遊心六中記

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2017.05.13
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カテゴリ: 歩く [再録]


JR石山駅から立木観音(安養寺)境内まで歩いた行程を再録として前回ご紹介しました。      昼食・休憩後の復路は、第3選択肢のルートを歩くグループに加わりました。
まずは立木山の頂上に登り、尾根伝いに展望台を経由してから袴越山に向かい、山を下り石山駅に戻るという行程です 。この復路のご紹介をします。        [ウォーキング時期:2015年1月]

冒頭の写真は、「国土地理院ホームページ」から歩いた地域の地図を切り出してみたものです。立木観音から尾根伝いに山歩きをした復路のポイントを地図にマーキングしています。 (資料1)


立木観音の境内を外れ、15分位山道を登ったところの少し広い場所で昼食休憩をしたことまでは前回説明しました。その後、まず立木山の山頂を目指します。

立木山山頂の三角点 。近くの樹木に登山者が残された記録。標高305.6m。
ここからは、尾根伝いに進みます。途中途中の分岐には、こんな標識が設置されています。




そして、展望のきく場所に出ました。 「見晴台」 と記された記念札が樹木に取り付けられています。

遠望先の場所を同定する一つのメルクマールが、膳所にある特徴のあるのっぽビル・プリンスホテルです。これで位置関係が把握しやすくなります。


瀬田川に目を転じると、その傍を歩いてきた瀨田川洗堰が遠望できます。


ハンディなデジカメのズームアップ機能をフルに使って、カメラを手持ちのまま、拡大で撮ってみました。瀬田川洗堰と保存されている旧南郷洗堰の一部もちゃんと捉えることができました。

現在の瀨田川洗堰は、1961年に完成。全長約173m、ゲート10門。鋼製越流 えつりゅう (溢流 いつりゅう )式2段引上扉を備えたもの。「電力を用いた遠隔自動制御による全開閉は、30分で行える。また1992(平成4)年には、この東側に、水位低下時にも正確な水量を流せるバイパス路や、排水ポンプの設置工事が完成した。この水路は、低落差少水量の高効率水力発電設備を備えており、全国的にもめずらしい」 (資料2) とか。
旧南郷洗堰は2002年に土木学会より歴史的土木施設に認定されています。


瀬田川に突き出ているように見える小高い山が 大日山 (129m)。大日山古墳群があります。


これがたぶん見晴台近く、341mのピークのところで撮った写真


袴越山の山頂 。標高391mです。
この袴越山北側の山下を、往路に歩いてきた赤川交差点近くで取水された河川水が「宇治発電所導水路」を経由し流れているのです。

            袴越山から下る途中で眺めた景色

                    下山地点となる湖南変電所です。

                    再び眺めた 膳所近辺と対岸の景色
南郷の住宅地と瀨田大橋 

袴越山を下ったところが湖南変電所の傍でした。標識が出ています。

ここから谷川沿いに、芋谷を下ります。

後で調べていて知ったこと:この袴越山の北麓になる南郷には、 南郷製鉄遺跡 があるそうです (資料3) 。関連して、こんな説明の資料にも出会いました。「瀬田川右岸の南郷から左岸の瀬田丘陵には、南郷・芋谷・源内峠・木瓜原・野路小野山遺跡など、7世紀中頃から末頃までに操業を開始した数多くの製鉄遺跡が分布しています。中でも大津宮時代頃の源内峠遺跡では、鉄を作る時に生じる鉄滓の量が遺跡全体では50トン以上と推定でき、大規模な操業が行われていたと考えられます。」 (資料4)


南郷の住宅地の中を通過して、まずは瀬田川の畔まで出てしまいました。
そして、堤防沿いに瀬田川上流、つまり琵琶湖方向・石山に向かいます。


山から眺めた瀨田大橋に近づくところ。

石山寺の近くに停留する瀬田川の 遊覧船「瀬田川リバークルーズ」 です。
「茶丈藤村」 。和菓子と甘味のお店です。 

瀬田川の下流方向のながめ。堤防の先に、係留されている遊覧船の前面が見えます。

京阪電車石坂本線の石山寺駅付近。河川敷に作られた池。


右手奥に見えるのが瀨田唐橋です。手前は中の島・下流側先端。

瀨田唐橋についても、拙ブログ記事で次の記録を再録し、ご紹介しています。
「探訪 [再録] 瀬田橋をめぐる攻防の地を訪ねて -1 JR石山駅~瀬田唐橋周辺」
「探訪 [再録] 瀬田橋をめぐる攻防の地を訪ねて -2 龍王宮秀郷社、雲住寺、橋守地蔵他」
「探訪 [再録] 瀬田川流域とオランダ堰堤(上桐生) -5 明治29年洪水標、瀬田唐橋」
併せてご覧いただけるとうれしいです。

この先もしばらく河川敷を歩いて、瀬田川沿いの道路に戻り、後はJR石山駅に直行しました。

今回のウォーキングも結構歩きました。携帯電話内蔵の歩数計の記録は31,400歩でした。
ご一読ありがとうございます。

参照資料
1)  国土交通省国土地理院  ウエブサイト
2) 『滋賀県の歴史散歩 上』滋賀県歴史h散歩編集委員会編 山川出版社  p103
3) 鉄鉱石の発掘地と製鉄遺跡の関係についての試論 -滋賀県の事例を中心に-
     大道和人氏   『紀要』第9号  1996.3  滋賀県文化財保護協会
4) 「近江の飛鳥・白鳳時代、古代国家の誕生」  埋もれた文化財の話 28

【 付記 】 
「遊心六中記」と題しブログを開設していた「eo blog」が2017.3.31で終了しました。
ある日、ある場所を探訪したときの記録です。私の記憶の引き出しを維持したいという目的でこちらに適宜再録を続けています。
再録を兼ねた探訪記等のご紹介です。再読して適宜修正加筆、再編集も加えています。
少しはお役に立つかも・・・・・。他の記録もご一読いただけるとうれしいです。

補遺
立木観音   :「滋賀県観光情報」
(3)立木観音と鹿跳(ししとび)伝説(大津市石山南郷町)  ふるさと昔語り
      ;「京都新聞」
瀬田川リバークルーズ  :「石山寺」
一番丸のご紹介  :「瀬田川・琵琶湖リバークルーズ」
茶丈藤村  ホームページ
立木観音から袴腰山のハイキング  tnknboさん公開 :YouTube

   ネットに情報を掲載された皆様に感謝!

(情報提供サイトへのリンクのアクセスがネット事情でいつか途切れるかもしれません
その節には、直接に検索してアクセスしてみてください。掲載時点の後のフォローは致しません。
その点、ご寛恕ください。)


歩く [再録] 滋賀・大津 JR石山駅・芭蕉像から立木観音(安養寺)・立木山 へ





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Last updated  2017.05.13 23:16:15
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