おはようございます^^
今週もお疲れ様でした!
楽しい週末を、
お過ごしくださいませ

★P (2018.10.13 08:43:31)

Born  Free☆ミ

Born Free☆ミ

PR

×

Calendar

Profile

elsa.

elsa.

Favorite Blog

愛知県刈谷市  依… New! トンカツ1188さん

Freepage List

Keyword Search

▼キーワード検索

2018.09.11
XML
カテゴリ: 自閉症関連




自閉症の男の子とゴールデンレトリバー~『ありがとう、ヘンリー』



ある親子の葛藤


僕たちは冷たいものを食べすぎてお腹の調子を崩しても、

きちんとコントロールすればまた元気になる。

でも、今の医学では治療法が確立されていない障がいがあります。


今日ご紹介するのは

ありがとう、ヘンリー −自閉症の息子とともに育った犬の物語—
(ヌアラ・ガードナー著 入江真佐子訳 早川書房 2008年)

です。


副題からもわかる通り、著者であるヌアラの息子、デールは自閉症です。

自閉症も、

治療法が確立されていない障がいの一つです。


スコットランドに暮らす看護師のヌアラは、

ジェイミーとの間に元気な男の子を授かります。

体重2640gで生まれてきたデール。

二人の愛情に包まれて、デールはすくすくと成長します。

小さい頃は育てやすい子でした。

よく寝るし、一人遊びも上手だったからです。

ですが、徐々に成長するにつれて、

ヌアラはデールが人の目を見ない、呼びかけても反応しない、

同じ行動を繰り返す、などの特徴を見つけ、

何かおかしいのではないか、と思い始めます。


​デールは徐々にこだわりが強くなり、

ヌアラは戦々恐々の毎日を送ることになりました。


とくに何か気に障ることがあるとかんしゃくを起こします。

すると母親が押さえつけなければ、

自分のあたまを壁や床にぶつけたりと、危険な行動に出てしまう。


言葉を発しないので、コミュニケーションが難しく、

どうやって彼と向き合っていけばいいのか、ヌアラ夫妻は悩み続けました。


自閉症と向き合う

ある日ヌアラは、以前働いていた職場でのパーティーに招待され、

2歳半のデールと一緒に出掛けます。


しかし、その場の雰囲気に圧倒されたデールは泣きわめき、

とてもパーティーどころではなくなってしまいます。

そこで働いているジーンという女性がヌアラに言いました。

こういう行動を前に見たことがあると。そしてその子は「自閉症」だったと。

ヌアラは「自閉症」という言葉をそれまで知らなかったそうです。


図書館で自閉症の本を読んだときに、彼女は衝撃を受けました。


地元の図書館に駆け込み、自閉症について読み始めたが、

すべての本にデールのことばかり書いてあるのでぞっとした。

まるで自分の息子のことを書いているのではないかと思ったのです。

そして彼女は、デールが自閉症なのではないかと考え始めます。

もしそうだとしたら、適切なケアを早く始めたほうがいいはずだと。

ですが、そこからが大変でした。

ケアをするためには、

デールが自閉症であるという確定診断を医師からもらわなければ、

相当の施設に申し込むこともできないのですが、

この診断がなかなか出ないのです。


ヌアラとジェイミーはいろいろな医者に頼みますが、

皆がグレーの診断しか出しません。


苦労に苦労を重ねてやっと診断が出たころには、

本当に疲れ果ててしまっていました。

​その後、少しずつデールのために

彼に合ったプログラムでケアをはじめるのですが、

ある時ヌアラは思い立って、犬を飼うことにします。


これは大きなかけでした。

犬を飼うことは散歩や食事、そして体のケアといろいろな手間もかかります。


ただでさえデールを育てることが大変な苦労であった彼女たちが犬を飼う。

それは世話をする対象が増えることに他なりません。

でもヌアラは決断します。


そしてブリーダーの元へ行き、

一匹のゴールデンレトリバーを家族に迎えるのです。


それがヘンリーでした。




かけがえのないパートナー


ヘンリーを迎えてすぐ、

ヌアラ夫妻はこの決断がとてもよかったことを確信する出来事がおこります。


その部分はすごく感動的。ぜひぜひ本書で確かめてね。

そしてデールはヘンリーを文字通り心の友として、

一緒に育っていくのです。


自閉症の症状がすべて改善されるわけではありませんが、

ヘンリーの助けを借りて、デールはどんどん社会性を身に付けていきました。

小学校、中等学校と、進学に際しても壁は多く、

読んでいて苦しくなることがたくさんあった。


でも。ヌアラは強い。


訳者あとがきにもありましたが「母は強し」とは、

彼女のための言葉だなと思いました。


そしてヘンリーは、デールを助けると共に、

このヌアラのことも、特に精神面で力強く支えてくれる存在でした。

デールと一緒にヘンリーは成長しますが、

大型犬なので10歳を過ぎたころから関節炎に苦しみます。


