寝言は寝て語れ (旧analyzer的独白)

寝言は寝て語れ (旧analyzer的独白)

2022.12.17
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カテゴリ: 時事&立腹


吉田拓郎「オールナイトニッポン」最終回で思いの丈「僕は僕なりにこれからという道を進んで」
日刊スポーツ 2022年12月17日0時14分



 番組冒頭で「最終回だからといって特別な企画があるわけじゃない」と切り出した。コロナ禍とほぼ同時期だった、20年4月の番組開始当時を振り返り「ずっと家で1人でとっていた印象。やっとスタジオに来てゲストに会えてうれしかったけど、あっという間に最終回が来てしまった」と笑い交じりに話し、「さて今夜も自由気ままにお送りします」と番組をスタートさせ、定番テーマ曲「ビタースウィート・サンバ」が鳴り響いた。

 50年以上にわたる音楽生活を回想した。番組序盤は自身のデビュー曲、エレックレコード所属時に発売した「イメージの詩/マークII」について熱く語った。作曲家として一番心に残っていることは「オファーがたくさんあること」だという。「売れる売れない関係なく、作曲を人から依頼されて、その人のためにメロディーを書くのがすごく楽しかった」。

 その際、曲への思いが高ぶり、イメージと違うことを書いてしまいそうだと、作詞を断っていたことも明かした。数々の楽曲提供の中で、会心の曲にはキャンディーズの「やさしい悪魔」と、かまやつひろしの「水無し川」を挙げた。

 ラジオにも感謝した。テレビにはない、ラジオだからこその魅力を語り「ラジオに育てられて、ラジオとともに青春したな」。

 最後は思いの丈を存分に語った。

 「僕は僕なりにこれからという道をまた進んでいくしかない。そこをひたすら歩くのが僕の人生。明日からまた新しい道が始まるんじゃないかな。既に始まっていると思う。今きた道をずっと歩いてるんじゃない、新しい道ということなんで。この新しい道の結論が何年後には出るんだなと思う。今日お話ししたのは、ここまで歩いてきた僕の道だったけど、明日からは違う道を歩くことになる」

 そして「本当に長い間、ありがとうございました」と語り、ラストは「今夜も君をこの胸に」を流して“最後の仕事”を締めくくった。

【日刊スポーツ;元記事は こちら へ】




 中学2年生のころだったと思う。“今日までそして明日から”をラジオで知り友達と「吉田拓郎って知ってるか?」「かっこいいよな」「オレもギターやりたい」なんて言ってたら数ヶ月後に“結婚しようよ”でいきなりメジャーな存在になった。当時、明星や平凡にも載るようなまさに時代の寵児だった。それでもマスコミとは一定の距離をとった謎の多い手の届かないカリスマでありアイドルだった。明星に載った拓郎さんの部屋の写真に写っていた資生堂BRAVASを買ったっけなぁ。

 あの頃拓郎さんはラジオの深夜放送パックインミュージックで週に一度だけ会える存在で当時とても高価だった120分のカセットテープを買って(お小遣いは全てそれで消える)ラジカセで録音してた。中学生が深夜1時から3時まで眠気と闘いながら起きているのは至難の技だったんだ。保健室で睡眠時間を補ったこともあった。笑

 晴れて大学に合格し上京したわたしは友人を誘ってその頃文化放送セイヤングに出演していた拓郎さんの出待ちをしたこともあるんだ。アレはいつの事だったのか、ちょっと肌寒かったような気もする。四谷の文化放送前に歩いて着いてみるともう10数人のファンがあちこちに。でも結果としては会えなかったんだけど。深夜だから地下鉄は走ってない。記憶に残ってないが始発までどこでどうしていたんだっけなぁ。

 篠島のオールナイトコンサートには友人3人と出かけた。チケット代だけじゃなく交通費もバカにならず当然ホテル代倹約のためゼロ泊二日の強行日程。新幹線と名鉄を乗り継いで船で島に渡ってみるとすでに到着していたものすごい数の拓郎ファンの熱気とやる気に押されて田舎者のわたしたちはステージからは遠く離れたエリアに陣取るハメになった。それでも同じ空間に居るという臨場感には満足できた。徹夜で騒いでヘトヘトで乗り込んだ朝の新幹線、まるで場違いな自分たち、足が砂埃で汚れていて恥ずかしくなり洗面所で足を洗ったっけ。笑

◆  ◆  ◆ 

 拓郎さんの第一線からの撤退報道にはショックを受けなかった。「ah-面白かった」を聴いていると声量や滑舌など76歳という年齢を感じる部分がある。わたしたちが求めている“吉田拓郎”とは確かに乖離がある。拓郎は枯れちゃいけない。老成してはダメだ。それを自覚して退く覚悟を決めのかもしれない。ちょっと寂しいけど潔くてカッコいいなと思った。

 ラストアルバム「ah-面白かった」で感じたのは「吉田拓郎の真骨頂はライブだ」ということ。デジタルが音楽環境にも深く影響している今、このアルバムには明らかにライブ感がある。多分それは拓郎さんの意思だろう。そう感じてわたしは最近撮り貯めた拓郎さんのライブステージを見直したり未購入のライブDVDをマイナポイントで買い集めたりしてどっぷり吉田拓郎に浸ってます。

 拓郎さんありがとう。あなたは若き日のわたしに“多大なる影響”を与えました。あなたに憧れてフォークギターを弾きました。“たくろう仲間”がわたしには居ました。青春時代を思い出す時必ずあなたの歌が聞こえてきます。そして今わたしは思っています。明日からもあなたのライブ演奏を楽しみながら生きていくでしょう。これからの吉田拓郎にどうか幸多かれ。





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最終更新日  2022.12.18 07:00:53
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