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―塾をはじめとする、教育機関専門の人材供給会社に身をおいた鎌田。
依頼された講師を探す業務の中で、
教育業界の裏側にどんどん触れていくことになります―
講師を探すと言っても、登録者は6000名以上。
翌年、鎌田が転職する時点では 10000名
を超えていました。
その中から手作業で、依頼元である塾の希望条件
(住所、年齢、指導可能教科、経験など)に見合う人材を探します。
候補が挙がると、直接その方に電話をし、スケジュールを確認し、
本人が仕事に興味を持ったら、諸条件の説明をするのです。
これだけだとごく簡単に思えます。
10000人もいれば、いくらでも手配のしようはありそうです。
しかし、実際には登録に来た人は、定職のない
「就職活動者」である場合が多いのです。
ここに、現在の日本経済の縮図が見えると言えば言いすぎでしょうか。
どれだけ人がいても、
「採用にならない人は、やっぱりならない」
のです。
増して、教育業界では、
「人の力」がダイレクトに経営に響きます。
「良い先生」がいれば、塾にもプラスである反面、
「ダメな先生」であれば、一発で塾が閉鎖する可能性もあるのです。
ですから、就職希望の人がいくらいても、
やはり採用側では、慢性的に「人材不足」に陥るわけです。
「当日代講」という言葉を聞いて、鎌田は初め、
「なんだい、それは?」と思いました。
文字どおり、 その日に行われる授業を担当する先生
を
探してほしいという依頼のことです。
会社の営業時間は、昼の12時から夜の10時。
普通、塾の授業は夕方5時くらいから始まります。
営業開始と同時に依頼が入ったとして、
5時間以内に先生をよこせ
、というのです。
鎌田が前に勤めていた塾では、
その日の授業の先生がいないなんていうことは、考えられませんでしたから、
余程の事情がない限り、そのような依頼はないだろうとタカをくくっていました。
ところが、毎日のように「当日代講」はあるのです。
何しろ、その日の授業ですから、
いざ依頼が舞い込むと全部署投入、最優先事項として、
思いつく人に一気に電話をかけまくります。
もはや、 人を選んでいる場合ではありません。
とにかく「時間までにそこに行ける人」を探すので精一杯です。
タイムリミットまでに見つけることができない場合も、それはあります。
その場合には、授業のできる社内のスタッフが自ら現場にとんでいき、
自分で授業をするのです。
・・・危機感があります。
誰が考えたのか分かりませんが、
「当日代講」のための緊急グッズとして、
会社にはスーツ一式が用意されています。
電話をかけても講師が見つからない場合、
仮に、 「たまたまそこにいる『私服』の人」
が現場に向かうことができれば、
スーツを貸し出して直行させるのです。
「なんとムチャクチャな」と思います。
でも、授業に穴があくことを考えれば、それでも塾長さんは喜ぶのです。
もちろん、そんな塾が「良い塾」であるはずがありません。
鎌田は、ときたま他塾の悪口を言うことがあります。
こうした裏事情を見てきた彼にとって、
「悪口」は根拠のないことではありません。
(・・・ですよ、M塾の塾長のみなさん!)
[ 『日曜までに40人』の依頼 ]
埼玉県では、多くの中学生が受験する模擬試験として「北辰テスト」があります。
東京や神奈川、千葉でも、同様の会場模擬試験が行われています。
模擬試験の試験監督は、ある業者(Sとしておきましょう)の場合、
1名の社員以外は、全員その日限りのアルバイトで行います。
1日テスト監督をして、7000円の日給。
なかなかよさそうに思えるかも知れません。
しかし、朝7時に集合です。
しかも、交通費は出ません。
この条件で仕事を受ける人を数日間で40人探せと言われたら、
アナタ、どうしますか?
[ 青森に行ける人 ]
だって、東京の会社です。
来月から1年間、青森で勤務できる人を探せって言われても・・・。
でも、見つけるんです。それが仕事だから。
(苦労しました。「サァ~っ」で有名な卓球少女の母校ですけど。)
あんまり一気に出してしまうと、
ネタ切れになってしまうかも。
・・・ということで、今回はここまでにしますが、
こんなの序の口。
裏バナシは、どんどん続きま~す♪
【Kama Final】 最終回 時間… 2007.08.15
【Kama 12】 人生最大の転機 2007.08.14
【Kama 11】 数千人にのぼる学校… 2007.08.13