naruto-hinataのPhoto&Cinemaブログ

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2023.08.08
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カテゴリ: 映画批評
「TAR」


久々に劇場で鑑賞しようと思っていた作品だったが、結局、TSUTAYAのお世話になった。
いきなり、エンドクレジットから始まる摩訶不思議な作品だった。
そして、SNSの会話。。。
なんじゃこりゃ!です。
舞台はまさにコロナ禍の現在。
ベルリンフィルハーモニーの指揮者であるTARさんのお話なのだけど、この方のやることがとにかくエグい。
地位も名声もある女性指揮者は楽団員、音大の学生などをパワハラで片っ端からへこまして行く。
しかも本人に自覚がない!
映画を観ていて、マトモじゃない登場人物はTARだけなんだよね。。
そして彼女の悪事(?)はやがてネット上で暴露されたり、被害に遭って自殺した方の両親から訴えられたりしてベルリンフィルを追われてしまう。
失意のどん底で汚い実家に戻って、昔のビデオを見ながら「再出発」の決意をするTAR。
そしてラストはフィリピンの「モンハン・コンサート」で元気よく指揮棒を振るところでおしまいです。。
また、"なんじゃこりゃ"ですよ。。
本作の良し悪しは私のような凡人ではわからないけど、伏線を張り巡らして、終始、不穏な空気感を漂わせた本作は"変態的な傑作"でしょう。
そして、主役のケイト・ブランシェットの演技が凄すぎる。

追記
再度、前半部分を見返してみた。。
冒頭40分ぐらいの長回しが続く3シーンにこの映画の全てが詰まっていたのがわかる。
一見して退屈とも思える会話の連続と背景に映り込む後ろ姿なり、影、、、
会話の内容は予備知識がなければただの垂れ流し会話になってしまう。
この監督は"ただ者"ではなかったということだ。
映画芸術という言葉があり、それはどの監督にも当てはまるとは思っていないが、芸術と呼べるだけの作品を作ったこの監督には相応しい単語だと思った。

評点:不可能(よく言えば100点かも)





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最終更新日  2023.08.09 09:21:15
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