ボクシング
村田、エンダムの作戦見破った!浜田代表
「中盤以降にKO」
サンケイスポーツ
トリプル世界戦の前日計量が21日、東京都内で行われ、WBA世界ミドル級1位の村田諒太(31)=帝拳=はリミットの72・5キロ、同級王者のアッサン・エンダム(33)=フランス=は600グラムも軽い71・9キロでともに一発パス。村田陣営は王者の体重から「スピードを重視する」と作戦を看破。相手の手の内を知り悲願の王座獲得へのプランを定めた。世界戦3試合の勝敗をサンケイスポーツ評論家の矢尾板貞雄氏(81)が占った。
借りを返す舞台が整い、ボクサーの闘争本能が高まった。村田は笑顔も見せず計量に臨み一発クリア。恒例の“フェースオフ”で、エンダムが視線をそらすまで25秒も鋭い眼光でにらみ続けた。
「パスしてホッとしている。朝起きたら100グラムアンダーだったので、水を飲んで調整した。無理なくリミットという感じ。あとは試合で全力を尽くすだけ」
手の内を知る2人が拳を交える再戦。戦いは計量から始まっていた。71・9キロでパスしたエンダムに対し、帝拳プロモーションの浜田剛史代表(56)は「リミットよりも600グラムも余裕があった。それだけあればリンゴ1個は食べられる。意図的に体重を軽くしたのだろう。スピードを重視する作戦」。王者の一挙手一投足を見逃さず体重から作戦を見破った。
王座奪取へのプランも定まった。左右に動き回る王者に対し、前へ出る圧力を前回以上に強くする。序盤は右ストレートにこだわらず左ボディーを中心に攻める。エンダムのスタミナを奪い、足の動きが鈍くなれば理想的な展開だ。「中盤以降にKOできる」と浜田代表は自信をにじませた。
ボクサー人生をかける再戦。「どっちにしても完全決着と思う。3回目は絶対にない。こうしておけばよかったということがないような努力はしてきた。あとは神のみぞ知る」。人事を尽くして天命を待つ。これが決戦前の村田の心境だろう。 (伊藤隆)
★【矢尾板貞雄】村田55%、エンダム45% 両者とも作戦入念 接近戦でのパンチ効果ある
一度対戦しているだけに、両者とも作戦を入念に練っているはずだ。エンダムは身体能力、スピードを生かして、前回以上に左右へのステップを使いながら角度をつけたパンチで村田のガードを打ち崩す作戦。
動き回る王者に対して、村田は前回以上に強いプレスをかけるはずだ。ただ前へ動くだけでなく、速い左ジャブを織り交ぜながらプレスをかければ、ロープ際で王者を捉えられる。接近戦になれば右ストレートだけでなく左右のアッパー、左フックもある。アマ時代から得意とするパンチで、前回の試合ではほとんど見せていないだけに効果はある。一撃でチャンスを作り一気に畳みかければ、中盤以降にKOできる。
ーーー 私の意見 ーーー
私の父は、新しもの好きで、テレビが売り出された翌年に早くもテレビを購入
おかげで、私は、その頃からボクシングの放送を見続けている
ボクシングは、私の最も好きなスポーツであり
大学の授業でもボクシングを受講
ボクシング部の広い部室での講義と実技だったが
部室のリングでは、東京五輪に出場する大学のボクシング選手が三人
激しい練習をしていた
従って、私は、ファイティング原田が四回戦ボーイだった頃も見ている
ボクシング自慢はここまでとして(笑)
ーーー ◇ ーーー
前回の村田陣営の作戦は、私から見て、納得できなかった
第一・第二ラウンド
村田は全く手を出さず、ガードを固めるだけだった
相手の出方を探るという意味なら、第一ラウンドだけで十分だし
村田のパンチに対するエンダムの対応も、その段階で見定める必要もあったはず
おかげで、第一・第二の両ラウンドは、効果的なパンチは無かったにしろ
攻勢点でエンダムのものになっているだろう
第三ラウンド以降も、村田はデフェンスを固めて
出すパンチは、威力があるものの、単発気味だった
しかし、この試合のジャッジ達は論外だが
レフリーも、明らかにおかしかった
村田のパンチにエンダムが吹っ飛んでロープに助けられた状況
あれは、ロープダウンを当然、採るべきだろう
それが二度もあった
ただ村田は
パンチは単発だったし、パンチが効いても
猛烈なラッシュはかけず、むざむざ、チャンスを逃した
村田は、ボクシング選手特有の
自分のパンチが有効に決まったとみれば
狂ったように(笑)ラッシュする、集中打を浴びせる
という本能は持ち合わせていないようだ
相手のカウンターパンチも警戒しなければいけないが
そこまで用心していては、ボクシングの醍醐味に欠ける
よく言えば、冷静なのだが
厳しく言えば
例えば
最高王者・ゲンナジー・ゴロフキンの様に
冷静でありながらも
無駄の無い、的確なパンチを集中させるという
毒蛇のような(笑)能力や
来年夏、ゴロフキンと頂上対決(再戦)予定のサウル・アルバレス
彼のような圧倒的な手数や連打も無い
これは、タイプが違うとしか言い様がないのかも知れないが
アマチュア生活が長かった弊害?なのかも知れないが
● ポイントを意識しすぎである
● ディフェンスに意識を起きすぎである
こういうジャッジの問題がある試合は
判定に持ち込まれたら負けと覚悟し
KOで仕留める事だけを考えるべき
また、村田は、エンダム相手なら、それが出来るはずである
ーーー ◇ ーーー
さて、今回の再戦だが
もちろん、村田もそういう反省はしているだろうから
相手の手の内も分かったわけであるし
初回から、攻勢に出るだろう
ただ、重要なのはKOにつなげるためには
有効打の連打、という事である
相手のエンダムは、前回以上に
変幻自在の動きのスピードで逃げを図るだろう
それに、パンチを受けても、回復が驚異的に早い
タフでもある
従って、エンダムを捕まえるチャンスも思った以上に少ないかも知れない
従って、チャンスには、リスク覚悟で連打すること
パンチ力では勝っていることは明らかなのだから
エンダムの有効打は少ないものの
見てくれの良さの連打は、気にしすぎない事
相手をロープまたはコーナーに追い詰めることが出来たら
総てのパンチが有効打で無くてもいいが
強弱をつけて
捨てパンチを含めて、パンチを継続・集中させ
その中から決定的な有効打を打てる瞬間・状況を作り出すこと
とにかく、相手の長所、足とスピードに対抗するには
単発では無くて連打である
ブロフキンなら、どう攻めるだろうか?
と考えながら戦えればいいのだが
そんな余裕は無いか?(笑)
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