2020年03月28日
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カテゴリ: 日本語本
海狼伝

戦国時代終盤、対馬――。
松浦党の一族であった母とともに海と船への
あこがれを抱いて育った少年・笛太郎は、航海中、
瀬戸内海を根城とする村上水軍の海賊衆に捕えられた。
笛太郎は瀬戸内まで連行されるが、
そこで自分が村上水軍の将の息子であることがわかり、
それからは海賊衆とともに行動するように。
その後笛太郎は織田信長の水軍との海戦に加わるなど力量を発揮、
比類なき「海の狼(ウルフ)」へと成長していった……。
日本の海賊の姿を詳細にかつ生き生きと活写し、
海に生きる男たちの夢とロマンを描いた
海洋冒険時代小説の最高傑作。第97回直木賞受賞作。


私の父の蔵書から見つけた文庫。
白石一郎さんの息子・白石一文さんの本は読んだことが
ありますが、お父さんの白石一郎さんは初めて読みました。

いや~、とにかく面白かった~。

話は対馬から始まり、
瀬戸内の村上水軍に変わります。

戦国時代が舞台なのですけど、
あくまでも海賊の話を書いているので、
織田信長や石山本願寺の話も出てくるのですが、
その辺はさらりと流しているのが面白いです。

海賊が主役なので、
海賊の生業が事細かく描かれています。
そして、海賊の残酷さ、非情さも
充分に描かれていて
物凄く読み応えがあります。

元寇の話や倭寇の話も出てきて、
教科書で呪文のように覚えた単語「元寇」「倭寇」が
初めて歴史として感じられました。

そして、どれだけ調べたらこんな詳しい話が
書けるのだろう?
と驚くような海賊や船に関する詳しい描写。
特に船の描写は、まるで見てきたようです。

主人公の笛太郎も魅力抜群で、
夢中になって読んでしまいました。

時代小説ですが、読みやすい文章と
詳しい説明で、スラスラと読めます。

第97回直木賞の受賞も大納得の
超絶に面白いエンタテインメント小説でした。





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最終更新日  2020年03月28日 00時01分42秒
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