2013年07月19日
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カテゴリ: 日本語本

【送料無料】at Home [ 本多孝好 ]

at Home (アット・ホーム) 本多孝好


面白そうだし、本多孝好さん好きだし、で読んでみました。

家族をテーマにした短編集です。
「at Home」、「日曜日のヤドカリ」、「リバイバル」「共犯者たち」
の四編載っています。

どれも面白いですが、表題作の 「at Home」 が一番印象深いです。
淳坊と呼ばれている主人公は、父さんと母さんと、
妹の明日香、弟の隆史の五人で暮らしている。
父さんの職業は泥棒。空き巣だ。
母さんの職業はこれまた人には言えないもので・・・・。

という話ですが、この家族があっと言う秘密を持っています。
それぞれの事情が絡み合って、重大な事件を引き起こします。
しかし、何よりも家族の絆を大事にする面々の行動が
とても素敵で、胸が熱くなります。

この家族構成、「ストレイヤーズ・クロニクル」にも
通じるものがあって、本多さんのテーマなのかな、と思ってしまいました。

「日曜日のヤドカリ」 は子持ちの年上の女性と結婚した男の話。
女性の子供が娘なのですが、二人の変わった関係がとても面白い。
とても仲が良くて、良い関係だなあ、と思いましたよ。
最後何事もなかったかのように振る舞う二人が素敵でした。

「リバイバル」 は一番悲しい話ですかね。
人生は辛いものだ、と痛感させられます。

最後の 「共犯者たち」 は痛快な話です。
いや、話はちょっと辛い、というか悲しい話なのですが、
主人公達の行動が痛快なのです。
特にお母さんが賢くて、度胸があって、秘密も持っていて、
と印象深い人物でした。

くれぱすさんもおっしゃっていますが、普通ってなんだろう?と思います。
家族ってなんだろう?とも思いますね。色々考えさせてくれる短編集でした。

どれも暖かい話で、読むと何だか希望がわいてきます。
くれぱすさん、ご紹介ありがとうございました。





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最終更新日  2021年01月27日 08時11分28秒
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