入間市の塾 愛夢舎からのメッセージ

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愛夢舎 塾長

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【Kei3】へもどる ) 

大学卒業後の進路として、
佐々木はニューヨーク工科大学院に入学することを決めた。

入学は9月であったが、
いざそう決まると
そこまで待ちきれなくなり、
6月には渡米することにした。
大学院の寮は9月まで
空かない予定だったから、
院からの薦めで、
オレゴン州の
ポートランド州立大学において
学部聴講生として
3ヶ月間勉強することにした。

日本の大学を卒業し、
3ヶ月後、
佐々木はポートランドの空港にいた。
ポートランドは、小さいながらも何をするにも事欠かない便利な町で、
生活するには何の苦労もなさそうであった。
大学自体が、郊外ではなく町の中にあって、
寮で暮らしていれば、車がなくとも、徒歩で充分。

そんな環境だったので、勉強にも身が入りやすかった。
だが、前回の語学留学と違って、
外国人向けでない、普通の大学の授業を受ける。
クラスメイトは、当然アメリカ人が大半。
教授も「日本人だから」と気を遣ってくれることもない。
当然の結果として、 90分の授業のほとんどが理解できないこともあった。
聴講生だから、課題に追われることはなかったものの、
「授業が理解できない」ということだけで、精神的に疲労した。
それでも、ポートランドを発つ頃には、
授業が楽しく受けられるレベルまで、リスニング能力が向上していた。

8月下旬。
まだニューヨークも暑さがひどい中、
佐々木は ケネディ国際空港 に降り立った。

ニューヨークの地理について、下調べはしていなかった。
「マイアミやポートランドでの経験があるし、どうにかなるだろう。」
そんな風に考えていたものの、ニューヨークは全く勝手が違った。
実に、空港から外に出ることさえ、難しく感じた。

タクシーを拾うことも、簡単にはいかなかった。
映画で見たあのニューヨーク、そしてイエローキャブ。
「手を上げて拾うだけ」。
そう思っていた。

ところが、いざ空港の外に出てみると、
いわゆる「イエローキャブ」的な車がまったくいない。

「どうしよ・・・。」
佐々木はトランクケースとスポーツ
バッグをひきずりながら、
あたりをうろうろするしかなかった。

すると突然背後から巨大な黒人に声をかけられた。
「キャブ?」
佐々木がなんとか「イエス。」とだけ答えると、
男は手招きをする。
少し怖かったが、佐々木は「もう、この人に頼ってみよう」と無条件に思うほど、疲労困憊していた。

しばらく行くと、男は「白い車」を指差し、
「これが俺のキャブだ。乗りな。」と言った。

佐々木は心の中で
「・・・これがニューヨークのキャブか・・・黄色くない・・・」 と思う。
「本当にキャブ?タクシーなのか?」と男に尋ねる。
男はドアを開け、メーターを指差し、
「ほら、タクシーだろ?」と自信満々に答える。
確かに、「白い」けれども、タクシーのような気もする。
佐々木は男に行き先を告げてみる。
男は、満面の笑みを浮かべる。そして、
「いいぜ、安くしといてやるよ、乗りな」と言う。

後で分かったのは、相当な距離であったので、
男は「こいつは稼げる!」と思い、笑みを浮かべたのだったろう。
恐る恐る料金を聞くと、
「トゥーハンドレッドバックス(200ドル)プラス、タックス、アンド・・・」
その後はよく聞き取れなかった。
佐々木は頭の中で日本円でいくらになるか、計算をしてみた。

「えっ?2万6千円?!それに、なんか足すのか?」

それでも、男が「悪い人」に見えないという感覚だけで
佐々木は男の 「白い車」 に乗った。

空港を出発して、随分時間がたった。
いっこうに到着する気配がない。
佐々木は男に、おそるおそる聞いてみた。
「あとどれくらいですか?」
「オールドウェストバリーだろ?あと1時間くらいかな?」

ニューヨーク工科大学院のメインキャンパスのある
オールドウェストバリーは、
ニューヨークの代名詞的な「マンハッタン」内ではなく、
ロングアイランドの中心部に位置している。
現地の人は、タクシーなんか使わない。
普通は鉄道に乗るのであった。

タクシーはついに目的地に到着し、
佐々木は男に250ドルを支払った。
男は非常に上機嫌で(当たり前だが・・・)
「サンキュー・メン。エニータイム、エニータイム」といいながら去っていった。

長い時間と高い金をかけて、
佐々木はようやくニューヨーク工科大学院にたどりついた。
「ふーっ。ニューヨークは、ちょっと手ごわそうだ・・・。」
佐々木は思った。

~【Kei 5 ニューヨーク工科大学院】につづく






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Last updated  2008.06.14 02:16:03
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