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体験作文は、障害者週間(三~九日)の意識啓発事業として、
全国の小中高校生らから募集。
小学生部門には本年度、六百九編が寄せられた。
葵さんは、悠太君の普段の様子や特長を、
自分や両親、姉らとの関わりを通して
四百字詰め原稿用紙三枚にまとめた。
すべり台が大好きで、
犬を散歩させている人とすぐに仲良くなれる悠太君を
「どうやら、ゆうちゃんのえ顔は、
みんなをしあわせにするふしぎな力があるようです」
と優しく見つめる。
悠太君が一人で買い物に出掛けてしまい、
葵さんが必死になって捜し回った出来事についても書いた。
この体験を通じて、葵さんは
「弟はゆっくりだけど、自分でくつもはけるし、歩くこともできる」
「うまくおしゃべりはできないけれど、話を聞いて理かいしている」
と分かったという。
葵さんは読書好きで、習字も得意。
夏休みの宿題として作文を仕上げたといい、
「ゆうちゃん大すきだよ」と呼び掛けて締めくくった。
父親の強さん(47)は
「(葵さんは)面倒見が良く、
普段から(悠太君と)一緒に遊んでいます」
と話した。
葵さんの作文は、全文が内閣府のホームページに掲載されている。
掲載文
【小学生部門】 ◆最優秀賞 茅野 葵(かやの あおい)
わたしには4さいの弟がいます。名前はゆう太といいます。ゆうちゃんは、生まれつきはついくがゆっくりしています。そのため、言ばを上手に話せません。たとえば「ジュースをちょうだい。」とかは言えません。一人でトイレに行けないのでオムツをしています。
毎日元気いっぱいで、いつもニコニコしています。テレビやラジオからすきな歌が聞こえてくるとおどり出す時があります。
テレビを見ている時や、絵本を読んでいる時は、わたしのひざの上にちょこんとすわります。いいにおいがしてとてもかわいいです。
お姉さんとけんかをしてないてしまった時には、ハンカチをもって来てくれました。なみだをふいていたら、頭をよしよしとなでてくれました。とてもやさしいです。
お手つだいもします。ごはんの時はお茶わんをはこんで、おはしをならべます。上手にできなくても、一生けんめいがんばります。
ごはんは、おなかがパンパンにふくれるまで食べます。バナナがすきで、べつばらをいくつももっているようです。
公園のすべり台が大すきで、何回でもすべります。犬のさん歩をしている人を見かけると近づいて行ってすぐになかよしになります。
どうやら、ゆうちゃんのえ顔は、みんなをしあわせにするふしぎな力があるようです。
こまることもあります。わたしをかむことです。かんだらすぐには、はなしません。せ中に、はがたがついたこともあります。
いたずらもよくします。つくえの上をちらかしたり、ふすまにマジックでいたずら書きをしたこともあります。こないだは、トイレにボールをながしてつまらせてしまい、とってもこまりました。わたしがちゅういすると「あっかんべー」をしてお母さんのところへにげて行ってしまいました。
せん日、弟が一人で外へ行ってしまったことがあります。公園へさがしに行ってもいません。通りがかった人が「小さな男の子がスーパーにむかって歩いているのを見た」と教えてくれました。いそいでスーパーに行ってみると、弟が店内で買いものをしていました。小さな手さげの中には、タコ、たらこ、キウイフルーツ、ネギが入っていました。タコい外は、かぞくのこうぶつです。
タコはというと、わたしが「工作でたこ糸がほしい。」と言っていたのを聞いていたのでしょうか。とつぜん、なみだが出て来て、弟をだきしめてしまいました。ぶじでよかった。
わかったことがあります。弟はゆっくりだけど、自分でくつもはけるし、歩くこともできるのです。道も知っています。それと、うまくおしゃべりはできないけれど、話を聞いて理かいしていることです。
お父さんは「これからは一人前にあつかわなければならないね。」と言いました。
弟はかけがえのない家ぞくの一いんです。
小学生になって、一しょに学校に行くのが楽しみです。ゆうちゃん大すきだよ。

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