2013年07月18日
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カテゴリ: 英語本


百万ドルをとり返せ! ジェフリー・アーチャー
(原題:NOT A PENNY MORE,NOT A PENNY LESS by JEFFREY ARCHER )

1976年のジェフリー・アーチャーのデビュー作です。
キンドルで読みました。

大富豪のハーヴェイ・メトカーフは北海油田の幽霊会社を作る。
株でお金をだまし取るためだ。
その幽霊会社の株を買ってしまった四人はみごとに詐欺に引っかかってしまう。

オックスフォード大学の数学者・スティーブン、医師のエイドリアン、
画廊の経営者・ ジャン=ピエール、伯爵の息子・ジェームズ。
合計百万ドルをまんまとハーヴェイにとられた四人は、
スティーブンの計画で、お金を取り戻すことに挑戦するのだった・・・。

原題の「NOT A PENNY MORE,NOT A PENNY LESS」というのは、
「1ペニーも多くなく、1ペニーも少なくなく」という意味らしいです。
この言葉が、チームの誓いの言葉です。

最初にハーヴェイ・メトカーフがどうやって大富豪になったのかを
書いてあります。ちょっと「ケインとアベル」に似ている感じです。
こちらは非常にダーティな方法でのし上がっていくので、
全然、爽快感はないですけどね。

騙された四人が、ハーヴェイから三回に分けて、取られた金を取り戻していきます。
伯爵のジェームズ以外は、それぞれの得意分野で罠にはめます。
綿密に練られた計画と、入念なリハーサル。
かかった経費も、しっかりと取り戻す金額に上乗せ。

ハーヴェイから金を取り戻す作戦は、全体的にはうまくいきます。
それぞれ必ず予定外の出来事があり、そのへんはドキドキしますが、
「こんなにまんまと引っかかってくれないよなあ・・・」
と思いながら読んでいきます。
この辺、案外平凡というか、退屈気味でした。

ところが・・・・・。

16章の最後に、思わぬ方向から、物凄い衝撃が襲ってきます。

ドヒャー!!こう来たか!!!

この物語を根底から覆しそうな、凄まじいもの!
こりゃちょっと卑怯だけれども、面白~い。
読んでいた電車の中で、ひとりニヤニヤしてしまいました。

そこからがべらぼうに面白い。
ユーモアも突然大爆発して、爆笑する場面もしばしば。
最後のオチも決まって、ああ、面白かった~。

さすがジェフリー・アーチャー、話のツボを心得ていますね。


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最終更新日  2013年07月18日 21時55分04秒
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