“There Will Never Be Another You”by John Payne & Joan Merrill (1942)
Q, いしかわさんのテナーを聴いてきました。 ひとこと、素晴らしい! 全編スタンダードナンバーに徹し、時折ご自身のヴォーカルを混ぜながら、途中の休憩を除くと正味約2時間半。 73歳の Q.さんの演奏する姿を見ながら、ああいうジイサンになるなら、年を取っても全然かまわないと思ったりしました。 ほとんどおなじみの曲か、少なくとも聴いたことのある曲だったのも良かったですね。時節柄、クリスマスに因んだ曲も聴けました。 僕はジャズの名曲といわれているものでも、結構知らないものがあって、この日も初めて聴く曲が2・3あり、修行が足りないと反省いたしました。
ジャズのスタンダード・ナンバーで、"There Will Never Be Another You" という名曲がありますが、ご存じでしょうか。 有名なとこでは、かのシナトラ親分やトニー・ベネットなんぞも持ち歌にしていましたから、聴いたことがある人も多いでしょう。 僕はこの曲、チェット・ベーカーのバージョンが大好きでね。 いや、チェット・ベーカーが歌えば、なんでもいいって言えてしまいそうですけど。そういえば、以前の日記で、チェット・ベーカーのことも書きましたっけね。 その、"There Will Never Be Another You" ですけど、Q.さんが思いを込めて演奏し、歌うと、これがまた実に良い。 声質も歌い方もチェット・ベーカーとは全く違うけれど、どこか共通するものがあるように思えて仕方がなかったんですよ。 その共通点が何なのかがわからない。これは宿題だね。
ところでこの曲、邦題が『あなたなしには』なんですけど、今では誰もそんな風には言いませんよね。 そうそう、10月の合宿でジャムセッションをやるときに、これをやるかどうか話していた人たち、"Another You" って、短縮してましたっけ。