デールはそのころ、もう10代の立派な青年でしたが、

自分の大切なパートナーであるヘンリーが苦しむ様子を見て、共感し、

ヌアラと共に献身的にサポートをします。


自閉症の症状のある人がこうした行動をとれるようになるには、

とてもたくさんの壁を乗り越えなくてはならないのですが、

デールはヘンリーのおかげで

きちんとそうした社会性を身に付けていたのです。

この本は、犬がどれだけ人にとって大切な存在かを思い知らされるとともに、

一人の障がいをもった子どもが、数多くの人や犬のサポートを得て、

ゆっくりでも確実に成長していく様子を丹念に追った作品でもあります。


そしてヌアラという女性の、

結婚から今までの詳細な記録ともなっているのです。


それは、デールの物語が中心になっている一方で、

息子に妹か弟をと考えた夫妻が直面する不妊治療。


そして壮絶な体験を経て

やっと授かったデールの妹の月齢が進んだときに出た思わぬ症状。


事実は小説より奇なりとはよく言ったもので、

ノンフィクションとは思えないほどの重量感ある内容です。

それぞれの場面でヌアラが書いた言葉は正直で飾り気のない、率直なものです。

時にそれは心の叫びであり、つぶやきであり、感謝の言葉でもある。


そこに僕は吸い寄せられ、

400頁以上あるこの本を一気に読んでしまいました。

自閉症の人がどんな思いでいるのかも、

巻末についているデール自身の文章からわかるので貴重です。

ぜひぜひ読んでみてください。

​​ [Biglobe News]




『中古』ありがとう、ヘンリー—自閉症の息子とともに育った犬の物語





新書ではないようですが、感動の一冊となりそうですね。




















お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2018.10.12 15:05:59
コメント(9) | コメントを書く


■コメント

お名前
タイトル
メッセージ

利用規約 に同意してコメントを
※コメントに関するよくある質問は、 こちら をご確認ください。


Re:自閉症の男の子とゴールデンレトリバー~『ありがとう、ヘンリー』(09/11)  
歩世亜  さん
今晩は。

動物たちは無条件でそのまま人間を受け入れますので、癒やし効果は絶大ですね。 (2018.10.12 15:31:35)

Re:自閉症の男の子とゴールデンレトリバー~『ありがとう、ヘンリー』(09/11)  
ばあこ5577  さん



先程は
ご訪問 ('-'*)アリガト♪

大分秋らしくなってきました。
今朝は寒く冷たい風が吹いています。



(2018.10.12 16:06:25)

Re:自閉症の男の子とゴールデンレトリバー~『ありがとう、ヘンリー』(09/11)  
こんばんわ。
いつも応援、コメントありがとうございます。
今日も素敵な一日をお過ごし下さい。
きょうは平年より4度低い20度でした。
こちらは17日から雨の予報ですが、しそれまではいい天気が続きます。 (2018.10.12 17:25:28)

Re:自閉症の男の子とゴールデンレトリバー~『ありがとう、ヘンリー』(09/11)  
ヌアラさんは大変な人生だけど時間をかけて克服されたのですね。
デール君はへんりーちゃんと言う犬のおかげで社会性を身に着けられてよかったです。デール君が今後も幸せに過ごしていけるとよいと思いました。 (2018.10.12 18:28:28)

Re:自閉症の男の子とゴールデンレトリバー~『ありがとう、ヘンリー』(09/11)  
こんばんは

自閉症診断が 中々 出ない

時代背景も あったのでしょうか

犬の飼育で かなり自閉症が緩和

動物とのかかわりあい 良いのです (2018.10.12 19:45:33)

おはようございます。  
今日も笑顔で過ごせますように
(2018.10.13 03:31:46)

Re:自閉症の男の子とゴールデンレトリバー~『ありがとう、ヘンリー』(09/11)  
まさに、「男の子と犬」!!ですね
レトリバ―なら大型犬、お世話も大変でしょうし

動物のぬくもりって、必要なものだと思います

いちばんヘンリー君に頼ってらしたのは、おかあさまだったのかも?

家ではうさぎです
。。。夫が、犬を飼うの反対なので、、、、 (2018.10.13 07:26:05)

Re:自閉症の男の子とゴールデンレトリバー~『ありがとう、ヘンリー』(09/11)  
 おはようございます。
 ゴールデンレトリバー、こうした賢い犬はわずかなのでしょうが、助けられる人は多いでしょうね。
 今日も良い一日をお過ごしください。 (2018.10.13 08:03:35)

Re:自閉症の男の子とゴールデンレトリバー~『ありがとう、ヘンリー』(09/11)  

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X
Create a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: