ASTRALPHASIA - プログレ日記(Prog Blog)

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2004.02.29
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チョン・ウォル・ソン
昨晩(28日)、在日韓国人2世のソプラノ歌手、チョン・ウォルソン(田月仙)さんのデビュー20周年リサイタル「永遠の愛を…」が、東京の紀尾井ホールで開かれました。

ウォルソンさんと知り合ったのは今から5年位前。すでにソプラノ歌手として、その世界では有名人でした。それ以来、リサイタルや新曲発表会、オペラなどを数回観ています。

体全体から搾り出すように声を出す、独特な歌唱法が魅力ですが、叙情性あふれる歌い方がとても心にじーんと来る。この日も1曲目から韓国民謡の「アリラン」を惜しみなく披露し、聞くものをうっとりさせてくれた。日本人の私の心にも響くんですね、この曲は。

この日のライブは2部構成になっていて、1部は日韓歌曲集。「さくらさくら」「サルビア」「水色のワルツ」「太陽の歌」と日本の歌曲に続いて、韓国の歌曲は「懐かしい金剛山」「同心草」「漢江水打鈴」ときて、朝鮮民族の恨を歌った「恨(ハン)五百年」。

1部の最後はウォルソンさんの代名詞とも言える名曲「高麗山河わが愛」。「南であれ北であれ いずこに住もうと
皆同じ 愛する兄弟ではないか 東や西 いずこに住もうと
皆同じ 懐かしい姉妹ではないか 山も高く 水も清い 美しい高麗山河 わが国 わが愛よ」という歌詞はロスアンゼルス在住の韓国人・ノグァンウクさんが作詞作曲した佳曲。

15分の休憩をはさみ第2部は、これまで出演したオペラからの名場面集。韓国の伝統的な恋愛悲話「春香伝」とプッチーニ作曲の「蝶々夫人」。天は二物を与えずというが、彼女は美貌に音楽性、歌、踊りと四物を与えられていると思いました。

最後は3年前、新大久保駅で酔客を助けようとして犠牲になった韓国の留学生と日本人カメラマンを追悼した「ふたりの海」。作詞者の一人は私の友人なのですが、悲劇を日韓友好へと昇華させる素晴らしい内容。

ウォルソンさんといえば北朝鮮のキム・イルソン(金日成)主席の前でも歌い、2002年の日韓ワールドカップの時は、日韓首脳の前でも歌ったりと、日本と朝鮮半島をはさんで国際的な活躍をしています。

日本フィルのアンサンブルも最高で、クラシック音楽の醍醐味を味わえました。日頃の忙しさから解放され、心身ともに癒された公演でした。

参考: http://www.iaw.co.jp/wolson/default.htm





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最終更新日  2004.08.14 11:41:56
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