naruto-hinataのPhoto&Cinemaブログ

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2022.02.02
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カテゴリ: 映画批評
今回のブログでは「写真」と「映画」を分けてアップする事にした。(深い意味はないけど)
第一回目の映画・・・
「茜色に焼かれる」


先週観た「ライトハウス」が私にはデビィッド・リンチ並に難解だったので、今回は邦画にしてみた。
別に邦画を舐めている訳ではないし、洋画にはない良さもある。

石井裕也監督作品は何本か観ているが、正直言って絵が素人っぽく感じる。しかし、だんだん進化しているのも判るのがいいと思う。やはり、石井さんや吉田さんみたいに監督と脚本をこなす人の作品は良し悪しがはっきりするような気もする。

ボケ老人の運転する車に轢かれて死んだ男の未亡人とその子供の物語だ。
ボケ老人はアクセルとブレーキを踏み間違えて殺人を犯す訳だが、罪には問われず、監獄にも行かず、天寿を全うする。映画はこの老人の葬式に未亡人が乗り込む所から始まる。
未亡人はこの事件のその不条理さから保険金を永久放棄して抵抗を示すが、生活は困窮し、コロナ禍の影響もあって、経営していたカフェを閉め、カインズでアルバイトしながら風俗で働くという一見悲惨な生活に見舞われるのだが、なぜか飄々としているように周りには見えてしまう。
この人の口癖は「まぁ、頑張りましょう」だ。
学業が全国トップクラスの息子は、その母の態度に理解ができず、イライラしながらもありありと母への愛情が滲んでいる。
前半は見ているこちらもイライラする展開だが、終盤一気に盛り上がる。
登場人物のほとんどが"糞"のような人物に描かれているが、世の中の人のほとんどがこんなもの、、と言いたいのか。
結局、ある意味でマトモだったのは風俗のヤクザ店長と店員1名、そしてこの親子ぐらいなのだ。
ラストの未亡人(元アングラ女優という設定)が一人芝居を老人ホーム向けにネット配信し、風俗店長がカメラを担当するシーンで本音を吐き出す。芝居で素になれるというのは、根っからの女優なのかも。
そして、子供への溢れる愛情も表現してみせる。
映し出される画像がとても美しい訳ではないし、やや回りくどい表現にイラッとする部分もあるが、役者さん達はなかなか出来栄えで、うっとりした。。。
一応、自分なりに点数は付けておくが、2度目は評価が変わるかも、、
評点:74点





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最終更新日  2022.02.02 13:01:06
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