ようするにテクニックを少しでも学んでおこうと思って聴いたり見たりするわけです。特にジャズドラムを、ちゃんと叩けるようにしたいというのが、願いとしてもありますからね。
 けど、今回の場合は、不思議でした。
 チッコさんの持つその素晴らしいテクニック以前の、もっと奥深いところにあるものが、否応なしに感じられて、ずるずるその魅力に引きずり込まれて行き、すべてが自分の中にダイレクトに入ってきてしまうんです。
 チッコ相馬のドラムを見て、聴いて、僕はドラムをやる上で一番大事なことを学んだという思いがしました。
 そして、終わってから話をする機会があって、僕が一番好きなドラマーがアル・ジャクソンだと言った時のことを書こうと思ったんですが、長くなりそうなので、続きはまた次回にします。

 Q.いしかわ さんのページ  Q's Happy Life
 清水 絵里子 さんのページ  Jazz Pianist ERICCHO.COM
 久末 隆二 さんのページ   Ryuji's Site いわし亭
 チッコ 相馬 さんのページ  Funk Luv

       *********************

 今年もこの日がやってきました。
 12月8日です。ジョン・レノンの魂は、25年経っても僕らの中で生き続けていると思いたいんだけど、世界はますますジョンの夢から遠ざかってゆくようです。
 でも、太平洋戦争の始まった日に射殺された、日本とも縁の深い元ビートルズのジョンのこと、そして何よりも彼の残してくれた歌に世話になったことは、12月8日だからというのではなく、いつでも、忘れないようにしたいです。





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Last updated  2005.12.08 09:45:07
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