2012年10月15日
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カテゴリ: 伊坂幸太郎

【送料無料】魔王 [ 伊坂幸太郎 ]

魔王  伊坂幸太郎著
読みました。

【内容情報】(「BOOK」データベースより)
会社員の安藤は弟の潤也と二人で暮らしていた。
自分が念じれば、それを相手が必ず口に出すことに偶然気がついた安藤は、
その能力を携えて、一人の男に近づいていった。
五年後の潤也の姿を描いた「呼吸」とともに綴られる、
何気ない日常生活に流されることの危うさ。
新たなる小説の可能性を追求した物語。


文庫の最後に載っている解説によると、書かれたのは
前半の「魔王」が2004年12月、後半の「呼吸」は2005年7月だそうです。

しかし、今現在読んでいると、まるで今のことを書いているかのようです。
中国、韓国と領土問題をめぐって対立が激しい現在と全く同じ状況の話です。
全体主義、国、責任・・・。決断を迫られた時、どうする?

舞台は珍しく東京。しかし別に東京でなくともよい感じですが。
主役は安藤というサラリーマンと弟の潤也。
兄弟が主役というのは「重力ピエロ」もそうでした。
そういう設定が好きなのかも知れませんね。

伊坂幸太郎さんらしく、超能力という題材で現実を書いています。
超能力が実際に存在している世界・・・。
ちょっとスティーブン・キングのような感じです。

前半の「魔王」と後半の「呼吸」は書かれている年も違い、
少し味わいの異なる話です。

伊坂幸太郎節で淡々と書かれる話が、後半に一気につながってくるのも
おなじみの展開です。うまいです。

しかし他の小説と違うのは、結末が無いことです。
まるで連載小説のように、次に続く、と言う感じで終わっています。

少しだけ解決する部分もありますが、肝心な部分は全く謎のまま。
読者にも「考えろ」と言っているようです。
「魔王」とは誰なのか?

続編と言われている「モダンタイムス」を読んでみたいです。
というか、絶対に読みます。






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最終更新日  2012年10月15日 23時29分29秒
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