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相模原市の障害者施設「津久井やまゆり園」で起きた殺傷事件で、
神奈川県警は犠牲者やけが人の氏名を公表していない。
当事者たちの思いは複雑だ。
胸を刺されて入院中の森真吾さん(51)の母の悦子さん(79)
=相模原市緑区=は、
津久井やまゆり園で16年前に開かれた運動会で
笑顔を見せる真吾さんの写真を取り出した。
「これ、よく見て下さい。うちの真吾です、かわいいでしょう」
真吾さんは一時意識不明になった。
29日も入院中だが、手を握ると握り返すほどに回復してきたという。
園に入って約20年。重い障害があり、
言葉を発することが困難だ。
これまで、近所の人や親戚にもほとんど伝えずにいた。
それが事件で変わった。
事件当日、園を訪れた際に父の正英さん(82)の姿がテレビに映った。
翌27日の朝日新聞の取材では名を伏せるよう求め、匿名で報じられた。
報道で気付いた親戚などから、安否を案じる電話が入り始めた。
他メディアの取材に実名で応じると、色々な所から連絡があった。
「これまで家族で十分愛し合って、ひっそり生きてきた。
事件で急に表舞台に引っ張り出された」
一人ひとりの声を聞くうちに、
「息子が生きていてくれただけでいい。
恥ずかしいなんて言っていられない。隠してもいられない」
と思うようになった。
29日の朝日新聞の再度の取材に実名を承諾し、写真も提供した。
これまで隠してきたこと、そして急に取り上げられたことには
「恥ずかしさや戸惑い、複雑な感情がある」
という。
実名で発言することへの抵抗がなくなったわけではない。
障害者を侮辱する発言をしていたという植松聖容疑者(26)には
明確な怒りを感じる。
「真吾は障害で何もできないかもしれない。
でもかわいい、いとおしい私たちの息子なんです」
各地の警察は事件の犠牲者の氏名を原則公表している。
神奈川県警は非公表とする今回の対応は「例外的」と認めたうえで、
「施設の特性があり、
遺族のプライバシー保護の強い要望があった事情を踏まえた」
と説明している。
県警幹部は
「事件が起きた26日、
犠牲者19人の遺族全員に集まってもらったが、
その際に全員が氏名の公表を拒否した」
と説明する。
被害者の姿が見えにくい事件に、各地の障害者らの思いも揺れる。
横浜市の三宅浩子さん(46)は知的障害者。
グループホームで暮らし、作業所で豆腐の製造や販売をしている。
「殺された人たちも、私と同じように目標や楽しみがあったはず。
こんな人たちがいたということを知ってもらうために、
名前や顔を出してほしい」。
一方、家族の心情にも思いをはせる。
「被害者の家族も、今まで差別や偏見に苦しんできて、
子どもを守りたいのでは」
三宅さんが通う作業所を運営する社会福祉法人「夢21福祉会」の常務理事、
岩山みどりさん(57)は、
利用者の名前や顔を機関誌に載せるかでいつも悩む。
意思を持った大人である一方、自立が難しく、家族の支援も不可欠だ。
本人が「名前を出したい」といっても、家族が反対することもある。
「年配の親たちは差別や偏見にさらされたという思いが強い。
私には計り知れないつらい経験をされていると思うと、
親の気持ちも大事にしたい」
全国知的障害者施設家族会連合会の由岐透(ゆきとおる)理事長(76)
=神戸市=には、
高校生の時から施設で暮らす息子の大さん(48)がいる。
「個人的には、警察が障害があるかないかで区別して、
名前を出さないのはおかしいと思う。
障害は恥ずかしいことなのか」
と疑問視する。
ただ、会の中には色々な意見がある。
「知的障害者を理解してもらって普通に暮らせるようになるために、
表に出て運動していくしかない。
でも社会の理解が進まない中では、嫌がる親がいるのも事実。
親の努力だけでは限界がある。教育の場で理解を広めてほしい」
【朝日デジタル http://www.asahi.com/articles/ASJ7Y5HGCJ7YUTIL04N.html?ref=nmail 】

障害の有無に関わらず、
おのおのの生活にはそれぞれの事情があり、
いつの時も実名公表は細心の注意をお願いしたいものですね。 🌠
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