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2012年05月31日
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 苦情は受け付けません。

 何卒お許しくださいませ。m(_ _)m



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 僕は走って走って、走りながら涙を流した。僕はもう家には

 帰れないと思った。駅前の繁華街に行こうかとも思ったけど、

 お金を持っていない事に気が付いた。でも、お金を取りに帰る

 勇気は僕にはなかった。公園で野宿するか友達の家に行くか

 考えて、加藤君ではなく伊藤君の家に行こうと思った。

 伊藤君なら看護士のお母さんが夜勤の日は一人でいるはず

 だった。僕は伊藤君に一晩泊めてもらおうと思った。走って

 来た道を引き返して、伊藤君のアパートの前まで行くと、

 今度は家を飛び出した理由をなんて言おうかと迷った。僕は

 父さんの事は伊藤君に知られたくなかった。テストの成績が

 悪くて、母さんに怒られたってだけで泊めてくれるか心配に

 なった。やっぱり公園で野宿しようと思ったその時、伊藤君の

 家の窓が開いた。伊藤君は僕を見て、声をかけてくれた。

 「麻里緒!こんな夜遅くにどうしたんだ?」

 「母さんと喧嘩しちゃった。」

 「?!」

 伊藤君は僕のついた嘘に凄く驚いたみたいだった。

 「・・・。うちに来いよ。」

 伊藤君はそれ以上何も聞かずに家に入れてくれた。

 「お母さんは夜勤でいないんだ。」

 家にあがると、伊藤君が言った。

 「あ、そうなんだ。」

 僕は知らなかったふりをした。

 「何か食べる?」

 伊藤君が冷蔵庫から麦茶を出してコップに注ぎながら聞いた。

 「ありがとう。僕、母さんに夕飯抜きって言われて、何にも

 食べてないんだ。」

 僕は努めて明るい口調で言った。

 「・・・。カップラーメン食べる?」

 伊藤君はまた何か聞きたそうな顔をしたけど、何も聞かずに

 カップラーメンを作ってくれた。時計は11時をまわっていた。

 「明日は学校に行くよな?」

 「あ、うん。もちろんだよ。」

 「なら、いいけど。」

 伊藤君は心配そうに僕を見ていた。

 「食べ終わったら、風呂に入れよ。」

 伊藤君はそう言った後も僕をじっと見ていた。


                         (続く)









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最終更新日  2012年06月01日 19時27分54秒
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