本の虫の読書ノート

本の虫の読書ノート

2023.04.30
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カテゴリ: 曽野綾子

後期高齢者の老いからの不調には、読んで随分と気が楽になりました。




50~60代の頃は私も病院通いをしたが、今は月1回の歯医者へ定期診療だけ。
血圧が高くて2~3年薬を飲んだけれど、医師と相談して辞めてしまった。

血圧の薬を辞めてから、眼科以外は5年くらい病院へ行っていない。

それは、不調を感じても気圧のせいか、お天気のせいか?と思える程度で治り、
1週間以上不愉快な症状が続くわけでなかったせいもあるが、病院も嫌いだった。

この「病気と人生」を読むと、年を取るとどこか不調があるのが当たり前で、
高齢者の病気のよさは「治らない」という、曽野さんの体験がベースにある。

だから薬も病院へ行く必要もないし、すぐ死ぬこともない。
という曽野さんのこの考え方が私は好きです。


今、施設にいる90代の義母を身近に持つと、この考え方は最もだと思う。
兎に角、義母は病院へかかるのが好きで、ドクタージプシーだった。

傍で見ていると、その症状は病的な事ではなくて、生活態度を改善するだけで
いいのでは?と思うような事が多く、すぐ病院へ行っては薬を増やしていた。

例えばカリウムの数値が多いと減らす薬が処方された。
でも、義母はカリウムの多い食べ物を好み、たくさん食べていた。

私なら、カリウムの含んだ食べ物を減らすよう努力するけれど、
義母は頑として聞かず、ゼリーのような薬を食べていた。

そして足腰はやはり衰えてくるので、外を自由に歩けない愚痴をこぼしている。

そんな義母を見ながら暮らしていたから、あまり病気探しはしたくないと思った。
体調が悪くなったら原因を考えると、たいてい思い当たることがあった。

これから先はわからないが、病気探しより楽しいことを見つけるよう努力したい。
末期の癌でも好きなことをしていたら、命が長らえて癌が消えたという話も聞く。



「病気と人生」を読んでいると、老いからくる不調はすぐ病とかんがえず、
楽しく生きることを工夫した方がいいと思えてきます。


身体が疲れたなぁ~と思った時、寝転がって読んでいる一冊です。
すると、疲れはとれて元気がみなぎってくるから不思議です。





病気も人生 不調なときのわたしの対処法 [ 曽野 綾子 ]





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Last updated  2023.04.30 05:43:28
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