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2017.08.16
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カテゴリ: 自閉症関連

「発達障害」と診断し特別な存在として扱うことに違和感 専門家が指摘

じっとできない、挨拶しない……育てにくい子の伸ばし方

発達障害と診断 専門家が違和感
2017年8月11日 11時0分

文春オンライン

 言うことを聞かない、なんだか友達が少ない、こだわりが強すぎる……。

そんなわが子の姿を見ると、多くの親は

「どうしてみんなと同じにできないの?」

と不安になったり、焦ったり。

けれど、東京大学先端科学技術研究センターで

「異才発掘プロジェクト ROCKET」

のディレクターを務める中邑賢龍教授は問います。

「ほかの子と同じにすることが本当に必要ですか?」と。

子どもとの向き合い方や、これからの教育のあり方について、

中邑教授が上梓した 『育てにくい子は、挑発して伸ばす』 には、

これまでの常識に捉われた大人に

新たな視点を与える子育てと教育のヒントがつまっています。

◆◆◆

発達障害 」が近年、大きな話題になっています。

しかし、私自身は、「変わった子」や「育てにくい子」に

「発達障害」という診断名を安易につけて、

周囲と別の存在として扱うことには違和感を覚えます。

人間には誰しも凸凹があります。

得意なこともあれば、不得意なこともある。

ROCKETにやってくる子どもたちは、みんな不登校。

凸凹とした個性にあふれ、実にユニークです。

凹の部分が他の子どもより目立ちやすかったり、多かったり。

でも、凸の部分もしっかりと持っています。

彼らの凹を埋めることよりも、凸を伸ばしていきたいと考えて、

プロジェクトを進めています。

 そんな子どもたちを育てる親御さんたちから、

相談を受ける機会もたくさんあります。

わが子とのコミュニケーションがうまくいかず、

「どうすれば、子どもが変わってくれるのか?」

と悩む親御さんは、実に多い。

でも、その前に、

大人の私たちができることを考えてみたいと思います。

 まずは、子どもの行動を結果だけで捉えるのではなく、

その背景を想像してみることです。

たとえば、集団でのプロジェクトの途中に突然席を立ったH君。

「どこ行くの?」

と聞く私に

「外。面白くないから」

と言い残して、

部屋を出ていってしまいました。

身勝手で、理由なくキレる子ども。

そう感じたでしょうか。

でも、彼にはきっかけや理由があったのかもしれません。

少し冷静に彼の行動を眺めてみると、違った側面が見えてきます。


©文藝春秋

■H君が勝手に出て行く 
→行きたいところがあるのかもしれない。→面白くないのかもしれない。
→音や匂いが気になるのかもしれない。

■H君はあまり挨拶をしない
→実は相手の存在に気づいていないのかもしれない。
→挨拶のタイミングがわからないのかもしれない。

■H君は思ったことを周囲の空気を読まずに発言する
→人と違った視点でその場を見ているのかもしれない。
→しっかりした自分の主張を持っているからこそ、発信できるのかもしれない。

 といった具合です。背景をいくつか考えてみると、なるほどと思い当たることがあるものです。

 社会の常識を前提とした価値観で子どもを咎めたりせずに、子どもの姿と言い分を受容してやると、子どもはコミュニケーションを続けようとします。受容というのは、放置して諦めるということとは違います。積極的に、子どもを理解して、受け容れていく。子どもはどのように感じているのか、考えているのかに思いをめぐらせて、受け止めることです。お子さんを育てている方には、何があっても子どもを支援する、その覚悟を持ってほしいと思っています。

 また、何度注意しても聞かない、約束を守らない。そんなお子さんに困惑した親御さんから相談を受けることもあります。私はまず、親子であっても違う人格を持つ以上、理解し合えないことを前提にしたほうがよいと伝えることにしています。

 それに加えて、子どもは注意の範囲が狭く、また一度に覚えられる記憶の量も少ないため、自分の行動の断片を切り取って覚えておくことしかできない場合があります。空想と現実の区別がついていない子どもの場合には、空想したことを主観的な事実として認識していることもあります。

 状況を俯瞰してとらえ、

出来事を系統だてて記憶できる大人とは違う世界が、

子どもの脳内には展開されているのです。


『育てにくい子は、挑発して伸ばす』(中邑賢龍 著)

 子どもが約束していたことを守らなかった。

その時に、大人が自分の主張を頭から否定し、

嘘つき呼ばわりすると子どもはひどく悲しみ怒ります。

親はきちんと伝えていたとしても、

子どもはそれを覚えていられなかった。

もしかしたら、

親が話している間、違うことに気をとられて、

そもそも大事な話をされたという認識すら

持っていないのかもしれません。

「子どもは、違うように感じているのかもしれない」

ということを常に、頭の片隅に置いていれば、

必要以上に責め立てたり、

子どもを追い詰めてしまうこともなくなります。

 ROCKETの子どもたち、親御さんたちと培ってきた経験が、

子どもの学びや子育てについて、

悩みを抱える多くのお父さん、お母さんの参考になればと願っています。

 子どものユニークさ、育てにくさで悩まないでください。

むしろ、楽しんでください。

ユニークさは宝です。

その宝を大切に育てていきましょう。


©iStock.com

―――


中邑賢龍(東大先端研教授/異才発掘プロジェクト ROCKETディレクター)

中邑賢龍(なかむら・けんりゅう)


1956年、山口県生まれ。東京大学先端科学技術研究センター人間支援工学分野教授。

異才発掘プロジェクト ROCKET などICTを活用した社会問題解決型実践研究を推進。

共編著に『タブ レットPC・スマホ時 代の 子どもの教育 』(明治図書)など。

【news. livedoor.com http://news.livedoor.com/article/detail/13460398/

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育てにくい子は、昔からいたはず、

特に診断名にこだわらずに、のびのび育って欲しいですね。 🌠


















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Last updated  2017.09.05 22:59:52
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