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「障害者福祉の父」原作映画、保存を確認
鳥取市出身で「障害者福祉の父」と呼ばれる糸賀一雄
(1914-68年)の代表的な著書「この子らを世の光に」を原作に、
死後間もない68年秋に制作された
同名のタイトル映画の16ミリ白黒フィルムが、
倉吉市みどり町の知的障害児施設・県立皆成学園に
保存されていることが分かった。
当時、名古屋市を拠点に知的障害者の発達支援
などをしていた社団法人「あさみどりの会」が企画し、
糸賀自身も協力して封切りを心待ちにしていた貴重な資料。
皆成学園の井上和之園長(58)は
「来年は糸賀先生の生誕百周年。機会があれば、上映したい」
と話している。
16ミリフィルムは映画「この子らを世の光に」で、30分のドキュメント。
園長室の本棚に古い資料とともに保管されていたことが、
最近確認された。
映画は、岐阜市の国立療養所長良荘
(現、国立病院機構長良医療センター)のしろはと病棟を舞台に、
一人の人間として生を全うする重度心身障害児たちと、
悩みながら療育する看護師たちの姿を描く。
喜びも悲しみも訴えるすべを知らない子どもたち。
普通の子なら立ち、歩き、笑うのに、母の慈愛の瞳にも、
抱く愛撫(あいぶ)の腕にも、何の反応も示さない。
おむつ交換の時、ある子が懸命におしりを持ち上げ、
不自由な手足を力いっぱいに踏ん張る。
看護師は思わず涙を流す。
「その力は、懸命に生きているのだと訴える魂の叫びだ」
と-。
1959年、知的障害児問題に取り組むボランティア団体から
発足したあさみどりの会(現、社会福祉法人)理事長で、
制作当時を知る島崎春樹さん(79)=名古屋市=によると、
映画は同会創始者の伊藤方文(みちふみ)さん
(故人・社団法人初代理事長)が、糸賀の著書に感銘して企画。
啓発用として
糸賀や支援者の資金協力で自らメガホンを取り、撮影した。
当初は68年10月2日のお披露目に合わせ、
糸賀の講演会を開くことにしていたが、そ
の2週間前に糸賀は急逝。
急きょ、追悼集会に切り替えたという。
島崎理事長は
「糸賀先生の教えは法人の理念になっている。
当時のフィルムは貴重。
会ではDVDにして活用しており、
今でも若者の心を揺さぶる名作です」
と話す。 【山陰中央新報】
過去の実績が一つの形になって遺される、
何より時代さながらの大変さと共に、
療育の原点を探るヒントが得られそうな作品ですね。
大切な資料として予後にも残して欲しいものです。 🌠