寝言は寝て語れ (旧analyzer的独白)

寝言は寝て語れ (旧analyzer的独白)

2010.09.09
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テーマ: ニュース(100302)
カテゴリ: 時事&立腹
「世論調査」至上・万能主義は恐ろしい 二見伸明
内憂外患

 マスコミの世論調査が出揃った。予想どおりと言うべきか、各社が談合したかのように「首相にふさわしい」菅65%前後、小沢17%前後である。私は、かつて、「たかが世論調査、されど世論調査」を寄稿し、世論調査の限界と問題点を指摘したが、今回の「世論調査」は悪質で、あきらかに恣意的である。(中略)

 固定電話を対象にしたRDD電話調査では、携帯電話を利用する人の意見を聞くことができないので、「偏った世論」になる。外注もできるので、調査の操作は可能である。しかも回答率は、かつては、80%前後なので、調査に信頼性はあったが、最近の世論調査の回答率は60%程度で、今回の朝日も60%である。

「偏った世論」を分母にした調査自体に問題があるばかりでなく、40%が回答を拒否した調査には、正確さ、信頼性そのものに疑惑と恣意性を感じる。TBSの58%に至っては「調査」とよぶに値しない、TV のクイズ番組なみのものである。それを、恥ずかしげもなく一面のトップ記事にする、あるいは電波に乗せる神経が理解出来ない。

 一つの参考情報として、紙面の片隅に載せればいいものである。にもかかわらず、「わが社の世論調査」こそ「民意」だと大上段に振りかざし、これを理解出来ない議員や党員・サポーターは「民主主義の敵」だと言いたげである。戦時中、軍部の意向に従って「挙国一致」を強制して「鬼畜米英」「聖戦」「欲しがりません、勝つまでは」と煽ったのと、まったく同じやり方だ。(中略)

 ところが、ネットの世界ではおしなべて、80%前後が「小沢支持」である。この違いはなにか。それは 「今、こう答えるのが正解かな」 と、マスコミの強い願望とマインド・コントロールの成果を反映する「世論」と、二人の候補の政策を読み、聞き、判断する「自立した個人」の判断に基づく「世論」との落差である。政治、経済、外交について、2~3分の電話調査で「イエス・ノー」を求めるのは無謀だ。それを、百も承知の上で「国民を一定方向に誘導」するのは悪質な「世論調査ファシズム」である。(以下略)


 ◇「今、こう答えるのが正解かな」と電話アンケートに答えるのも「民意」ではあろうけれど、偏った世論と言って差し支えないと感じます。考えてみれば麻生さんも「世論調査」に偏った「世論」を形成されたんですよね。面白がって首相の言い間違い・読み間違いを報道してましたしね(笑)。すっかり麻生氏は国民から阿呆扱いされました。(もちろん、それは身から出た錆ではあるけれど)

 今現在、 ロイターのオンライン調査 では、菅直人氏 (12411 票, 45%)・小沢一郎氏 (12180 票, 44%)・その他 (2842 票, 10%)となっています。ここは相変わらず五分五分です。まぁネットの世論がすべて正確だとは言い難いとも思いますけど、新聞の「世論調査」をありがたがらない方がいいかもしれませんね。…

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最終更新日  2010.09.09 21:18:03
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