鎌倉日記(極上生活のすすめ)
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退職して、3か月が過ぎた。なぜか、辞めた気がしない。このところ、毎週のように、羽田へ行き、地方へ講師に行っていたりする。地方へ行かない日は、社会人向けの教養講座の講師などもしている。口先だけで、生きている。まったく、呆れたものだ。そうでない日は、マクドナルドなど電源の使用できる店が、私のオフィスになっている。同じような顔ぶれなので、ここが今度の職場のような気もする。退職すると、いったい、職場とはなんだったのかと思う。毎日、会っていた人々。そんな人々の言葉に、感情が動いていた。もう、仕事も、講師などの好きな仕事しかしていない。収入は激減したが、ストレスも激減した。職場での収入とは、我慢料だったとも思う。ツタヤで映画を借りてきて、観ている。それも、毎日だ。108円で借りられる。ポイントで観ているので、実質、無料だ。本棚の本を手あたり次第読むように、DVDケースで、なんとか賞受賞と書いてあると、それだけでかたっぱしから借りている。これが、面白い。はずれも少ない。知らないでいて、面白い映画というのが、こんなにもあるのかという感じだ。収入が入らなくても、人生、けっこう楽しい。今日、友人に会った。彼も、早期退職した。今、52歳だという。父親が亡くなり、高額な財産が入り、娘も結婚するので、やめてしまったようだ。娘がグアムで結婚式をした。そこで、グアムにいったところで、入国管理で、彼は捕まってしまった。そして、3時間以上の長い取り調べにあったという。犯罪者?その原因は、同性同名の人間がアメリカのブラックリストに載っている人間がいたらしい。アメリカに入国するたびに、こんな目に、これからも会うのかと、怒っていた。自分と同じ名の人間が、まったく、別な人生を送っている。ここでは、会ったこともない人間に、自分の人生が翻弄されている。日々は流れる。死ぬまでに、いったい、いくつの映画を観れるのだろう。何冊の本を読めるのだろう。いくつの町を旅できるのだろう。どれほどの人たちと出会えるのだろう。もし、そこで、わかったつもりになれば、少しは満たされるのだろうか。
2015年06月26日
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